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2017年6月30日

餃子食べたい (18歳)

今あなたに聞いて欲しい、The Floor

札幌から各地へと、様々なひとに響いてほしい音楽

あなたは、音楽とどのように出会うだろうか。

ラジオから、友達から、ライブで見て、テレビで見て、SNSで見かけて…様々に出会いの形はあると思う。

わたしの場合は、ほとんどが母親からである。

小学生の頃は、ずっとジャニーズやら女性アイドルやらばかり聞いていたわたしだが、ある日母親がワンオクとKANA-BOONのCDを持って来て、ライブに行くことになる。それが、わたしが邦ロックにのめり込むきっかけになるわけである。

時間が経つにつれ、どんどんメジャーバンドからインディーズへと趣味を移し、今では月に3本から6本ほどライブに行くライブ狂いになってしまった。仕事も、音楽に関わることをしようとしている。
 

これから話す、「The Floor」というバンドも、その中で見つけたバンドである。

わたしよりも、母親の方が何倍も色々な音楽を聴いている。生きている年数からしてそれは当たり前かもしれないが、見つけてくる音楽、だいたい良い。売れる売れないは別にして、ハズレがない。
 

そうやって教えてもらった中の1つ、The Floor。白地に白黒で誰かの背中が写っているジャケ、2曲入り。北海道のバンドだという。見放題の民やんさんが激推ししていて、それで見に行ったところ、すごく良かったそうだ。

そうやってバンドを母親から教えてもらうことの多いわたしは、「そうなんだ。聴いてみるね」とCDを受け取り、パソコンに取り込んでウォークマンに転送した。…そこから果たして、いつに聴いたのかは今となってはわからない。
教えてもらうバンドも多いし、買うCDも多いし、全部聞けないことも多々ある。そんな中でも、珍しくたまに選んで聴いていた気がする。それがだいたい2015年の11月ごろの事である(バンド自体は見放題後から知っていたが、どうもCDを取り込んだのは冬らしい。それも何故なのか今となってはわからない)。

そこからライブを観れたのは2016年の5月。2回ほど大阪には来ていたようだが、テストだのなんだので行けず。わたしは、興味を持つまではどんな人がやっているのかとかは知らないタイプである。何かの弾みでボーカルのハヤトさんだけツイッターでフォローしていたが、それ以外のメンバーは顔も名前もいまいち知らない状態で、観た。一応リップサービスのMVは何度か観ていたから、なんとなくは知っていたけど。

「ギタリストの人の帽子がなくなるから。」母親から聞いた前情報はそれくらいである。どういうことやねん。全然わからん。
本番前の軽い音出しが始まり、サビ前で「リハだけど、盛り上がって行けますか!」と、ハヤトさんが煽る。そのときにやっていたのはToward Word World。その頃はまだ正式に音源化されていないし、わたしは初めて聞くものだった。

驚いた。普段、知っているバンドでも手をあげたりあんまりしないタイプのわたしだが、考える間もなく手が挙がった。音楽に、突き動かされるように。題名も知らないので、サビの頭で「とぅわっわっわー!」と言っていることくらいしかわからない。音出しが終わり、一度メンバーが捌ける。そのとき、とてつもなくドキドキしていたのを覚えている。久しぶりに、出会ったかもしれない、と。

暗転し、SEが鳴る。そこでも本当に驚いたのだが、年末に聞く人も多いだろう、ベートーベンの第九だったのだ。実に壮大な登場である。いやいやいや、どういうことやねん!と、面白すぎて爆笑してしまった。出てきて、前でわーっと、両手を広げる。やはり壮大である。有名なフレーズが終わるその瞬間に全員が息を合わせ、勢いをつけて音を鳴らす。母親から聞いていたように、ギタリストの頭からはいつの間にかぺプシのロゴの青い帽子が消えていた。

そこからは本当に一瞬だった。知っている曲は5曲中3曲。でも、アップされたてのMVしかなかったハイ&ローはあまり聞けていなかったし、実質2曲みたいなものだったけれど、音そのものに突き動かされ、体が音に合わせて揺れて、手を無意識のうちに突き上げていた。

わたしが手を挙げたり、露骨に体を揺らすのは、曲を覚えているバンドばかりだった。知っているからわかりやすく楽しめると思っていた。その考えはThe Floorに見事に打ち破られることになる。知らないのに、こんなにも、体の奥底から、楽しませてくれるバンドがいるなんて。今までどうして見過ごしていたんだろう。
 

そこからわたしは、気が狂ったようにThe Floorのライブばかり行った。いや、今も行っている。余裕があるときは関西から飛び出して、他の地域まで見に行ったりした。何度見ても、同じセットリストでも、飽きない。どこでもいつでも楽しませてくれるだろうという絶対的な信頼を彼らに持っている。

初めこそ、サウンドの楽しさだけに引っ張られていたが、今では歌詞にもたくさん救われるようになってしまった。ハヤトさんの言葉も、ドラムのコウタロウさんの言葉も、難しいことは何1つないのに、優しくて、生活感があって。でも、日常のちょっとした、手が届かないところにすっと手を伸ばしてくれるような。
 
 

わたしが出会った頃よりも、確実に、着実にファンを増やし、どんどんいい曲を作り、いろんな場所へとライブをしに行っているThe Floor。ついに、東阪札でワンマンライブもする。

わたしが好きになったバンドの中で、鬼のようなスピードでバカ売れし、駆け上がって行ったバンドがいる。そのバンドほどの勢いは、ない。でも、ゆっくりと着実に、いろんな人を巻き込みながら階段を登っている。誰も振り落とさずに、一人一人着実に手を取って、進んでいる。

4人とも、とてつもなく音楽が大好きな人たちだ。だから、その周りに集まる人たちも、音楽が大好きな人たちだと思う。バンドマンからも、関係者からも、お客さんからも、誰からも好かれて、きっとこれから多くの人に愛されるバンドになるはずだ。

わたしがあの日、The Floorに夢中にさせられたように、これからもどこかの誰かが夢中になってくれると思う。自信を持って言える。彼らの音楽は、もっといろんな人に響くはずだ。

文章を書くのは好きだけれど、正直上手くはない。まとまりもない。文才は全くないと思うけれど、わたしのThe Floorへの愛を、The Floorの素敵な魅力を、この文章から少しでも感じてもらえていたら嬉しい。聞いたことのない人は聞いて欲しい。惹かれたならばCDを買って、ライブへ足を運んでほしい。

少しでも多くの人がどこかで、彼らの音楽に出会ってくれますように。
 

今までもこれからも、彼らに救われるであろう、ぺーぺーの駆け出しより、愛を込めて!

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