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8年間で作り上げたもの

乃木坂46キャプテンからの卒業

 9月1日。この日は、乃木坂46が毎年行なっている『真夏の全国ツアー』最終日であるとともに、乃木坂46のキャプテンを約8年間務めた桜井玲香のラストステージだった。この日のアンコールで歌われた桜井玲香のソロ曲『.時々 思い出してください』と24枚目シングルの『夜明けまで強がらなくてもいい』を聴いた時、鳥肌が立つとともに本当に卒業するのだと感じた。
 

 『夜明けまで強がらなくてもいい』を初めて聴いた時、苦悩や葛藤を抱えながら前に進もうとしている少女を表しているように感じた。このシングルでセンターとフロントに抜擢された遠藤さくら、賀喜遥香、筒井あやめの3人の心境に重なるものがあるのではないかと思う。グループに加入して1年も経たずして選抜•フロントに入り、不安やプレッシャーを感じないわけがない。1年前までは普通の少女であった彼女達が、アイドルとしてスポットライトを浴び、大きなステージに立っている。その光が大きい分、比例するかのように影も大きくなり、不安や苦悩あるいは葛藤を抱えている。それでも歌詞にもあるように、今日こそは自分らしく生きようとしているのではないか。
 

 しかし、苦悩や葛藤、これは誰もが抱えるものであって、このシングルで卒業した桜井玲香も同じなのではないかと思う。アイドルという職業は特殊なものだ。いつの時代にも存在するが、いくつになっても続けられるものではない。だからこそアイドルグループには卒業というものがある。それはアイドル界を席巻する乃木坂46であっても例外ではない。メンバーにとって卒業後の活動はどうなるか、それは卒業してみないとわからないもので、大きな悩みの1つなのではないか。そんな中、卒業という選択をしたのは自身のソロ曲である『時々 思い出してください』の歌詞で「守らなきゃいけない何かは 次の世代へと繋げばいいと気づきました」「昔の自分を見てるような 後からやって来た後輩たち 不安と期待が入り交じった表情が懐かしい あなたたちならば 大丈夫 任せられるって確信して 私もずっといつまでも 遠くで見守っています」とあるように後輩である2、3、4期生の存在があったからこそなのではないかと思う。
 
 
 何よりも苦悩や葛藤は私自身も抱えている。大学に入学し、アルバイトを始め、様々なアーティストのライブに行く日々を過ごしている。側から見ればそれなりに充実しているように見える。本当にこのままでいいのか、そこまで興味の無いことを学ぶ始め1年半が過ぎ、きっとやりたい事が見つかると思っていた。けど、何も見つからない。ただ淡々と過ぎる日々の中、将来何がやりたいのかとつくづく思う。それでもどこからに光があると信じ、自分らしく進んで行くしかないのではないかと『夜明けまで強がらなくてもいい』を聴いて思った。
 

 「ただ好きなだけじゃ夢にはならないし、やっぱりそこには確かな”資格”が存在するんだと思います。」という言葉をある漫画家がTwitterで呟いていた。それを見てどこか腑に落ちたような気がした。思うだけでは届かないものはこの世の中に山ほど存在する。それでも桜井玲香やこのシングルでフロントを務めた4期生だったり、乃木坂46のメンバーにはきっとその夢を叶える“資格”を持ってると確信している。だからこそ今まで坂を登って来れたし、更に坂を登り続けるのでは無いかと思う。
 

 初期からグループのキャプテンを務めた桜井玲香はデビュー当時からメンバーとは少し違うポジションにいたはずだ。アイドルグループのキャプテンと聞くと真っ先に思い浮かぶのは元AKB48の高橋みなみだ。圧倒的なリーダーシップで48グループの大所帯をまとめ上げていた。それに比べ、桜井玲香は「ポンコツ」などといわれるようなキャプテンだった。しかしそれは違くて、彼女が作り出す空気があったからこそ今の乃木坂46が存在するのではないか。
 
 
 彼女が乃木坂46というグループに居たこと、そしてキャプテンを務めた事は、間違いなくこのグループにとってかけがえのないものではないか。そしてグループを卒業しても乃木坂46に居るメンバーの道標となるはずだ。
 

 改めて、卒業おめでとうございます。約8年お疲れ様でした。これからの更なる飛躍に期待しています!
 

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