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ここからが新たな始まり

NANA-IRO ELECTRIC TOUR愛知公演にて

私は小さい頃から音楽が大好きだった。
色んな音楽を聴いていたが大好きな音楽は約3年毎にころころ変わっていた。
しかし、高校2年生の青春真っ只中
ずっと大好きな音楽に出会えた。
それが、アジカンだった。
友達と自分を比べて答えのない不安や焦りや寂しさを抱え過ごしていた時にアジカンと出会った。
アジカンに出会えたおかげで私は、今まで以上に音楽に夢中になり音楽がそうした不安や焦りや寂しさを拭ってくれた。
そして、アジカンを好きになって色々と知っていくうちにELLEGARDEN(以下、エルレ)、STRAIGHTENER(以下、テナー)に出会った。
当時はなにかと一緒に取り上げられてきたアジカン、エルレ、テナー。
それぞれ仲良しなバンドや同世代のバンドは他にも居るけども、盟友と言われるぐらいこの3バンドは特に仲良かった印象がある。仲良しだけども変に馴れ合うわけではなく、切磋琢磨しあいながら活動をしていた。お互いのファンでありライバルみたいな特別な存在。
それを特に物語っているのが個人的には定期的に開催されていたアジカン主催のNANO-MUGEN FESだと思う。
2005年以降は必ずテナーとエルレ(活動休止後はthe HIATUS)だけは毎回、出演していた。年に一回は集まってお互いの最新状態を見せあい高め合う。
そのフェスで3バンド見るのが私の毎年の夏の恒例行事となった。
そんな3バンドは私にとって、今もずっと特別なバンドだ。
そして、アジカンの2004年の夏フェスを中心としたライブドキュメント本『夏、無限。』に掲載されているNANA-IRO ELECTRIC TOURのエピソードを読んだ日から15年間ずっと、またこのようなライブをやってくれないかなと心の奥底で願っていた。
エルレが活動休止をしてからメンバーはそれぞれの違うバンドで活動を始めた。
けど、後藤さん、細美さん、ホリエさんがそれぞれのバンドのライブにゲストで出演したりして交流した後に撮られた3ショットを見る度に、エルレの再始動と再始動した時はぜひ!また!!アジカン、エルレ、テナーが同じステージに立ってライブをしている姿を見たい。願わくばそれはNANA-IRO ELECTRICのようなライブが良いなと何回も願った。フェスで一緒の日に出演するとなったりするだけでもとても嬉しい。
けど、やはりどうしても3バンドだけのライブは特別な気がして、どうしても見たい!!と願わずにはいられなかった。
そして、昨年エルレの再始動が発表された。
だが、その時に発表はなかった。
でも、きっと、何かはやってくれるだろうと思った。私だけではなく、お互いがそれぞれのバンドの歴史の中に絶対に欠かせない大切な存在なのだと本人達も思ってるはずだから。そのバンド達が何もしないわけわないだろうと勝手に自分の中で良い解釈をし始めて約1年。ついに、ずっと願い続けた夢は最高の形で叶うことになった。

私はありがたいことに
10月23日 NANA-IRO ELECTRIC TOUR愛知公演に参加する事が出来た。
公演日2日前に誕生日を迎えたばかりの私は
この公演は3バンドからの最初で最後の最高の誕生日プレゼントだと思った。

ずっと行きたい見たいと願い続けたツアーが開催され地元公演が当選してからこの日が来るまで色んな想いが溢れすぎて、ずっとドキドキソワソワしていた。
昨年行われたエルレ復活ライブは予想通り全て落選だったのでエルレは本当に復活したの?という感じでずっとふわふわした状態でいた。けど、ついに見れる。
あと、当日に風邪引いたらどうしよう?とか余計な変な不安も色々とよぎって心配にもなった。
けど、当日を迎え虹色である七色に分けられた自分のブロックを目指して会場に入ってみると意外といつもと変わらない自分が居た。
いつも通りステージ全体が見渡せそうな場所を探してスタンバイ。開演までは友達と他愛もない会話をする。しかし、開演5分ぐらい前に流れたアナウンスが終わったと同時に会場全体が自然と大きな拍手で包まれた時、心地よい緊張が胸をドキドキと大きく鳴らした。
ついに、始まる。でも、始まるってことは終わりもくる。じゃあ、まだ始まって欲しくない!というどうにもならない矛盾した感情がソワソワとずっと渦巻いていたら照明が落ち、ついに始まった。

