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Phantom Jokeを愛した先に

UNISON SQUARE GARDENから僕が受け取った想い

“だめだ そんな悲しいこと言うな”
 
 

それだけで誰かを救ってしまえそうなフレーズを携えて、UNISON SQUARE GARDENの新曲、「Phantom Joke」は発売された。
この文が投稿される頃には、全国の音楽好きの耳にも届いているだろう。
 
 
 
 
 
 

突然だが、世間の思い浮かべるUNISON SQUARE GARDENのイメージといえば、どんなものが当てはまるだろう?
キャッチーなメロディとそれを支えるパフォーマンス、1度聴くと耳を離れないフレーズたち…一般的にはそんなものだろうか。
 
 
 

そんなポップな魅力を、引き出しとして持ち合わせているのも、ユニゾンの魅力の一つである。
だが、「Phantom Joke」には、それらを一切に排除した、剥き出しの何かが込められていた。
 
 
 

メンバー3人が口を揃えて言う言葉は、”ユニゾン史上最速で尖った曲”であるということ。
これまで”速い”曲や”尖った”曲は今までもあったが、それを両方持ち合わせた曲は存在しなかった。
 
 
 

それをあえてシングルで行ったことは、タイアップ先である「Fate/Grand Order-絶対魔獣戦線バビロニア-」に寄り添った結果ではある。
けれども、それ以上に見え隠れしている彼らがこの曲に込めた想いを、僕は少しだけ探してみようと思う。
 
 
 
 
 
 

歌詞に散りばめられているのは、”善”と”悪”の曖昧さと足枷ばかりの世界でどうやって生きていくのか…という彼らなりの答えである。
 

人生は蜃気楼のように、正義が霞んで見えて、嘘がきらめいてしまう瞬間が数多くある。
もがいて泣いて、それが幸せだと思えるって…心とは裏腹に呟いてしまうことも同じぐらいに。
 
 

“だめだ そんな悲しいこと言うな”
彼らは何度だってその言葉を届けてくれる。
まだ世界は生きてるから、そんな幻想に囚われないで欲しいって。
 
 

決して優しい起こし方じゃないけれど、無慈悲に泣く僕も、無力さに足を止めるあなたも…解放させてくれる言葉がそこにある。

“大切なフレーズをこぼすな 物語がゴミになる”
旅は納得するまで終わらないんだから、良くも悪くも自分次第なんだって教えてくれる。
“悲しくちゃ終われない”だろうって。
 
 

その道中の幻影は、きっと彼らが断ち切ってくれるから。
“この空の先を見たい”、そう言ってくれるなら、泣いてるだけの姿は見せたくないって僕は思える。
 
 

激しいメロディラインに、一聴すると攻撃的な楽曲に聴こえてしまうかもしれない。
だが、その本質は答えのない迷路の様な人生に抗って生きる人たちへの、ユニゾン流の最大限の応援歌なのかもしれない。
それはきっと”最速で尖った曲”でないと、意味がない。余分なものを削ぎ落としたからこそ、見える景色がそこにはある。
 
 
 
 
 
 

「Phantom Joke」の歌詞は、”愛”で締められている部分が多い。
ユニゾンの楽曲で、”愛”を歌うことは本当に稀だ。
それがこんなにも多用していることには必ず意味がある。
 
 
 

“言えそうで良かった 「まだ愛していたい」”
自分のために音楽を鳴らす彼らにとって、自身の人生を愛せるのは限りなく幸せなことなのだろう。
だからこそ、ガラにもない言葉も惜しみなく使っていけるんだと思う。
 
 

曲の終わりに、彼らは堂々と「I’ll never catch bad fake. (僕は二度と偽物には囚われない)」と言い切ってみせた。
どんなに苦しい人生だとしても、”悲しくちゃ終われない”。ユニゾンの生き様を見てきた日々が、僕にも自然と同じ言葉を言わせてくれる。
 

“「まだずっと愛していたい」”
いつかのどこかでそう言えるように…不条理な運命に抗い続けていきたい。
さあ、今日も”覚悟の幕”を上げよう。

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