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あなたに巡り会えたのは本当に良かった

back numberに出逢えて。

 
電撃が走るとはまさに、
こういうことなんだなと思った。

それは遡ること2011年、私が中学三年生の頃。
「趣味は?」と聞かれると「お笑い!」と即答するくらい
お笑い番組を観たり劇場に行くことが大好きな中学生だった。

その時1番応援していたお笑い芸人が
よく出演していた深夜番組があり、
その日の企画はコンビで別々の離島へ行き、
改めてお互いの大切さを知るというものだった。

「お笑いが好き」という私には
番組中に流れてくるBGMに気にもせず
ただただ夢中でテレビの中の映像を観ていた。

その時だった。
テレビから流れてきたなんとも切ないイントロ、
とても心地の良い声が歌った悲しいフレーズに
私は電撃が走ったように釘付けになった。

「世界で1番大事な人が
いなくなっても日々は続いてく
思い出せなくなるその日まで
何をして何を見て 息をしていよう」
(思い出せなくなるその日まで/back number より引用)

なんだろうこの悲しい歌は。
なんだろうこの優しい声は。
なんだろうこの切ないメロディは。

失恋した訳でも、大切な人が亡くなった訳でも
特に自分に当てはまるような事はなかったのに
中学三年生の私の心にもズシンとくる
そんな素敵な歌だった。

どうしてもこのアーティストが、この曲が知りたくて、
当時携帯電話は非常時に連絡ができるような
キッズケータイしか持っていない私は
お母さんに「一生のお願い」を使って
お母さんの携帯でこの番組のホームページを検索した。
いつも番組の最後で使用した楽曲は
ホームページに掲載しているという宣伝を
きっちり見ていたからだ。

ホームページを検索し、そこに載っていたのが
『思い出せなくなるその日まで/back number』
という文字だった。
なるほど、back numberっていうのか。
何人組なんだろう?歌手?バンド?
兎にも角にもこの曲をすぐにでもフルで聴きたい。

そう思った私はその時の趣味である「お笑い」にしか
少ないお小遣いを使わなかったのに、
次の日、学校帰りに近所にあるCDショップに立ち寄り
「back number」の文字を探した。
まだその頃はアーティスト名ではなく、
「は行」としか書かれていなかった棚に
そのCDが並んでいた事を今でも覚えている。

購入して足早に家に帰り、
パソコンが家になかった私は
お父さんのCDコンポを借りて
ディスクを入れ、歌詞カードを見ながら
聴きたかったその曲を聴いた。

初めてその曲をテレビから聴いた昨日同様、
私の耳は切ないメロディ、なんとも心地の良い歌声、
悲しいフレーズに釘付けになって
何故か涙が溢れて止まらなかった。
(この時家に1人で本当によかった)

一瞬にして「back number」の虜になった。
私の趣味が「音楽」に変わった瞬間だった。

とは言っても趣味にお金を使いたくても
少ないお小遣いしか収入源のない私は
ライブに行くことはもちろん、
CDを買う財力もない。
高校生になったらアルバイトを始めて
それまでにリリースされたCDを集めようと決心した。

それから半年後、無事に高校進学をした私は
アルバイトを始め、自分で稼いだお金で
back numberのCDを買うという夢を実現した。
あの頃の私は飽きっぽい自分がこんなにも
なにか1つのことに夢中になるだなんて
思ってもいなかったと思う。

私が初めて『back number』に出逢った
中学三年生から八年の時を経て、
あの頃は「back numberすごく良いよね」と
友達に聞いても「誰?」「知らない」としか
返ってこなかったのに、
今では誰もが知っているような、
チケットも取りづらく、ドームツアーをするような
大きなバンドになっていた。

昔から応援していたバンドが
こんなに大きくなったのは少し寂しい気もするが、
いつも彼らがライブ中のMCで言う
「俺たちを見つけてくれてありがとう」という言葉を、
八年前のあの電撃が走った衝撃を忘れずに
いつまでも応援し続けたいと思う。

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