トップバッターは今回のツアーの主催者でもあるアジカン。
アジカンは昔からラジオや雑誌等を通して、自分達の音楽だけではなく他の音楽も聴いて欲しいと言っていた。なので、自分達の音楽を語る熱と同じくらい音楽好きリスナーとして自分達が好きな音楽を熱く語り薦めてくれた。
色んな音楽を知って欲しい聴いて欲しいという熱い想いが、自分達で主催したNANO-MUGEN FESやオープニングアクトを呼んで行われた酔杯ツアーや今回再び行われたNANA-IRO ELECTRIC TOUR等に繋がっているのだ。
そんなアジカンの1曲目は何かなと思っていたら最新アルバム『ホームタウン』の1曲目『クロックワーク』だった。
この歌は後藤さんが学生時代にずっと憧れていたウィーザーのリヴァース・クオモ(更にはブッチ・ウォーカーも )も参加している。憧れの人から同じバンドマンになり音楽を通じて交流していき何10年の時を経て、自分のバンドの音楽を一緒に作る人になったのだ。

  「時計の上で
  振り子になって
  君との距離が離れたって
  針が巡って重なったら
  もう一度 触れてもいいって
  笑ってよ」
(アルバム『ホームタウン』より『クロックワーク』)

今回のツアーホームページにあげられたメンバー全員集合しての決起会動画で、懐かしむだけではなく最新の自分達でエルレにおかえりなさいをしたいみたいな事を語っていた後藤さん。まさしくを語ったことをすぐに有言実行した。
ゆったりとしたリズムにずっしりとした壮大な音。
更にこの歌の歌詞がエルレの活動再開に対してのおかえりなさいと、このライブの幕開けの祝福のファンファーレのように思え、一気にどこか夢心地だった気分から現実に戻り始まりを感じる事が出来た。

2曲目は最近はアンコールで披露される事が多くなった『君という花』
この曲のおかげで私はアジカンに出会えた。今もずっと大好きで大切な曲だ。
恒例のコール「らっせーらっせー」の声はいつもよりもテンションが高い気がして、皆のこの日を楽しみに待ってました!!感が会場全体に大きく響き渡り伝わってきた。
そして、なによりもボーカル後藤さんの楽しさがMCや動きや表情からとても伝わってきた。
最近は歌いながら自由な踊りをしている後藤さんの踊りがこの日はいつもよりも軽やかだった気がした。
そんな後藤さんの楽しさが伝染したかのように喜多さんもいつも以上に全身を使ってギターを掻き鳴らし、山田さんもずっしり構え不動の位置でベースを響かせ、伊地知さんも安定のリズムで全体を支え、サポートメンバーのシモリョーさん(the chef cooks me)も音に彩りを添えてくれて今日という日の祝福や楽しさが増して伝わってきた。
私はアジカンと出会って好きになってからありがたいことに、アジカンのライブを15年前から毎年必ず1回は見れている。なので、この日に演奏してくれた曲も何回も聴いてる。数えきれないくらい聴いているのもある。けど、曲が演奏されていく度に初めて聴いた時の事をふと思い出しては何回も感動の波が押し寄せ鳥肌がたった。特に『リライト』の大合唱は何度聴いても気持ちいいし、とてつもないエネルギーを感じる。
途中、ゲストにテナーのボーカルであるホリエさんを呼んで最新アルバム『ホームタウン』初回限定盤『Can’t Sleep EP』に収録されているホリエさん作曲の『廃墟の記憶』を歌ってくれた。
そして、友達バンドART-SCHOOLの『FADE TO BLACK』のカバーも披露してくれた。
ART-SCHOOLもNANO-MUGEN FESが初めて開催された時に出演した付き合いの長いバンドだ。
アジカンはあまりライブでサプライズ演出をしない。どちらかというとシンプルな演出だけだ。
でも、今日はゲストも呼んで一緒に歌うし、友達バンドのカバーも披露してくれた。
やっぱり今日はファンだけではなく出演者にとっても特別な日なのだ。
最後に演奏されたのは『ボーイズ&ガールズ』

 「ねえ Boys&Girls
  教えてよ そっと 夢と希望
  まだ はじまったばかり
  We’ve got nothing」
  (シングル『ボーイズ&ガールズ』より)

