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初恋、私の鏡

back numberと共に

私は今高校3年生だ。
私は小学生から忘れられない初恋の人がいる。

一般的に考えたら高校3年生にもなって小学生から好きな人が変わらないというのは良く言えば一途、でも悪く言えば重い。きっとほとんどの人は後者だろう。私も自分自身自覚している所もある。ここで、彼をすきになった経緯を説明しようと思う。

彼と初めて同じクラスになったのは小学2年生。友達が彼を好きでよく手紙を渡しに行っていたのを私は付き添いとしていつも見ていた。彼の名前も知らず、彼からすれば「ただの友達の友達」。友達のように私は行動できる勇気もなく凄いなぁと尊敬しているばかりだ。そんな友達が彼と小学4年生の時に付き合う事になりその時も特に何も思うことなく日々を送っていた。しかしその2人は1年後に友達に戻ろうと別れてしまった。そんな時、私に神様は初恋という素敵な運命の出会いを与えてくれた。小学6年生。彼と初めて同じクラスになった。そして隣の席になった。私はまだ幼くて正直初めて話した時の会話は覚えていない。でも、いつの間にか彼とふざけ合ったりちょっかいをかけ合う仲になった。授業中にも関わらず他愛もない話をして盛り上がって先生に怒られたり。友達に冷やかされたり。そんな日々が幸せで。毎日が楽しくて仕方なかった。今まで見ていた景色がとても鮮明に映し出され、こんなにも綺麗な景色があったんだと気付かされた。そんな日々を送りながら小学校を卒業。「スーパースター」に出会ったのはもう少し先の話である。

中学生。彼はどんどん身長も高くなり低身長の私と並ぶと身長差もあり周りから見ていた子に「お似合いだね」「カップルみたい」と言われ彼は否定したけれど、私は嬉しかった。彼に告白しようと思った。けれど、友達の元彼。しかも自分に自信がなく、告白するなんて出来なかった。彼と話せなくなるのが怖くて私は逃げた。そこでさらに私には辛い出来事が起きた。
友達がまだ彼に未練があると。まだ好きだと。私は今大切な友達だからと彼女は話してくれた。でも私は何も言えなかった。「応援する」とも「私も実は好きなんだ」とも。怖かった。彼女がそれを聞いたらどう思うか。友達ではいられなくなるかもしれない。私も好きだと伝えたら友達を裏切る事になるのではないかと。それから私は友達も彼も避けるようになってしまった。
そんな中学1年の冬。あの曲に出会った。「クリスマスソング」だ。その時は「back number」という読み方も分からずどんな人達かも分からない。でも初めて聴いた時、涙が止まらなかった。「聞こえるまで何度だって言うよ 君が好きだ」なんなんだこの歌詞は。なんなんだこの透き通るような、でも真っ直ぐ図太い意志が垣間見えるこの歌声は。失恋ソングなのにどうして最後には好きだと伝えるんだと。相手は自分を思っていないのに。切なくなって自己嫌悪にならないのかと。私は理解出来なかった。でもそれと同時に真っ直ぐな気持ちを伝えられるその心の純粋な恋心が私にはとても美しく儚く聞こえた。依与吏さんの恋心を綴った歌詞を和也さんがコーラスで賛同し、寿さんのドラムと共にベースで音楽を奏で、いつしかそれは3人の曲になっていた。彼らの曲には他とは比べ物にならないほど真っ直ぐだ。周りの目なんて気にしない。回りがなんと思おうがこれが「back number」だと聞こえてくる。私はそんな彼らの真っ直ぐさに惹かれファンクラブに入るほどのファンになるのはそう先の話ではない。

それから彼らのアルバムを買ったりして私はどんどんのめり込んでいった。失恋も初恋も家族愛も人生における経験全て聴き込んだ。恋というものは綺麗じゃなくていい。自分の気持ちを塞ぎ込むのではなく全て吐き出していいんだと、吐き出す事こそ恋なんだと教えてくれた。彼が友達の元彼でもいい。友達のままでもいい。気持ちを伝える事が相手に1番伝わるんだと。
私は友達に全て打ち明ける事にした。彼が好きなんだと。「ライバルになっちゃうけれど、私達はずっと友達だよ」と言ってくれた。私はまた彼らに背中を押され、勇気を出せた。彼らの曲を聴くと、私は自然と素直になれる。彼らは私の「鏡」なのだ。偽りなく私の全てを映し出してくれる。隠れる事もなく全てを映す。決してそれは美しいとは言えないかもしれないけれど、「彼女」は以前より生き生きとしていた。

彼とは中学卒業以来会えていない。でも彼とまた会えたなら。私は彼に「君が好きだ」と伝えよう。彼との思い出は楽しいばかりでもなく辛い事もあったけど。あなたを好きになれた事。それはかけがえのないものだったんだと。私には背中を押してくれる「スーパースター」がいたから。彼らがいたからこの恋を終わらせるなんてしなくてもいいんだと。今度は私が「スーパースター」を押す番だ。
 
 

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