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ファンで良かった?なんて聞かないで

ポルノグラフィティ20周年ライブレポ

2019年9月7日・8日
東京ドームでポルノグラフィティの20周年を祝うライブが行われた。

タイトルにしているセリフはアンコール終了後に、マイクを通さない生声でボーカル昭仁が放った言葉だ。

「ポルノのファンで良かったですか?」

後悔したことなんて一度もない。これからも絶対ないだろう。そう実感した2日間だった。

 2日間セトリを変えるという試みは、私の期待を遥かに超えた。
想像を超えて来たのは大きく2点だ。
1点目は、ホーン隊とストリングス隊を2日間それぞれに分けたことだ。
1日目の中盤でスガシカオのバックを務める“ファイヤーホーンズ”が登場し、
ホーンのある曲(渦、俺たちのセレブレーション、ネオメロドラマティックなど)を演奏した。
「なるほど、ホーンのある曲を演奏するんだな」と思いきや、元々入っていない曲もアレンジして演奏してみせた。
それはアンコールのお馴染みの“ジレンマ”や、徐々に名曲となっていった“愛が呼ぶほうへ”だ。
“ジレンマ”は元々盛り上がる曲だったが更に華やかさが生まれ、“愛が呼ぶほうへ”は優しさに力強さが加わった様だった。
 
1日目が終わり、2日目のセトリを予想した時はホーン隊がある別の曲をやるのだと思っていた。
しかし見事に裏切られた。2日目の弾き語り“瞳の奥をのぞかせて”の途中からバイオリニストのNAOTOが登場した。10周年前後までサポートメンバーとして長年参加していたNAOTOの久々の姿に、ドームが地鳴りではないかと思うほどの歓声が上がった。
1日目にホーン隊で固めていた中盤をストリングスのある曲でセトリを変えてきた。
(リンク、サウダージ、ブレスなど)
そして1日目にもやった”愛が呼ぶほうへ”を今度はストリングスアレンジで。
「なんと贅沢な2日間なのだろう」とうっとり聴き入った。

 2点目は、誰もが聴きたいであろうメジャー曲を分けたことだ。
これは「ポルノグラフィティで知っている曲をいくつか挙げて」と言われたら、挙がる曲。
“アポロ”、”サウダージ”、”サボテン”、”ヒトリノ夜”、”ミュージック・アワー”などだ。
2日間“メドレー”でやるだろうと予想していた。最近のライブでもたまにしていたからだ。
実際、セトリの前半に10周年前後までプロデューサーを務めていた本間昭光をゲストに迎えた演奏に“ミュージック・アワー”、”アポロ”はあった。
しかし、先ほど挙げた中の他3曲を1日目にやらなかった。2日目にやったのだ。
これが本当に意外で痺れた。それと同時に「ポルノには名曲が多すぎる」のだと誇らしくなった。

 20周年を迎えてなお衰えない歌唱力と演奏力、観客の反応の全てに感動した。
衰えるどころか時代に合わせて進化し続けている。
1曲目の“プッシュプレイ”は音階を上げていたし、明らかにとてもエネルギーを使う“THE DAY”は両日3曲目を飾り、シャウトしまくっていた。

 正直、ポルノグラフィティには確固たるジャンルがない。ロックでありポップであるとしか言えない。しかしこれは決して弱みではない。
様々な新機軸に挑戦し続けることを可能にし、時代に取り残されることなくメジャーシーンを走ることが出来る。

それを証明してみせた2日間だった。それは本人たちも絶対に実感しているはずだ。
なぜなら“アゲハ蝶”の合唱でギター晴一がスクリーンに映る私たち観客をしっかりと眺めていたからだ。
最初はなぜ正面で客を見ないか疑問だったが、私が浅はかだった。

観客1人1人の表情をしっかり見る為だ。

それを理解した瞬間に、私は涙が止まらなかった。
ドームでやる程に存在が大きくなったポルノグラフィティは、ファンを裏切ることなく、慢心せず、私たちを思ってくれている。そんなことが読み取れた。
 2日間でポルノグラフィティの2人はたくさんの「ありがとう」を口にしたが、自分を始め周りには「私たちがありがとうだよ」というファンの声が溢れていた。
いつだって、ライブでは私たちに「胸張っていけ」と叫んでくれる。力づけてくれる。
20年、活動休止もせず常に走り続けた2人に心の底から感謝を伝えたい。

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