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BABYMETALとは何者なのか?

私が考えるBABYMETALの魅力

「ソニスフィアのパフォーマンスが凄かった!」
ビールを飲みながら、三人の男は異口同音にそう語った。そこにいた私もまた、同じ気持ちだった。それは、11月17日のさいたまスーパーアリーナでのBABYMETALのコンサートの後。その時、私は謎が解けるかも知れないと思った。

BABYMETALとは何者なのか? それが、長年の謎だった。

BABYMERALに興味を持ったのは、今から三年前。ウェンブリーアリーナに彼女たちが出演したことを知った時だった。

ウェンブリーは、ロック・アーティストが憧れる聖地である。そんな場所で、どうして、日本の女性グループがコンサートをすることができたのか。一体、彼女たちは何者なのか?
 
もちろん、「女性三人組(今は二人組)のメタルダンス・ユニット」ということや、「サポートのバックバンドは神バンドと呼ばれる凄腕のメンバー」ということは、直ぐにわかった。

だが、いくら人気や実力があったとしても、そんな簡単にウェンブリーでコンサートをすることはできないはずである。ウェンブリーでコンサートをしたロック・アーティストは、そうそうたるメンツが名を連ねている。まるで、アイドルのような女性グループが、そんなロック・アーティストに匹敵するものを持っているのだろうか。謎が謎を呼んだ。

私はロックファンである。四十年間、あらゆるロックを聴き続けてきた。プログレに始まり、ハードロック、メタル、テクノ、パンク、ニューウェーヴ、グラムと一通りのロックを聴いた。

私は、ロックとは、創造性のある音楽だと思っている。アーティストが自らの創造性に基づいて曲を作り、常に新しいものを生み出そうとする。ロック・アーティストには、そういう挑戦する姿勢がある。

一方、アイドルとは、優れた表現者だと私は思っている。作詞家や作曲家が作った曲を、自らのものとして表現していく。一流の表現者。アイドル初心者の私の意見なので、アイドルファンからしたら何を言っているのかと思われるかもしれないが、そこは大目に見て欲しい。

この視点から考えると、BABYMETALはアイドルになるように思える。彼女たちは曲を作らない。優れた表現者である。

それでも、BABYMETALをずっと見続けてきて、私には、どうしても彼女たちがロック・アーティストに思えてならない。

何故なら、彼女たちは常に挑戦し続けているからだ。彼女たちはデビュー当時、メタルを知らなかった。でも、メタルに挑戦した。メタルは、ダンス・ミュージックではなかった。でも、メタルで踊った。

そして、海外に挑戦した。2014年のソニスフィア。当時、国内では武道館を満員にするほどの知名度を持っていたが、海外は全くの未知数。初のヨーロッパでのフェス出演が、観客六万人が参加したソニスフィア。ほとんどの観客は、彼女たちのことを知らない。まったくのアウェー。当時、彼女たちはまだ十代の少女だった。

私はソニスフィアの動画を見るたびに感動してしまう。三人の少女が必死でパフォーマンスをしている。鬼気迫る形相で、観客と向き合っている。

ロック・アーティストとは、挑戦者である。音楽を武器に、常に前に向かって進もうとする勇者である。

さいたまスーパーアリーナに近い居酒屋で、何となく私はそんなことを考えていた。

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