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フジファブリック 「IN MY TOWN」大阪城ホールライブ

いつもと同じ大事なライブ

2019年10月20日の
フジファブリックの大阪城ホールのライブは
ファンにとっても念願だった。

2017年の6月、
大阪での対バンライブの終盤にボーカルの山内さんが、
志村くんもダイちゃんも加藤さんも凱旋ライブをやっているけど、
(大阪出身の)自分だけまだ実現していない。
大阪城ホールでやることを自分の夢にする
と言いだした。

それから
ことあるごとに
まだ何も決まって無いんやけどね、
大阪城ホールでやるって夢ができて
とライブでちょくちょく言うようになった。

ファンの私は、そう聞くたびに、
その夢は、どこか遠くの
実現することのない
幻のように感じていた。

それが一年半前の2018年の6月、
去年夢を語った同じ場所で
大阪城ホールのライブが開催されることが
正式に発表された。

本当にやるんだ!幻じゃないんだ!
びっくりした。
そして心の底から嬉しかった。

ここから
フジファブリックは怒涛のキャンペーンに入った。

大阪でのイベントが格段に増えた。
映画の劇伴をやった。
大名盤「F」というアルバムをリリースした。
お菓子とコラボしたり
ラジオにテレビにと
露出が格段に増えた。

毎回面白おかしい受付でチケットを売り、
その度にLINE LIVEをしてくれた。

とにかく大阪城ホールへの道を
ファンも一緒に歩いているような2年半だった。

そしてそれは、
彼らはいつも飄々と、柔らかく穏やかだけれど、
自分たちの想像以上の結果を
ライブでもテレビでも見せてくれる、
とてもとても強い人たちであることを
誇りに思うような道程だった。

当日
大阪城ホールのライブは
この道程を初の大阪弁の曲「O.N.E」に乗せて
綴られる映像から始まった。
そうそう、あったあった、
そんな気持ちで楽しく見た後に、

彼らはSE無しの無音の中、
とても穏やかににこやかに登場した。
それはこんな大きな舞台でも変わらない、
いつものライブと同じ三人だった。

いつもと違ったことをしたら
バレるやんと、その後のラジオで語っていたけれど、
いつもと同じに
志村くんのことをとても大事にして
いつもと同じに
目の前のお客さんのことを大事にして
いつもと同じに
ただただ未来のことを見つめていた。

志村さんの話をする所は
少し演出があったけれど、それは
いつもと同じに温かかった。

以前、雑誌の取材で金澤さんが
「もう同化しちゃってるから(二人に対する気持ちは)自分の中に取り込んじゃったから。」(音楽と人×フジファブリック)
と書いていたのが印象的だった。

武道館でようやくファンの前で志村さんの話をし
対峙できるようになったあと、
今や彼らは、
志村さんのことも他のメンバーと同様に取り込んでしまって
それを離すわけもなく、
一緒に同化して進んで行くのだと
心の底から実感した場面だった。

ライブの終盤、
最新アルバムの
「Feverman」でFevermanダンス
(と命名された両の手をふってかえすだけの踊り)を
全国津々浦々から集まったファンの方々と一緒に
夢見ていた大阪城ホールの天井を仰ぎながら
踊り、

「東京」という曲の中で
前のツアー中で突如としてやり始めた
山内さんのラップに、そうそう、そう、そうだよ
大阪城ホールで聞きたかったんだよ。
となり、

大阪のことを歌った「手紙」で本編が終了した。

この一番盛り上がるハイライトが
最新アルバムで彩られていた。
いつもと同じように。

アンコール
とてもやさしい新曲「プレゼント」
を山内さんがメトロノームと共に弾き語った後、

デビュー曲「桜の季節」を演奏した。
彼らは地続きで
15年前から当たり前だけどフジファブリックだったのだ。
そしてこれからも続いていく。
武道館で初めに演奏された時には
悲しみに彩られていたけれど、
今は
希望に満ちたデビュー曲の演奏。

面白おかしい
トップガンの音楽にのせられた
金澤さんの誕生日企画の告知の後
来年のライブツアーが発表され
「会いに」が演奏された。
初めて人前で歌ったときの山内さんのか細さは無く、
温かく、ファンのみんなに会いに行くよと
言ってくれる曲になっていた。

そして最後の「破顔」
初めてライブで披露されたとき、
舞台から突風のような風が
吹き付けられているように感じた曲。
それが最後の最後に演奏された。

大阪城ホールのライブ
心待ちにしていた特別な特別なライブだと思っていたのに
終わってみればいつもの多幸感に満ちた
大好きなフジファブリックのライブだった。

彼らのライブはいつも
毎回進化していて
同じところにいない。
それがいつものこと。

加藤さんがインタビューで
「これだけやってればいいってことがないからね」
(LIFE of FUJIFABRIC)
と言っていた。

彼らは一枚岩になりながら
これからも進んでいく。
飄々と穏やかに。
これからも一緒にその道程をファンとして
歩いて行けるのがただただ嬉しい。

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