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音楽をまた愛せて

米津さんのおかげで残りの人生が彩のあるものに

音楽が聴きたい。聞く音楽が..ない。

若いころからずっと、周りに音楽があった。中学の頃は、なぜか洋楽三昧。
ビートルズ、レッド・ツェッペリン、エルトン・ジョン、ビー・ジーズその他いろいろ。
高校では、それに加えて、フォーク、ニューミュージックなんて言うのもあった。
大学に入ってからは、ジャズも加わり、常に音楽に浸ってきた。

大きくなった息子たちは、それぞれ好きなミュージシャンがいて、楽しんでいるのを横目で見て、お母さんの聞く音楽がないと、いつも嘆いていた。

今年の夏までは。

テレビもほとんど見ないので、紅白も見なかった。いつものように、ユーチューブを
覗いていると、衝撃の出会いがあった。ずっと前から、有名だったらしいその人の
音楽に、心が震えた。

最初は、アイネクライネ、LOSER、ピースサイン。大げさでなく、二日間食事を忘れた。63歳のもうおばあさんと呼ばれてもおかしくない年齢の私が言うと、米津さんは苦笑いをするだろうか。

息子の年齢の米津さんとは、聞いてきた音楽も、読んできた本も違うだろうし、何より、私は、ゲームやアニメと縁がなかった。心の構成物資が全く違うと思われる人が作った音楽に、なぜこれほど共鳴するのか。

たくさん生きていると、つらいことや、傷つくことはもちろんたくさんあり、心の傷にはかさぶたができ、より硬くなり、もう、音楽で感動することなどないのかと、悲しかった。

米津さんの歌は、がんばれとは言わないけれど、心の傷を持った者の優しいまなざしが感じられる。未来は明るく、どこまでも続いているとは言わないけれど、隣に、
今現在いる、やさしい人の存在をそっと教えてくれたりする。

若い時に、好きな人に向ける強い愛情や、情熱は、時に独りよがりであったり、自分の求めているものが、何なのかわからなくなったりする。
その情熱が爆発するような歌、みんなで一緒に叫ぶような歌も素敵だと思うし、必要だと思うが。
もし、普遍的な愛というものがあるとするなら、そんな激しい愛情は、一部分であって、大部分ではない。

普遍的な愛を歌うのがポップミュージックだとすると、米津さんもそれをずっと追い求めているのかなと思う。そうなら、私は死ぬまで、米津さんの音楽を聴いてられるなあと、幸せになる。

最後に、老婆心ながら、米津さんの音楽にはまっている若い人たちに。
米津さんの音楽は素晴らしいけれど、他のいろんな音楽をたくさん聴くことも、すてきなことだと付け加えたい。
 
 

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