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2017年7月4日

幻想世界観 (25歳)

さようなら、蒼き日々よ

plenty解散ツアー

plenty 解散。

私のケータイに表示された4月、
言葉の意味を理解するまで時間がかかった。

私がplentyを初めて聴いたのは
地元のタワーレコードの視聴コーナー
明日から王様という曲だった。

ジャケットがかわいいな、それだけで聴いた。
ヘッドホンから流れる声を聴いて
しばらく動けなかったのを覚えている。
こんな声で歌う人はどんな人だろうと
ネットで調べ曲を聴き漁った。

それから新曲が出るたびCDを買い、
その度ライブへ行った。
今までチケットをとったことも
CDを自分で買うこともなかった私が
どんどん彼らの音楽に惹き込まれて行った。

九州地方の田舎から東京へ弾丸でいき
ライブの次の日には帰るなんてこともした。
夜行バスに揺られて帰る時もあった。
私の学生時代はplentyが占めていた。
 
 

ラストツアー 蒼き日々
ツアー名に涙した。私の1番好きな曲だったから。

朝が来るまでは僕だけが正義。
その言葉が私をどんなに支えてきてくれたか。
私の中にある正義はわたしだけのものだ。
独りよがりでいい、ひとりでもいい。
夜に襲って来る孤独から引き上げることもなく
ただ横にいてくれたのは彼らの音楽だけだった。

解散理由には意外にもすんなり納得したが
解散することがイマイチ実感しないまま、
ツアーが始まった。

そして福岡公演。
この日は土砂降りの大雨だった。

思えばいつでもplentyのライブは雨だった。
本当に彼らは雨男だった。
いつも一緒にライブに行く友達と
また雨だね。本当いつもそうだよね。
と笑いながらライブハウスへ。

湿度の高いライブハウスで
ライブの時に出会い友達になった人達と再会
plentyの音楽からできた大切な友達と並び
ライブが始まった。

いつもの彼らがいつも通りのライブをした。
でも違うことはもうここでこの曲も
この曲もこの曲ももう聴けないということだけ。
ああ、解散するのか。やっと実感した。

そんな悲しい顔しなさんな。
とへらへら笑いながらいう江沼。
前のツアーよりさらに伸びる声は
本当に美しかった。

江沼を見ながら時折にこっとする新田。
この人は本当に江沼のことが好きだなと思うし
彼がいたからこそ今までplentyがあると思う。

ドラムの中村は表現者という言葉がふさわしい。
情熱的な時もあれば切なさも感じる。
彼のドラムが大好きだ。

そしてアンコール。
私は第2部と呼んでいる。
plentyのライブはここからまた始まる。

最後の最後での蒼き日々。
ああ、私の蒼き日々ともお別れだと思った。

私の蒼き日々の中心は
間違いなくplentyの音楽だった。

ドラムが脱退した時も
サポートメンバーからバンドになりたいと
サポートメンバーと別れた時も、
中村一太が正式に加入しバンドになれた時も
その度もがき、抗い、孤独や命と向き合った
彼らに、彼らの音楽にわたしは何度も救われた。

人との距離をはかろうとした少年は
今はもう嘘さえもつけない距離で
人々と笑い合っているのだ。

わたしの蒼き日々も終わるのだ。
彼らが解散し蒼き日々と別れるように。
彼らが前に進むようにわたしも進んでいきたい。

沢山泣いたライブになったが
前向きな気持ちになれたライブでもあった。

残りのライブは日比谷野外音楽堂のみ。
最後の最後まで彼らの燃える姿を見届けたい。

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