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2017年7月3日

SF (19歳)
143
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WANIMAというお守り

音楽と『ともに』生きるということ。

 最近のWANIMAの活躍ぶりは言うまでもない。今年の3月にはWANIMA初のワンマンライブJUICE UP!! TOUR FINALをさいたまスーパーアリーナで行い、超満員の会場を大いに沸かせた。その勢いは止まることなく、全国のフェスにも引っ張りだこで、CMには楽曲が使用されるだけでなく、自身が演奏シーンで登場するものもある。そんなWANIMAが所属事務所をPIZZA OF DEATHのまま、レーベルをunBORDEに移し、新体制となって3曲入りのシングル『Gotta Go!!』を5月17日にリリースした。
 1曲目は、自身2度目の出演となったミュージックステーションでもフル尺で演奏された『CHARM』。曲名からもわかるように<この歌はお守りに>というWANIMAの思いがぎっしり詰まった曲となっている。メンバーの3人全員が熊本出身で、東京に上京して約10年。彼らだからこそ進学や就職、夢を追って上京する人、見送る人、また、始まりの季節にいつまでたっても変わらない自分に苛立つ人、そんな現実の世界でもがく全ての人に寄り添った歌を響かせることができるんだと感じる。2曲目は、『ララバイ』。この曲は、来たる夏フェスシーズンにぴったりの楽曲となっている。疾走感溢れるメロディーのそのまた上をKENTA(Vo./Ba)から放たれる言葉が全速力で転がっていく。ところどころに垣間見えるエッチな言い回しとライブ感たっぷりなこの楽曲が全国各地をにぎわすことになるだろう。3曲目は『これだけは』。シングルの最後を彩るこの楽曲は、WANIMAが伝えたい『これだけは』という思いが溢れんばかりに込められている。どの曲もキャッチーで聴きやすく、今の WANIMAだからこそ伝えられるメッセージや想いがたっぷり詰め込まれた曲になっている。3曲聴いて、『Gotta Go!!』という思いに駆り立てられるようなそんな作品になっている。
 WANIMAの楽曲は応援してくれる歌詞とキャッチーなメロディーにはまる、と最近よく言われていて、そんなイメージを持っている人が多いのではないかと思う。私は、本当にそうだな、と思う反面、本当にそうか?、とも思っている。彼らの曲はメッセージ性が強いものが多く、背中を押してくれたり、頑張ろうと思えるような歌詞が多い。このシングルの中でも例えば『CHARM』では<憧れぶら下げて/走り続けて><まだやれる/まだまだやれる/直向きなその姿/未来花咲く/ありのままで>と言う歌詞が、もう少し踏ん張ってみよう、もう一歩踏み出してみようという気持ちにしてくれる。確かに勇気付けられるし、頑張ろうと思える歌詞。でも、なぜ彼らの曲はこんなにも多くの人に届いているのだろうか。応援してくれる曲、元気をくれる曲に溢れたこの時代に、なぜ多くの人がWANIMAを選ぶのだろうか。私はきっと、彼らが上辺だけの理想で塗りつぶされたような歌ではなく、現実の、地に足のついた歌を歌うからだろうな、と感じている。『CHARM』では先ほど挙げたようなまっすぐなエールだけではなく、<昨日のミス引き摺ったまま/飛び乗った電車窮屈そうに><満たされないまま時は流れ/どんな言葉並べても不安定/建前や嘘にも慣れて/偽物が個々に立ってる>『これだけは』では<焦る気持ちを抑えながら/誰もが生きているから><勝手に決めた限界を/叩き壊し進む今日>と挙げだすときりがないのだが、生きていく中で不安なことや悲しいこと、悔しかったことや、やるせなかったこと、そんな感情も取りこぼさずに全て詰め込み、そんな世界の中で、それでも前を向こうと、歩き出そうとする全ての人に届くようにとまっすぐに音を鳴らす。また、いつまでたっても変われない自分に苛立って、自分にとっての夢や希望をなくして、誰の言葉も聞きたくない人には、生き続ける自分を肯定するきっかけを作れるように、と音を鳴らす。彼らの音楽は優しすぎないからこそ響くのだ。努力し続ければ、必ず夢は叶うよ!そんなふわふわしたことは言わずに、こんな田舎者でも諦めずに努力し続けたらこんなところに立ててるよ!と体現して見せている。そこに彼ららしさがあるし、だからこそ信じられる音楽になり得る。
 一度でもWANIMAのライブに行ったことのある人はわかると思うが、彼らはMCでも曲中でもバカみたいにはしゃぐし、ふざけるし、エッチなことも言うしで、やりたい放題だ(全て台本通りスタジオで練習までしているらしいが)。でもライブ中の彼らの目は本気で、本気で楽しませようと、笑わせようと、伝えようとしていることをひしひしと感じることができる。目の前にいる人たちが、自分たちのファンでも、初めましての人でも、バンドに興味すらない人でも、彼らは変わらず全力でライブをする。一番近くにいる人から一番遠くにいる人まで、一人一人そこにいる人全員が同じ熱量で楽しんでいることを確認するように会場の隅から隅まで見渡しながら、音を鳴らし続ける。そんなライブを見ていると、胸が熱くなってしまってしょうがない。
 曲にもなっているほど彼らの中できっと大切にしているであろう、音楽と、WANIMAと『ともに』という想い。私は、日常の中で、もう頑張れないかもしれない、もう歩けない、そう思った瞬間に脳内で彼らの曲が無意識に再生されていることがよくある。その度に、彼らの背中が思い浮かんで、胸がぎゅっとなったいつかのあのライブを思い出す。音楽と共に生きるってこういうことなんだなぁ、と実感する。そんな彼らの音楽は、私に、自分で自分のケツを叩いてまだまだこんなところで終われない、もう一歩、そう思わせてくれる。音楽は助けてくれないし、救ってなんかくれないとずっと思ってきた。自分で歩き出そうと自分に喝を入れさせてくれる音楽は、WANIMAが初めてだったのですごく不思議なバンドだなぁと思っている。
 夏はもうすぐそこまで来ている。夏フェスシーズンもすぐに到来だ。あなたの行くフェスにWANIMAはいますか?あなたも是非WANIMAとともに!ワンチャン狙って!夏フェスシーズン、WANIMA開催しま〜す!!!

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