大人になるにつれて夢や希望を語るのがなんだか恥ずかしくなってきた時があった。でも、アジカンは優しくそっと語りかけてきてくれた。教えてよ、と。
そして、いつだって始められる。始めることに遅いもなにもないんだよと教えてくれた。
そんな優しい歌が私に夢と希望を持ち続けていいんだよ。そして、それを叶えたいと思っていいんだよと言ってくれてる気がして、夢や希望を持ちそれを語ることに対しての勇気を与えてくれた。
終わりに始まりの歌を歌うアジカンはいつだって私に灯りを照らし続けてくれる。
いつも通り音を響かせながらメンバーがステージ前に出て肩を組みお辞儀をしてからメンバーが去っていった。その後も、アジカンの1音1音がしっかりと響き壮大でカッコいいけども気持ちいい優しい演奏に包まれた余韻に浸っていると、照明が落ち正面の画面にはあの懐かしいエルレのトレードマークが映し出され、それだけで目には涙が溜まり始めた。
そして、メンバーが出てきて1曲目の『Fire Cracker』のイントロが鳴った瞬間、気づいたら涙が一気に溢れだし頬に流れていた。
今、自分の目の前でエルレがライブをしている。
細美さんが生形さんが高田さんが高橋さんがエルレとして4人でステージに立ち演奏をしている。
細美さんと生形さんの歌声が同時に聴こえる。
活動休止になってからもずっとエルレの音源を聴きながら復活を待っていた。それを今イヤホンからではなくて、エルレの音楽を直接、耳で目で全身を使って感じれている。その興奮で、どの曲がきても、あー!とか、うわぁー!!と叫んでしまった。
だって、どの曲も聴けるのは11年振りなのだから。
特に感極まってしまったのは『風の日』だった。

「雨の日には 濡れて 晴れた日には 乾いて
 寒い日には 震えてるのは 当たり前だろ
 次の日には 忘れて 風の日には 飛ぼうとしてみる
 そんなもんさ」
(アルバム『DON’T TRUST ANYONE BUT US』より『風の日』)

周りに置いてかれないように仲間はずれにされないようにと本当の自分を隠しながら周りに合わせていた時、この歌の歌詞に何度も励まされた。
そして、私は私で良いんだと思えるようになった。
周りがどうとかではなくて自分が感じたままでいいんだと。
そんな歌が今、目の前で歌われて細美さんが「聴こえねぇーぞ!そんなもんじゃないだろ!!」と、満面の笑みで煽ってくる。それに反応するように更に会場の歌声は大きくなりファンと細美さんの歌声がずっと重なっていく。私も泣きながら最大限の声を出して一緒に歌った。
次々と披露される演奏を聴きながら自然と拳を挙げて腕が引きちぎれそうなくらい腕を強く振った。何回も大合唱してきた『Make A Wish』も自然と歌詞が次々出てきて大声で皆と歌えている。
私の体は10年前自分がどのようにエルレのライブを楽しんでいたかをしっかりとはっきりと明確に覚えていた。
細美さんがメンバー1人1人にコメントをうながすと生形さんがこれからもエルレをよろしく的な事を言ってくれた。
ものすごく短いシンプルな言葉だけども、文字とかではなく誰かを通してではなく、直接「これからも」という言葉が聴けた。この日の私にとって嬉しくてとても大事で忘れられない言葉になった。
先程と同じようにあっという間に最後の曲になった。最後はあの曲かなと興奮して胸が熱くなっているとゲストで後藤さんが呼ばれた。
演奏されたのは予想的中の『虹』
今回のツアーが決まってからずっと聴きたいと願っていた曲。
15年前のこのツアーでの出来事によって生まれたこの曲。どういう出来事だったのかもアジカンの2004年の夏フェスを中心としたライブドキュメント本『夏、無限。』という本に載っている。
そんな思い出が詰まった曲を演奏しないわけがないと思っていたけどもまさか、最後に演奏して更に後藤さんと一緒に歌うとは想像していなくて、また気づいたら涙が溢れだしていて止まらなかった。
このツアーに欠かせない名曲を最高の形で再び聴く事が出来た。その幸福を何度も噛みしめた。

