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flumpoolはファンも含めて、”チームflumpool”

復活ツアー「⌘⇧Z」が教えてくれた、私達と彼らの関係性

flumpoolが活動休止中の夏。
特にファンではない友達から、こんなことを聞かれた。

「flumpool?知ってるよ、
山村さんって人が声が出ないんでしょー?
それなのに何で応援していられるの?」
この言葉に、すぐに返事ができなかった。
きっとあの子に悪気は無い。むしろボーカルの名前を知ってくれていただけ上等だ。
でも、この言葉は想像以上に重たくて、私の中からずっとずっと離れてくれなかった。

…一体どうして私は応援しているんだろう?
何でずっと好きなままでいられるんだろう。
理由なんてきっと沢山あるはずなのに、なんで言葉になってくれないんだろう…。
そんなことを考えているうちに、その夏は終わった。
flumpoolがいない夏。
それだけなのに寂しくてたまらなかった。

“なんでflumpoolが好きなの?”
その答えが出てこないうちに、いつのまにかflumpoolは活動再開して、ホールツアーを始めていた。
正直言って5年くらいは活動休止の覚悟だったので、ある意味拍子抜けしてしまった。今だから言える話だが。
だけど戻ってきてくれたのが嬉しくないわけない。
行けるライブは全力で楽しもう、そう心に決めた。
5ヶ月に渡るツアーのうち、私が参加できたのは5月、9月、10月にあった4公演。
不思議なことに、同じツアーのはずなのに、どこで見るflumpoolも別人のように思えた。
セットリストを変えまくったから?
5月から9月まで間が空いたから?
メンバーの皆さんが結婚なさったからかな?
…多分どれも違う気がする。
一体何が違うんだろう。
その別人に見える不思議は、9月28日のパシフィコ横浜公演まで続いた。

10月4日、ツアーファイナルのNHKホール。
全世界から観られるLINE LIVEが組み込まれた会場で、隆太さんがこう言った。
「きっと僕らが11年間探し続けてきたのは、ファンのみんなのことなんだと思います。みんなの存在は宝物です」
“泣いた”なんて言葉じゃ済まされない程大泣きした。
隆太さんは良い意味で大バカだ。
flumpoolはファンバカだ。
言わなくたってわかる。チケットの券売がとっくに終わった会場で全編生配信なんて無茶だ。
しかも、その話が出たのは先述のパシフィコ横浜公演辺りだと言っていた。
本番まで一週間足らずの日数でそんな大ごとを決めるなんて。裏で一体どんな苦労があったのか、想像するのが怖い。
でもきっと、その原動力は私達なんだ。
隆太さんはライブの度に、
「裏方のスタッフも、ライブに来てくれるみんなも、flumpoolの大事な大事なメンバーです」
と言ってくれる。
毎回聞いていたこの言葉が、これほど心に染みたことはなかった。
今のflumpoolを突き動かすのは、今の私達なんだ。
私達、そんなに信じてもらえてるんだ。
何の根拠もないのに信じてくれるんだ。
flumpoolというバンドは、一体どれだけの愛を私達ファンにくれるんだろう。
ファンにとってこんなに幸せなことって、あるのかな。

ツアーのどこを見ても別人に見えた理由がやっとわかった。
きっと、前みたいに抱え込むのをやめたから。
休止前よりもずっとずっと、ファンを信じてくれているからだ。
何でもかんでも抱え込んでしまっていた隆太さんが、「助けて」と言えるようになった。
そして一度失った夢を取り戻し、また夢を見始めた。
ボーカリストにとって喉の病気というのは悪夢同然だろう。
でも悪夢に変わった夢だって、”チームflumpool”で一緒に頑張れば、また夢を見れる。
それを私達に教えてくれた。
きっと活動休止中にも大きな変化はあっただろう。
だが、そんな僅かな変化がツアー中にもあったかもしれないから、別人のように見えたのかもしれない。

隆太さんの夢が何なのかはわからない。
flumpoolがこれからどうなりたいのかはわからない。どんなバンドでも今この瞬間にも、少しずつ少しずつ変わっていく。
だけど私は変わらないflumpoolが好きなんじゃない。
変わっていく姿も含めて、flumpoolが大好きなんだ。
flumpoolは今、ここにいる。それだけで良かった。

去年の夏から重くのしかかっていたあの言葉。
今ならやっと返事が出来る。
「flumpoolってね、4人だけのバンドじゃないの。
ファンも含めて、flumpoolなんだよ。
だから、隆太さんにまたもしものことがあってもね、私達が支えるからきっと大丈夫なんだよ」

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