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あなただけに逢いたい音

BUMP OF CHICKEN Tour2019 aurora ark

初めてその曲を聴いたのは高校生の時だった。
音楽好きな友人がMDに編集してくれたおすすめの曲の中に入っていた。
当時は曲名も歌っているバンド名も知らずに、それでも通学中にただただ繰り返し聴いていた。
中学生の時に友達との気持ちの行き違いから一時期辛い時があった。
学校に行きたくない、でも行かなきゃいけない。
笑いたくない、けれど笑わないと今より状況が悪くなる。
そんな時期があった。
高校生になって辛い時期は抜け出していたけれど「ああ、中学生の私にこの曲を届けたい」と思って聴いていた。
なにかのきっかけか忘れてしまったがバンド名と曲名を知り、それから大好きなバンド。
繰り返し繰り返し聴いて、社会人になってからはライブにも足繁く通うようになった。
それがBUMP OF CHICKENだった。

先日、BUMP OF CHICKEN Tour2019 aurora ark 最終公演の東京ドーム2daysに行ってきた。
早くライブに行きたくて、でも始まってしまったら終わってしまうから、まだ先にとっておきたいそんな感覚で当日を迎えた。
2日間とも注釈付き指定席、ステージよりも東京ドームの天井の方が近い席だったが、何故か今回の東京ドームは席に座った時からあまりステージとの距離を感じていなかった。
今まで何度もBUMP OF CHICKENのツアーに行ったけれどそんな感覚は初めてだった。
天井近くからは会場全体が見下ろせて、曲によって色や光り方を変えるPIXMOBの演出がとても綺麗だった。ドーム中が光り輝いて魔法のようなオーロラの中にいる気分にさえなった。

BUMP OF CHICKENのライブの魅力の1つにその日その場限りの歌詞替えがあると思う。
以前、TVのインタビューで歌詞替えについてVo.の藤くんが「ライブ中にいろんな事を感じていて歌っている最中にボロボロっと出てきちゃう感じ。」「感じたことはその時に伝えたい」と話していた。
このツアーでもたくさんの歌詞替えがあり、どれも素敵なものだった。
1日目の〝虹を待つ人〟の「同じ虹を作ろう」も
2日目のアンコールで「イントロを始めたら終わってしまう」と言いながら歌い始めた〝ガラスのブルース〟での「僕は今も精一杯明日に歌う」も、どれもあの場所にいた大勢ではなく1人のリスナーとただただ向き合って音を奏でてくれていた。
優しく微笑んで。

自信なんか持てなくてもいいんだよ。
そばにいるよ。
大丈夫。
BUMP OF CHICKENの曲はその時に欲しい言葉を何度もくれる気がする。
時に優しく、時に厳しく、切なくもあり、強くもあり、ただ寄り添ってくれる。
「明日が平気で来るとは限らない。生きていけるんだろうか、もう立ち上がれないそんな事を思う日が来るかもしれない。俺はそんな時のために歌っているのかもしれない」
藤くんが言った言葉があの辛かった時の私を救ってくれた気がした。

ライブが終わった後初めて会った、ただ同じライブに来て隣の席になっただけの人とお互い涙を流しながら「最高ですね。1人のために歌ってもらった気分でした。」と話した。初対面の人と抱き合って泣いた。
本当に〝距離を飛び越えて君のその手からここまで来た〟1人対1バンドそんな音だった。
aurora ark東京ドーム2daysの事を思うと、あの時の不思議な感覚が蘇って目頭が熱くなる。
「曲を作ってお前に会う口実を作るわ」と言ってくれたのが嬉しかった。
来年2020年はBUMP OF CHICKENのデビュー20周年。
彼らが意識しているかわからないけど、きっと素晴らしい何かが待っていると思う。
「こんなにしゃべっているなら唄えばいいよな」と始まった〝スノースマイル〟で「俺のバンド、かっこいいだろ!」と言っていたが、1つ訂正したい箇所がある。
BUMP OF CHICKENは〝最高に素敵で、最高にかっこいい〟バンドだ。

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