517 件掲載中 月間賞発表 毎月10日

2017年7月11日

中夏 みゆき (25歳)
151
この数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。

一生一緒に歩いて行ってほしい

BURNOUT SYNDROMES

それは紛れもなく、《プロポーズの言葉》だった。
 

6/23(金)岡山にはじまり、福岡、大阪、名古屋、仙台と全国5都市を巡ってきたBURNOUT SYNDROMES 全国ツーマンツアー 〜Butterfly in the stomach〜 は7/6(木)東京にてファイナルを迎えた。

今回のツアータイトル、Butterfly in the stomachは、直訳すると《胃のなかに蝶々がいる》となるのだが、これは欧米の表現で《デート前のドキドキ》を意味しているらしい。
彼らのことが好きでライブハウスに足を運ぶファン、そんなファンを心から大切にする彼らとの相互関係で成り立つライブ。ならば「ライブとはデートだ」と、相思相愛なライブ空間を生み出す彼らにふさわしい、思わず頰の緩んでしまう洒落たタイトルだ。
 

待ち合わせは渋谷WWWに夕方の6時。現地集合現地解散。恋しい存在と時間と空間を共有する特別な日。

ゲストである彼らの敬愛する先輩バンドtacicaによるワンマンライブ顔負けの圧巻の演奏に魅せられ、しかし胃のなかで暴れまわる蝶々を静める術の分からぬまま、彼らがステージに現れるのを待っている数分間。

BURNOUT SYNDROMESお馴染みの登場SEである『数學少女』がライブハウスに鳴り響くやいなや、フロアからはクラップが沸き起こる。それに応えるように、先陣切って登場した石川大裕(Ba./Cho./MC)はお立ち台に登り、開口一番に「会いたかった!」と叫んだ。まるで久しぶりに会う愛しい恋人に呼びかけるように力強く。

『エアギターガール』を皮切りに、青春文學ロックバンドとしても知られる彼らの代名詞『文學少女』、耳に残るギターフレーズが特徴的な『エレベーターガール』まで一気に駆け抜け、次に届けられたのは、新曲『吾輩は猫である』。アコースティックの優しいサウンドを纏い届けられる熊谷和海(Gt./Vo.)の柔らかな歌声に誰もが聴き入り、スクリーンに投影された歌詞を目で追い、恋人でも友人でも親でも子でも、心に浮かぶ大切な存在をいますぐ抱きしめたくなるような恋しさに胸を熱くした。

ライブも終盤、いつでもあなたの傍に僕たちの曲がありますようにと願いを込め歌われた『ヒカリアレ』、続けて彼らのメジャーデビューシングル『FLY HIGH!!』。アニメハイキュー‼︎のタイアップ曲としても知名度の高いこの2曲、他でもない私自身がこの曲で彼らを知ったのだ。
しかしこの日、その認識は確実に塗り替えられた。

「あなたのための曲」

熊谷はこの曲たちをそう表現した。
心に染み入る歌声、力強く美しいコーラス、フロアが一体となったFLY HIGH!!の大合唱は「みんなの声が聴きたくなってしまいました」という石川の言葉に応えるように熱く、ステージの上の彼らとフロアとの心と心の通った瞬間だった。

熊谷の言葉通り、この日届けられた曲たちは彼らからの応援歌だった。進むことを躊躇う背中を力強く押し、迷う心に優しく寄り添ってくれる曲。ライブハウスという非日常から日常に戻っても、彼らの想いと曲はずっと傍にいてくれるに違いない。私にとって、アニメのタイアップだった曲たちは、この日新たな意味を持つ大切な大切な曲になった。

『FLY HIGH!!』の熱気をそのままに雪崩れ込むように『人工衛星』へ。
「僕はもう二度と戻れない/だから歌おう/どこか恋にも似たこの感情を伝えよう」と歌い上げる石川。
聞けば今回のツアータイトルは石川が考えたのだそうだ。こんな些細な主張と工夫でさえ愛おしい。
 

熱烈なアンコールに応えて、 再びステージに登場した廣瀬拓哉(Dr./Cho.)の愛らしいツアーグッズ紹介コーナー。ファイナルならではの写真撮影OKタイム。なかなか登場しない石川、熊谷をラブコールでステージに呼び戻し、笑顔でいっぱいのフロアに届けられたアンコール1曲目は、この日初披露となった新曲『ハイスコアガール』。別れ際に突然手渡されたサプライズプレゼントは、この日のデートを何倍にも特別なものにしてくれた。

サプライズの歓喜と興奮は冷める気配はなく、しかし楽しかったデートもお別れの時間が近づいている。
彼らがその日の締めくくりとして選んだ曲は『墜落/上昇』だった。
当時中学生だった彼らが、閃光ライオットのステージで多くの人にその名を知ってもらうきっかけとなった、言わばはじまりの曲。まるで、また必ず会おう、と言ってくれているようだ、と泣きそうなくらいの嬉しさを感じた。
 
 

ステージ上の彼らは、何度も何度も感謝の言葉と共に熱烈な愛の言葉を口にした。

「出逢ってくれてありがとう」

「僕たちはもっともっとカッコよくなる。ずっと大切にする。絶対に裏切らない。だからずっと一緒にいてください 」

「僕たちとあなたと、この唯一無二の関係のままずっと、願はくば一生、一緒に歩いて行ってほしいです」
 

それはデートと銘打たれたこのステージでは、紛れもなくプロポーズだった。それも、特別に熱烈な。
ときに情熱的に叫ぶように、ときに丁寧に静かに語りかけられた愛の言葉。彼らの音楽への熱意と溢れんばかりのファンへの愛情を受け取った。きっとあの場にいたファンも同じだけ、或いはそれ以上の愛情を彼らへ注いでいるのだろう。
 

彼らはきっと、この先もずっと、応援し続けられる存在でいてくれるのだと確信した。間違いなく、人生でいちばん素敵なデートだった。私はそんな彼らと添い遂げるのだと思った。

だからこの場を借りて、いちファンとして彼らに返事をしたい。
これからもずっと、願はくは一生、よろしくお願いします。

  • 投稿作品の情報を、当該著作者の同意なくして転載する行為は著作権侵害にあたります。著作権侵害は犯罪です。
  • 利用規約を必ずご確認ください。
  • ハートの数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。
音楽について書きたい、読みたい