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米津玄師「馬と鹿」

生きていく上での糧

はじめに
新潟から上京した両親は地道な努力家で愛情深く、母はとても楽天的で料理上手であり、社交的です。

何不自由なく育った私は、町内の盆踊りを全ていく様なお転婆娘が過ぎる少女でした。

忘れもしない高校受験を控えた頃、
「お父さんがスキルス胃ガンになった。」
まだ若い母は夜な夜な身内に電話しては毎日泣いていました。余命宣告は半年でした。

手術後は病室に毎日付きっきりで看病し、他はなにも出来ない状態でした。
私はというと、確か三回しかお見舞いに行けませんでした。
痩せ細って別人になっていく父を受けとめきれず見られず、父の気持ちを考えてあげられないほど自分だけが大事だったのです。

馬と鹿 ※歌詞一部分を選択させて頂きます。

※体の奥底で響く
 生き足りないと強く
 願いが消えない

17才を迎える夏休み直前に逝ってしまった
守りたいものを沢山残して死を迎える父の無念さが読み取ることができます。
 

※まだ歩けるか 噛み締めた砂の味
 夜露で濡れた芝生の上
 終わるにはまだ早いだろう

特に、この歌詞には
まだ成人迎える前の二人の子供を授かりつつも、思うように身動き出来ずにいる、あまりにも不甲斐なさと苦悩とジレンマ、堂々巡りを代弁してくれたかの様です。
もっともっと頑張らなきゃだめだよ!!
……とストレート言わない優しい励ましと応援に聴こえます(父からのメッセージ)

※痛みは消えないままでいい

半世紀生きても消えない心の深いキズである
「私が悪い娘だったからお父さん死んじゃった。」

そんなことないよ。
自分を責めなくて大丈夫だよ。
  そっと囁いてくれたかの様…。

今年の夏、長く暗いトンネルの先に小さくとも強く輝く光を見い出せた瞬間でした。

この先何があろうと、不器用でも生を全うしよう。疲れて体調悪くても最低限の家事、食事の用意だけはしよう。
父の無念を晴らしたい、命の繋がりを大事にしたい。
この歌を生涯の自身のテーマソング、糧としていこう。

米津玄師さん、救われた気持です。ありがとうございます。

彼の歌を聴き続けていける幸せ、同じ時間を共に出来る幸せ、感謝の気持ちで一杯です。
 

私から視線だけの話しになってしまいましたが最後までお読み頂きありがとうございます。
 
 
 
 
 
 
 
 

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