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フジファブリックの10年間

フジファブリックのこれまでとこれから

「この世で一番好きなバンドは?」と聞かれたら、僕は「フジファブリック」と答えるだろう。
それほどまでにこのバンドは僕の心を掴んで離さないバンドだ。

僕がフジファブリックと出会ったのは高校生の時だ。
YouTubeで偶然見た「銀河」のMVで初めてフジファブリックというバンドの存在を知った。

正直最初の印象はあまりいいものではなかった。
ひねくれたギターリフ、決して上手くはないボーカル、何より無表情でこちらを見て歌う志村正彦の姿がなんだか不気味すぎて、見てはいけないもの見てしまったような気持ちになったからである。
しかし、その印象とは裏腹に頭の中では「銀河」のメロディーが頭から離れなくなってしまった。そうこうしているうちに原曲が聴きたくなってYouTubeを開くということを繰り返してるうちにいつの間にかフジファブリックの奏でる音楽の虜になってしまっていた。

しかし、調べていくうちにとても悲しい事実を知った。
2009年のクリスマスイブにほとんどの楽曲の作詞作曲をして、ギターボーカルを務めていた志村正彦さんが亡くなっていたということだ。
とても悲しい気持ちになった。今でもクリスマスイブになると少し切なくなってしまう。

よく言われているがフジファブリックの魅力は、他のバンドにはない圧倒的な変態性と、胸を締め付けるような美しいメロディーだと思う。
志村さんが在籍していた頃のアルバムは一気に手に入れて何度も何度も聴いたが、亡くなった後のアルバムにはなかなか手が伸びなかった。
それはフジファブリックが全く別のバンドになっているのでは?という一抹の不安があったからだと思う。

3人体制になって初めてのアルバム「STAR」を聴いた時、「やっぱり好きだな」と思ったと同時に、無理に変態性を出している気がした。なんとなくそんな気がして、それから後のアルバムはあまり聴かなくなって、フジファブリック からも少し離れてしまった。

そんな気持ちを吹き飛ばしたのは現時点での最新のオリジナルアルバム「F」だ。
一曲目の「Walk On The Way」は落ち着いた曲だが力強いバンドサウンドでとてもかっこいいし、「LET’S GET IT ON」はフジファブリックお得意の変態曲だけど無理にそれを出している感じは全くない。そして「破顔」「手紙」ではとても美しいメロディーが奏でられていて、胸が締め付けられた。

志村さんが亡くなって10年の月日が経った。
フジファブリックは全く別のバンドになったわけではなく、進化したのだ。
フジファブリックは3人体制だけど、曲の中では志村さんも生きている。

僕はフジファブリックが大好きだ。
大きな喪失を乗り越えてどんどんかっこよくなっているから。
 

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