細美さんが「アジカンから受け取った熱いバトンをテナーに繋げます」みたいなMCをしてくれて、その宣言していた通りになった。
そして、アジカン、エルレからの熱いバトンを受け取ったテナーは熱さをそのままというよりはそれ以上にして音楽を届けてくれた。
音楽ニュースでよく、あのバンドのメンバー脱退等のファンにとっては少し寂しい記事をよく目にするがテナーは逆だ。
ホリエさんとナカヤマさん2人だったのが日向さんが加入して3人、そして大山さんが加入して4人になった。
人数が増えたことによってテナーの音楽はどんどん良い広がりと深みをみせていった。
ホリエさんの書く歌詞は小説を読んでいるかのような感じになりその言葉の情景が浮かんできたり、自分の身近にある風景が浮かんできてより曲の世界へと連れ込んでくれて心地よく響いてくる。
そして、テナーの音楽は色んな心地良さを与えてくれる。どこか神秘的だけども泥臭い部分がある。とても落ち着いていて冷静に見えるがしっかりとした揺るがない熱さがある。
奏でられる音に自然と体を委ねてゆらゆら気持ちよく揺らしたくなる最近の曲で1番大好きな『Braver』からの拳を突き挙げて腕を強く振りたくなる10代の頃から何度も聴いてきた大好きな『REMINDER』の流れはとても最高で嬉しすぎて心が震えた。
そして、テナーも昔だけの曲だけで懐かしむのではなく、最新の自分達でエルレをおかえりなさいをするべく最新曲の『吉祥寺』も披露してくれた。
最後はテナーの全てのカッコ良さがぎゅっと凝縮されている『シーグラス』で幕を閉じた。
本編が終わり余韻に浸るより興奮が抑えきれず、すぐ会場全体が手を休めることなくアンコールを心の底から求めている拍手がずっと鳴り響き、テナーが再び出てくれた時に後藤さんも一緒に出てきて『KILLER TUNE』を歌ってくれた。
この曲を何回か一緒に歌っている姿を見た事がある。
初めて見たのはNANO-MUGEN FESで1回だけアジカンがトリではなくテナーがトリだった時だ。
自分達主催のフェスにもかかわらずトリを友達のバンドに頼む。ただ、友達だからだというわけではなく信頼しあってるからこそ、アジカン自身がテナーのファンだからこそ出来た事だと思う。
私はステージ上でとても嬉しそうな楽しそうな笑顔で何回もジャンプをしながら歌う後藤さんを見て、その事を思い出し胸が熱くなり泣きながら踊り狂った。
そして、最後の1曲は細美さんも迎え入れての『ROCKSTEADY』

「僕等は進まなくちゃ 先を急がなくちゃ
足が言うことを聞いてくれるうちに」
(アルバム『ROCK END ROLL』より『ROCKSTEADY』)

昔の自分だったらこの歌詞を聴いてそのままに受け取り、急がなきゃ!時間がないからと、ネガティブに考え、がむしゃらにならなきゃと思っていたかもしれないけども歳を取るにつれて考え方が変わってきた。
若い人達に負けてたまるか!動けるまでは立ち止まらずどんどん進んでこう!!とポジティブな歌詞として捉えるようになった。
それは自分の環境等が変わったのもあると思うが歌ってくれるバンドも一緒に歳を重ねて歌ってきてくれたからなのもあると思う。
そういうところが音楽を聴いてる楽しさでもあるよなとしみじみ思った。

