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無料ライブに参加して気づいた音楽が持つ可能性

ふくしまアカリトライブとRockCorps

7月に投稿された音楽文に“音楽の価値と価格の関係について”と題した記事があったが、その後に幸運にも地元福島で開催された2つの無料ライブに参加する事が出来たためそこで感じた事を綴っていこうと思う。

一つ目のライブは、7/21にあづま総合体育館で開催された『ふくしまアカリトライブ2019』である。このライブはアーティストGAKU-MCが2011年から続けているプロジェクトで、日本各地で開催されたあかりとライブで福島・復興に対するメッセージが書かれたキャンドルの明かりに包まれながら歌うライブで、ここ福島では9回目の無料開催である。
今回は発起人のGAKU-MCの想いに賛同してウカスカジーの相方の桜井和寿、そしてフットサル仲間のTEE、TERU(GLAY)がイベントを盛り上げてくれた。本業の歌だけでなく、普段見る事が出来ないアーティストがサッカーをしている姿を見れる事も魅力の一つであり、地元福島だけではなく、遠方からも多くのファンがイベントに参加し、特別な一夜を楽しむ事が出来た。私自身はGLAYのファンであるが、偶然にも群馬から来県されたウカスカジーのファンの方と会話をする機会があったが、ライブでのアーティストの様子以上に方が「サッカーもアカリトライブも楽しかった。また福島に来たい!」と眩しい笑顔で言っていた事がとても印象に残っている。
GLAYといえば、昨年地元函館で大型野外ライブを開催し、全国各地からファンが駆けつけた事が記憶に新しいが、GLAYに限らずアーティストの楽曲・ライブを通して地方の魅力を発信して行けるのも音楽が持つ一つの可能性だろう。

そして、もう一つのライブは米国で設立された“Give, Get Given(与えて、はじめて与えられる)”を基本理念とする『RockCorps』というボランティアイベントである。4時間のボランティア活動と引き換えにセレブレーションと呼ばれる音楽イベントに参加する権利が与えられる。
日本では2014年に同じあづま総合体育館で福島の復興支援を目的に始まり、開催4年目・5年目はボランティア活動への裾野を広げるため千葉の幕張メッセで開催された。福島から始まったイベントだけあり、福島でも開催して欲しいと言う声も根強く今年は“Homecoming”と題し各ボランティア会場の中間地点である福島文化交流館コミネスで開催された。
普段の生活の中でボランティア活動を行う人は決して多くはないだろう。私も、RockCorpsに出会う前はボランティア活動は行った事がなかった。イベントを通し多くの人がボランティア活動へ関わるきっかけを作ろうと、毎年多くの有名アーティストが参加しており、今年はヘッドライナーのDA PUMPを始め、山猿、ericaらが出演した。
コミネスのキャパは1100人。その約半数は、DA PUMPのファンなど縁があって初めて参加した方々、残りの半分は2回目以降のリピーターだった。私は2015年から参加しており5回目の参加で、DA PUMPの曲で知ってる曲と言えば昨年話題になったU.S.A.と90年代の曲ぐらいだったが、ファン以外の年配の参加者にも配慮したセトリで楽しめたし、アンコールで笑顔で歌いハイタッチをしながら会場全体を回っていくDA PUMPの姿を見て、まさに今年のヘッドライナーに相応しい人気グループの貫禄を感じた。
また、このイベントの特徴として、アーティストもボランティア活動に参加しており、参加したボランティア活動こそ違えど同じ復興支援に携わった仲間としてアーティストに親近感を感じる事が出来た。
私は県内出身・県内在住だったからこそ参加したイベントだったが、これが仮に有料イベントで客と出演者の関係だったらこの様な感想を持てただろうか?
自分が好きなアーティストが出るなら行ったかもしれないが、イベントのリピーターにはならなかっただろうし、もしかしたらボランティアすら行わない人生だったかもしれない。
私の場合はRockCorpsを通してのボランティア活動への参加だったが、アーティストを通して新たな経験を得られる事も音楽が持つ可能性だと思っている。

価値というとお金に換算されがちだが、私はアーティストたちに出会う事により見知らぬ遠い土地へ行くきっかけ、これまで経験出来なかった事を始めるきっかけと言う値段には置き換えられないプレイスレスの価値を手に入れる事が出来た。

最後に、タダより高いものはないと言う言葉があるが、貴重なライブに参加する事が出来た事に感謝し、この場を借りて両ライブの良さを多くの方に広められたら幸いだ。両ライブ共に復興支援のために開催されているが、素晴らしいイベントなので福島だけではなく全国に広まって欲しい。

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