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過去形は過去形のままで終わらなかった話

heidi.の『標本』を聴いて

heidi.というバンドが好きだった。
そう、私にとってheidi.が好きだったことは過去形だった。4年くらい前までは頻繁にライブにも足を運んでいたがいつの間にか心が離れてしまった。もうこのままライブに行くこともないしファンに戻ることもないのかもしれないと思っていた。先日ラジオで新曲を聴くまでは。

先日あるラジオ番組にheidi.がメンバー全員で出演していた。DJ浅井博章氏とのなごやかなトーク。ここまではいつも通り。だけどオンエアされた『がらんどう』という曲を聴いた瞬間耳が釘付けになった。
「あれ、いつものheidi.の音とは違う!」それが第一印象だった。
そしてゲストパートのラストにオンエアされた『一瞥』。打ち込みのシンセの音を前面に打ち出したイントロと間奏。エレクトリックでエキサイティングな音。
『がらんどう』も『一瞥』もこれまでとは違う新鮮で斬新なheidi.サウンドに驚いたし耳だけでなく心も掴まれた。
そしてニコ生のある番組でオンエアされた『Parasite』。こちらもテルミンのような音が入ったエレクトリックでエキサイティングな音。
『がらんどう』『一瞥』そして『Parasite』。リリース前にオンエアされた3曲ともどれも一聴してすぐ気に入った。
この3曲を聴いたことが結果的に『標本』を買おうと思ったきっかけになった。

『標本』このアルバムの何がすごいって好きじゃない曲が1曲もないところだ。
前作『ケセラセラ』の収録曲『Heroine』は打ち込みの音を前面に押し出した当時のheidi.としては異色の曲だった。その『Heroine』で片鱗を見せていたエレクトリックなサウンドを今作『標本』では『一瞥』『Ghost』『Parasite』『がらんどう』と多くの曲で聞かせてくれる。
『一暼』『がらんどう』など邦ロックっぽい耳触りの曲もあれば、『水槽』や『磔』そして『燭』の3曲は昔のheidi.っぽい雰囲気も漂う。でもそれらも今までのheidi.の踏襲ではなくちゃんと今のheidi.の音としてブラッシュアップしている。
heidi.は決して明るい歌詞を歌うバンドではない。だけど『エターナル』やTYPE-Bのみに収録されている『Milky way』は暗闇の中に光が差し込むような曲という印象を受けた。
とりあえず観念は捨ててどなたさまにも聴いてほしい。

ところでこの『標本』というアルバムはジャケ写に虫、『Parasite』の歌詞には「蟲」という単語が登場し、「燭」という漢字の中にも「虫」という漢字が含まれている。これらは偶然なのだろうか?

「最新のheidi.が一番かっこいい!!」胸を張ってこう言えることが幸せ。それはheidi.が2006年の始動以来ずっと活動を続けてきてくれたから。
今のheidi.マジでどちゃくそかっこいいから多くの人たちに聴いてほしいし見てほしい。っていうかとにかく聴いて!! そしてライブを見てみて!!

そういえば初めてheidi.のライブに行ったのは確か2007年か2008年だった。それから少し間があいて。2012年、ふと「今heidi.ってどうしてるんだろう?」そう思い調べたらちょうどその年の年末に地元でライブが予定されていた。そのライブに行ったことをきっかけにそれからheidi.のライブに行きまくった。私にしては遠征もいっぱいした。そんな日々が続くと思っていた。けれど4年ほど経ち、突然ライブに行かなくなり、いつしか心が離れてしまった。だけど現在、私はまたheidi.の音楽を聴きながらこれを書いている。つまり私の場合4年周期でheidi.のファンになったり離れたりしてるのか。オリンピックかよ。
今度4年ぶりくらいにheidi.のライブに行こうと思っている。楽しみ。

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