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どんな夢でも叶えるバンドができたよ

THE YELLOW MONKEY 新曲「DANDAN」で30年を駆け抜ける

10月30日に配信リリースされたTHE YELLOW MONKEYの新曲DANDAN。
軽快なドラムとサックスで、私たちをお祭りへと導いてくれる。

私が最初にこの曲を聴いたのはリリース前、Mステでの生演奏だった。

その日は私が20年勤め、退職する会社の最終出勤日。深夜まで送別会で思い出に花を咲かせ、別れを惜しみながら午前様で帰宅した。
録画を観たのは翌朝、陽が昇るころだった。

明るい曲調、明るい歌詞、でも私の頬には後から後から涙が溢れて流れていった。

もうすぐまさかの60歳(笑)。会社勤務を延長することもできたが、どうしても現在の部署と馬が合わなく、また社会と会社の急激な変化について行けないことを実感もしていた。
「これからは好きなことをしよう」と決意して退職を選択した。

でも実際、「会社」という組織に属していることは、安定であり安心だ。そこから一人飛び出すのは怖さもあった。ましてや私は「家族」というものも持たない。血のつながる子供たちはいたとしても、彼らはすでに別の「家族」に属している。
何もNAI自分になってしまうことに不安がなかったと言ったら嘘になる。

最終日に送ってくれた仲間は、今の部署ではなく、私が生き生きと仕事をしていた頃の部署の仲間だった。信頼していた上司と私を必要としてくれていた同僚たち。最終日に彼らと共に過ごせたのは幸運だった。

そんな寂しさと不安をすこしばかり抱えながら聞いた「DANDAN」は、私の心をいとも容易く奪っていった。

「ほらDANDAN いいねDANDAN」
「集まったぜ 盟友 始まったばかりで そんな気にしないでいいよ」
「どんな夢も叶えるバンドができたよ」

ズキュンと来た。全身が総毛立つ衝動。
盟友が集まって、どんな夢でも叶えるバンド、THE YELLOW MONKEY。知ってたけど、ロビン(ボーカル・吉井和哉)に改めてそう言われたら嬉しくて泣けてきた。

それと同時にこれから始まったばかりの一人の闘い。気にしなくていいよと言ってくれた。まるで自分を元気づけてくれたように一瞬錯覚する。

この曲は言わずと知れた、彼らTHE YELLOW MONKEYの30周年を4分弱で高らかに歌い上げたアニバーサルソングだ。

「ビリーは朝から並んだ お目当てのブツを狙いに」

曲冒頭のビリーは、私たちビリーバー(イエローモンキーファンクラブの名称)のことだという。ライブ前の高揚感のなかで、グッズに並ぶビリーバーの姿が目に浮かぶ。

「周年セールを伝える派手な着物のチンドン屋さん」

チンドンヤさんはもちろんTHE YELLOW MONKEYのこと。
幼い頃に垣間見た、チンドン屋さんのわくわく感とノスタルジー感。ド派手な衣装と濃いメイクで登場していた初期イエローモンキーを彷彿とさせる。今も衣装だけは変わらずオサレ!あんな衣装を着こなせるロックンローラーはもう少なくなった。

歌詞のどの部分もロビンやメンバーたちが経験してきたことを歌っているのだとわかる。紆余屈折を経てここに集結して、どんな夢も叶えようとしている!

「間違った出会いと正しかった出会い」
「傷ついてばかりのあの日の君はヒーロー」

なんて歌詞なんだろう。泣けてきて仕方ない。
こんな明るい楽曲でこんな前向きな歌詞で号泣している自分が可笑しくなる。
でも否応なく自分の歩いてきた日々が頭をよぎるのだ。

長く生きてりゃ色々ある。
様々な出会いがあって、間違ってたかもしれないし、正しかったかもしれないけど、ここにこうして同じ時間軸で生きていることは間違いない。
今まで苦しんでもがいていた自分はヒーロー? そうか、何もかも無駄ではなかったはず。あの頃の私がいたから、今の自分がいる。

「でもDANDAN そうねDANDAN」
「どんな夢でも叶えるあなたに会えたよ」
「どんな痛みにも耐えるあなたに会えたよ」

だんだん良くなっていく。どんどん夢はかなっていく。
貴方はメンバーのことであり、誰かのことでもあり、自分のことでもあると思えてくる。
どんな痛みも耐える、どんな夢でも叶える。大丈夫!できる!

テレビの前でボロボロ泣いた。やれる。きっと何事も成し遂げられる。
そんな根拠のない自信がわいてくる。
何という自信に満ちあふれた楽曲なんだろう。だからこそその自信が聴いている人達に伝染していく。

「Wonderful World」

世界は素晴らしい。だって、こんな素晴らしいメンバーと出会えたんだから。
ロビンはそう高らかに歌う。
テレビの中には終始笑顔の4人がいた。

THE YELLOW MONKEYとの出会いは「正しかった出会い」!

録画を何度もリピートしながら、私はこの日この曲を聴けたのは、きっと少なからず頑張ってきた自分への彼らからの贈り物だったのだろうと感じた。
それほどにこの曲は私の心に刺さった。痛く刺さったのではない。暖かく、そしてぼんやりしていた頭と感情をはっきりと呼び覚ますように。

できるよできる、だってイエローモンキーのファンだもの。

そんなロビンのMCを思い出す。

彼らの山あり谷ありの30年間。その中にはいろんな想いが詰まっていることだろう。傷ついた時期もあったけど、それを乗り越えたからこその今がある。だからこんなに明るい楽曲なのに人を感動させる。

曲調が彼らの解散前の最後の曲「プライマル。」に似ているのも偶然ではないように思う。あの時は、明るい楽曲なのに胸張り裂けるような思いを抱えて聴いていたが、それとは全く真逆の「DANDAN」。私たちの心を安心へと導いてくれる。

「どんな夢も叶えるバンドができたよ」

この一言で、私たちは幸せになれる。

またこの楽曲はどんな場面、どんな人生を歩んできた人の心にも届く歌ではないだろうか。漫然と毎日を送っている人にも、今、とてもツライ日々をさまよってる人にも、頑張ってきた自分、頑張ろうとしている自分への応援歌のように聞こえているんじゃないだろうか?目の前の苦難に呆然としている人にも、今すぐには無理かもしれないけどいつか心に響いて勇気を引き出してくれる。そんな楽曲だと思う。

THE YELLOW MONKEYの30周年を祝う「DANDAN」。
私たちビリーバーを幸せにしてくれるのももちろんだが、誰が聴いても勇気が湧いてくる名曲に仕上がっている。
自信と充実という言葉が頭に浮かぶ。今の彼らを体現している。

彼らのこれからがますます楽しみだ。
そして、自分のこれからも益々楽しみになってきた。

「ハイ!」

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