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2017年6月27日

ハイサイおじさん (24歳)
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弱さは武器になる

SEKAI NO OWARIから学んだこと

今から思うと勘違いだったのかもしれない。
ただ、当時の僕からみたら、彼らはとても「弱く」見えた。そして、その「弱さ」が、僕に前へ進む勇気を与えた。

僕は幼少期から泣き虫だった。姉によく泣かされた。理不尽だと思っても、怒りの前に涙が出てきてしまう、言葉が出なくなる。「男のくせに」とよく蔑まれた。
思春期、先生に怒られるとシュンとなるタイプの人間だった。その場で反論なんてできない。怒られるのが苦痛だという理由だけで、校則を守っていた。それでも部活では怒られるときがあり、そんな日は、翌日までその瞬間が耳鳴りのようにずっと残り続けた。誰かが不機嫌になるだけで動揺し、何もできなくなる。
要するに、僕はメンタルが「弱い」のだ。

「社会に出たら厳しいぞ」「怒られるなんて日常茶飯事だ」そんなフレーズばかりが大人たちから浴びせられた。そんな世界で、メンタルの弱さはマイナスでしかないと思っていた。治そうと思っても上手くいかない。「強い」が正で「弱い」は悪。だから「弱い」は潰すものなんだと。自分はダメだと自己嫌悪になる。僕は欠陥品だ。こんな人生嫌だ。不幸だ。

でも彼ら、「SEKAI NO OWARI」から諭された。弱さは最大の武器になると。

ボーカルであり作詞しているFukaseは精神病院に入院していた経験をもつ。社会から見離され孤立した、そんな彼を含めたセカオワは、当時の僕から見たら「弱い」人達だった。でも彼らはそんな「弱さ」を自覚し、肯定していた。「弱さ」を堂々と出していた。

入院経験から生み出された「白昼夢」。死をテーマにした「死の魔法」。そしてもっとも衝撃を受けた「天使と悪魔」。
弱さが個性となり、生み出された音楽。
僕は、彼らの曲を聴くと世界が明るく見えた。彼らの弱さが、弱い僕に共鳴した。うなぎ登りに彼らの人気は出ていった。彼らの弱さに救われたのは僕だけじゃないはずだ。

僕は思った。「弱さ」は誰かの感動を作ることができるのだと。
弱い人だからこそ、弱い人の気持ちが分かることができるのではないか。弱い人の立場に立てるのでは。弱い人に響く何かを生み出すことができるのではないか。
これらは強い人よりも、弱さのある人間の方ができるのではないか。

僕は強くなろうと思うことをやめた。弱さを生かそうと思った。この弱い自分にしかできないことをして生きていこうと思った。
弱い人間がいるから、強い人間が出てくる。
世界のせいにしちゃだめなんだ。世界が「強さ」しか肯定しなくなっても、僕は「弱さ」を尊重するんだ。

セカオワに出会ってから、7年程が経つ。僕は今カウンセラーになる勉強をしている。あれから色々経験した。弱い人が、弱い人の気持ちが分かる、そんな単純でないことも学んだ。

でも、僕は思う。
弱いことが不幸ではない。
弱いことが不幸だと思うことが不幸だ。

自分の弱さを自覚し肯定できる人、そんな人は「強い」と言えるのかもしれない。

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