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止まった時間が動いたとき

BUMP OF CHICKENに掬ってもらった涙

20代前半、病気が発覚。
幸い、発見が早く術後の経過も良好で、比較的すぐに普通の日常へ戻ることができました。

しかし、いつかは訪れると分かっていたはずの“終わり”が目の前にチラつき、一気に怖くなって、所謂、術後鬱というものになりました。

終わりが怖い。
誰かと話すことが怖い。テレビが怖い。
ラジオも怖い。本も音楽も…。
全てが恐怖でしかない毎日。

いつ来るか分からないなら、いっそのこと、いま終わらせてしまおうか…

頭の中がそんなことでいっぱいになっていました。

それでも誰にも言えないまま鬱々とした日は続き、気がつけば、季節は一巡。

仕事からの帰り道、大きな橋を下った先の一本道に並んでいる街灯が綺麗だな…と思った瞬間、急な淋しさに襲われ、そっとカーステレオのスイッチに触れると

流れてきたのは
BUMP OF CHICKENのStage Of The Ground。

一年半ぶりの彼らの音楽に安心したのか
驚くほどの量の涙が出てきて、近くのファーストフード店の駐車場に車を停めて、わんわん泣きました。

『迷いながら 間違いながら 歩いていく その姿が正しいんだ』
『叫んでやれ 絞った声で ここまで来たんだよって 胸張って』

そうだ、なんだかんだ
あの日から私はちゃんと生きてきた。
終わらせずに生きてきたんだよな。

そうか、終わりが怖いのは
生きていたいからなんだ。
生きたいから、終わらせなかったんだ。

そんな簡単なことに、やっと気づけた夜でした。

あれほどまでに声を上げて泣いたのは
後にも先にも、あの時だけ。
生きたくて溢れ出た涙たちを、BUMP OF CHICKENが掬ってくれました。

あれからもう15年。
何度か大波を乗り越えながら
今日も私は元気に日常を過ごし、
今日もBUMP OF CHICKENの音楽と共に生きています。

ありがとう。
 
 
 
 
 
 

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