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BUMP OF CHICKENと魔法の夜

aurora arkツアーを終えて心からのありがとうを。

 
 
BUMP OF CHICKENのaurora arkツアー。わたしにとってもこのツアーは初日公演、7/12埼玉メットライフドームからはじまった。初日なのにファイナルみたいだと言った藤くんが、その公演のすべてが、目を閉じれば思い浮かぶ。

しかし11/3, 4の東京ドーム、本当のファイナル公演はそれ以上に心に残るものだった。一週間をすぎた今でも、まるで昨日のことのよう。まさに魔法みたいな夜だった。

15年来の友人と ―もはや彼らのように幼馴染、と言ってもいいのかもしれない― 参加したファイナル初日。

はじめてのアリーナ席、花道の真横。aurora arcからはじまり登場した彼らが間近にいる。歌声が、音が、大きく響く。楽曲に合わせた映像美、そして周りを見渡せば無配されたピックスモブのひとりひとりの光がきらきらと輝いていた。

大きな声で一緒に歌った。たくさん笑って、時に涙して、感動的な時間を過ごした。これでわたしたちのツアーは終わる、そのはずだった。
 

翌日の4日は中に入れないまでも、雰囲気だけでも味わいたい。

「皆が走って先急ぐ サーカスが来たってはしゃいでいる
なんとなく僕も走りたい チケットも持っていないのに」

まさにGOのワンフレーズのようだった。全身グッズをフル装備し、公園でチャマおすすめのドッヂビーで遊んだ。

そして会場に向かう。そこでわたしたちにとって奇跡が起こった。受験を控えたお子さんが我慢して諦めたというチケットを譲っていただくことになった。きっと待ち望んでいたであろう大切な乗船チケット。本来いるべきであったその方の分までたのしもうと心に決めた。

全体を見渡せる場所。ステージからは遠くてもきっと彼らには届くはず。そう思い、同じように大きな声でうたった。来られなかった彼女の分まで大きな声を出した。

前日とは異なるセットリストに心が踊った。
なんと言ってもメロディーフラッグの歌詞変えのワンフレーズからのGOという流れ。

「響く鐘の音の様な あのメロディーを思い出して
出会った頃の僕と君が刺した旗 思い出して」

わたしにとってこの曲は人生の支えとなっている曲といっても過言ではない。たったワンフレーズだけでも涙が溢れた。

BUMPのライブの魅力のひとつはその日しか聴くことの出来ない歌詞でうたってくれることだ。ライブは生もの。二度と同じものなどはない。だからこそ何度も足を運びたくなる。

アンコールまでもがあっという間に過ぎていった。

「魔法みたいな夜だったな」という藤くんの感動的なラストのMCを迎え、急遽さらにもう2曲。

「バンドのかっこいいところを見せてやる」

そう言って歌い始めたスノースマイルに、再び登壇してきた3人は呼吸を合わせるかのように音を鳴らしていく。

「俺のバンドかっこいいだろ」

藤くんのその言葉は、ヒロ、チャマ、ヒデちゃんへの敬愛の言葉に思えた。さらにもう一曲、花の名。後のPONTSUKA!!で語られたが、本来ギターで入るはずだったヒロは2番からの演奏となった。藤くん自身が弾くことも出来たであろうが、彼なら必ず弾いてくれる。そう思っていたそうだ。そんなメンバー同士の絆や信頼感を改めて見せつけられた気がした。まさに、かっこいいのひと言だ。
 

一週間経った今もずっとずっと心があの夜に囚われたまま、動けないままだ。しかし、「はじまったものは終わらせなければない」なんの本だったか、あるいは漫画だったか覚えてはいない。その言葉が頭をよぎった。

生命のように、どんな物事にもはじまればいつかは終わりがくる。そしてまた新たにはじめるのだ。終わらせなければ、次のはじまりはこない。このひとつの区切りを経て、わたしたちはまた次の彼らの、BUMP OF CHICKENの新しい音楽に出会えるのだ。
 

魔法みたいな夜。だけど藤くんは魔法なんかではなく、音楽を真ん中に自分たちとわたしたちが待ち合わせただけの普通の日だと言った。それならば、わたしは明日に続く今日を、一ヶ月後、そして一年後に続く今日をあの夜を胸にでこぼこと歩いていこうと思う。
 

そしてまた、彼らに会いに行こう。

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