ホリエさんがELLEGARDENの細美武士って言えるって良いね的な事をとても嬉しそうに言っていて、そのホリエさんの笑顔を見て、胸がぎゅっと心地よくしめつけられた。
歌が始まり気づいたらステージ上ではホリエさんの所に後藤さん、細美さんが集まり輪になって、とても楽しそうに歌っていた。その姿を見て、シンペイさん、日向さん、大山さんもとても嬉しそうだった。
後藤さん、細美さん、ホリエさんが揃う姿は写真で何回か見てきたけども、今夜はいつもとは違う。
フィルターを通さず自分の目で3人が動いている姿を見れていて3人の楽しそうなカッコいい歌声が耳に盛大に鳴り響いている。そんな光景を目の前にして私は嬉しすぎて感情のスイッチが壊れてしまい笑いながらも涙が溢れ流れていた。
最後にステージギリギリまで出てきてくれてテナーのメンバー全員と後藤さん細美さんで肩を組んでお辞儀をしてくれた。
その姿は言葉にならないぐらい一生忘れたくない幸せな光景で、それを切り取って家にずっと飾って置きたくなった。
そして、その光景は終わりを告げる合図でもあった。
1人1人笑顔でステージを去っていった後、終演後BGMが流れ退出のアナウンスが流れる中、ステージにひっそりと光る照明が虹色に輝いていた。
最後の最後まで今回のツアー愛に溢れた演出が幸せな余韻へと誘った。
ファンだけではなくアジカンもエルレもテナーもそして今回のツアーに関わる全ての人が同じ想いで作られた特別なライブだったと改めて強く感じた。
エルレが活動休止している間もずっと活動をしていたアジカン、テナーだってずっと順風満帆だったわけではないと思う。色んな事があったけどもそれをどうにか乗り越えて今にたどり着いた。そして、ここに辿り着くまでにアジカン、エルレ、テナーに憧れてバンドを始めて今、活躍している若手バンドも出て来て私は気づいたらそのバンドも好きになっていた。
だから、この3バンドが15年前と同じように集まりライブをするだけでも、とても奇跡のようなとても凄いことだと思うのに1つの会場だけではなく3ヶ所周りそれぞれの会場で順番を変更してそれぞれのバンドがトリを務めるというのは、それぞれのバンドへのファンに対するリスペクトが込められている行動だなと思った。そして、ずっと大好きで応援してきて良かったなと強く思った。
ライブ中、アジカンもエルレもテナーも何回もありがとうと言ってくれて、このツアーを開催できる事をファンと同じように喜んでいた。
でも、昔の思い出に浸り喜ぶだけではなくそれぞれの強い想いを持ってステージに立っていて、その想いが伝わってきた。そして、私は今まで見てきた3バンドのライブを思い出しつつ、今、目の前で行われているライブが夢ではなく現実なんだと何度も強く実感する瞬間が訪れて初めて何回もライブ中に感情を抑えきれずに泣いてしまった。たぶん、こんなにも泣いてみるライブは最初で最後だと思う。
このツアーでアジカン、テナーはこちら側に近い存在としてライブをやっていた気がした。自分達のライブを見せつつも、アーティスト半分それぞれのバンドに対するファン半分な気持ちで演奏しているような感じで。だから、いつもと同じように見えてなんだかいつもと違う祝福ムードが漂うちょっとリラックスした笑顔やカッコ良さが見れた気がする。そんなアジカンとテナーそして、ずっとこの時を待っていた大勢のファンと共に、アジカン、テナーに負けないように全力でぶつかってきてくれたエルレにおかえりなさいがようやく出来て本当に良かった。
 

今回はアジカン、エルレ、テナーをほぼ聴いた事ない友達(テナー、エルレに関しては前日にYouTubeでちょっと聞いたぐらい)と参加したがライブが終わった後、とても感極まって興奮していて「カッコいい!今度ライブあったら絶対に行きたい!!ずっと好きだった人はすごく嬉しいはずだよ。私もすごく感動したし、すごく嬉しいもん」と、言ってくれた。

当時、一緒にアジカンライブやNANO-MUGEN FES等に行っていた友達は結婚もして子供も出来て音楽生活からは少し離れてしまった。そんな友達との生活と自分の生活をついつい比べてしまい、自分は仕事かライブ行くだけの生活でこのままで良いのか?と悩んだ時期もあったが、今回このツアーに参加して色んな思い出が蘇ってきて音楽をずっと好きで良かった。時を経て20年以上の友達にアジカン、エルレ、テナーを紹介する事が出来て一緒に行けて楽しめて好きになってもらえて良かったなと心底思えた。

アジカンもエルレもテナーも高校生の私をもっと頑張れよと言うのではなく、どうしようもない自分を肯定してくれてそっと優しく背中を押して何度も励ましてくれた。そんな音楽に出会えた事によって今の私が居る。寂しい時も辛い時も楽しい時も嬉しい時もずっとこの3バンドの音楽があった。曲を聴くとその時を思い出すぐらいすぐ傍にあった。
そして、音楽を通してじゃなきゃ出会えなかったであろう人との素敵な出会いも沢山あった。
だから、これからも色んな音楽に出会いに行くし、出会っていくだろう。そこでまた、色んな人と出会いたいし出会えるのだろう。
けど、私もいつかライブに行けない、音楽から少し離れてしまわなきゃいけない時期が来るのかもしれない。
けど、後藤さんが音楽から離れなきゃいけない時が来るかもしれないけど、これからも鳴らし続けて待ってるから、また戻ってきてと言ってくれた。
大好きな人が音楽をずっと鳴らし続け待っててくれるなんてそんな嬉しいことはない。その言葉をずっと大事なお守りとして持っていようと思う。
そしてまた、悩んだり挫けそうになったり躓きそうになった時にはこの日の事を思い出そう。
奇跡じゃない夢でもない、七色が照らしたステージで新たな始まりを祝福して幸せな音が鳴り響いた日の出来事を。

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