2624 件掲載中 月間賞発表 毎月10日
この数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。

Build-ing 名古屋公演を終えて。

The Floorというバンドとギターヒーローの話

私がThe Floorというバンドに出会ったのは、2018年の春のこと。大阪城公園の野外音楽堂で開催された数組のバンドが出演するイベントだった。

他のバンド目当てでいったイベント、名前も顔も知らなかった彼らの音楽に私は一瞬で心を奪われた。そのくらいの衝撃が走った。例えるなら、頭を突然思いっきりぶん殴られたような感覚で。

ボーカルの透き通るような歌声、骨太で安定感のあるリズム隊、どれも魅力的だったけどその日私の心に1番突き刺さったのは、縦横無尽にステージを飛び回るマッシュヘアのギタリストだった。

私は色んなバンドの曲を聴くし、ライブにもたくさん行ったことがあったけれど、ただ1人のギタリストにこんなにも心動かされたのは生まれて初めてだった。ただただ音楽を楽しみ、愛しているんだなってわかるようなギタープレイは見ていてこっちまで幸せな気持ちになるようだった。
 

その日から私のギターヒーローは永田さんになった。
 

たまたまその次の週、友達と行く約束をしていたライブの対バンにThe Floorが発表されて、これは運命だと思った。その日のライブも本当に楽しかった。普段サインやら写真をバンドマンに求めない( 正しくは緊張して喋れないから話しかけれない )私が、勇気を出して永田さんに話しかけて写真まで撮ってもらった。

それから何度もライブに行った。音源で聴くのも好きだけれど、彼らの音楽は生で聴くのが最高で。ライブに行く度にどんどん彼らの音楽が好きになっていった。フェスにもイベントにもワンマンのツアーにも、大阪に来てくれる度に観に行った。2018年でいちばんライブに行ったバンドは確実にThe Floorだった。

これからもずっと、私がおばさんになっても、4人のThe Floorに、永田さんのスーパーギタープレイにたくさん会えると信じて疑っていなかった。

こんなに早く終わりが来るなんて思ってなかった。
 

2019年4月、突然永田さんの脱退が発表されて。最初は嘘やろ?しか言えなかった。前向きな脱退って言われてもやっぱり悲しくて寂しくて受け入れられなくて。仲が悪いわけじゃないならいてくれたっていいじゃない!って理不尽なことも思ったりした。

永田さんの最後のツアーと発表されたEccentric!! Tour。社会人( しかもサービス業で不定休な上ライブハウスの少ない静岡県配属 )になってしまった私は、東京の公演しか参加することができなかった。それでも永田さんのThe Floorとしての最後のスーパーギタープレイを目に焼き付けた。何度も涙が出そうになったけれど、笑顔で拳を突き上げた。

ハヤトさんも、ヨウジさんも、コウタロウさんも、そして永田さんも、後ろ向きな発言は誰1人しなかった。ありがとう、ありがとう、と何度もマイクを通さず叫ぶ永田さんが、心の底から楽しそうにギターを弾く永田さんが、私はやっぱり好きだと思った。これからの彼の進む道を、応援したいと心の底から思った。
 

それから何ヶ月か経ち、The Floor新体制になって初のアルバム「nest」が発表された。3人になってしまったアーティスト写真を見ただけで寂しいと思ってしまう私が、サポートのギタリストさんが演奏する新曲を私は心から好きだと言えるのか。と失礼ながらも少しだけ不安な気持ちを持っていた。

発表されたツアー「Build-ing」も、実はギリギリまで行くか悩んでいた。何も予定が入らなければ行こうかな、くらいの気持ちだった。( 度々失礼なことを書いてすみません 、、、 )

でも、nestの中の一曲であるCandyが先行配信されて、気づけばすぐに名古屋公演のチケットを購入している自分がいた。

Candyの冒頭のフレーズを聴いて、私はまたあの感覚に襲われた。あの、頭を突然思いっきりぶん殴られたような感覚。

当たり前かもしれないけれど、The Floorは3人になろうがサポートでギターの人が入ろうが、私があの日好きになったThe Floorのままだった。いや、むしろどんどん進化していた。私は何を不安になっていたのだろう、なんて馬鹿だったんだろう。

そして昨日、Build-ing名古屋公演に参加してきた。新体制になってからはじめてのThe Floorのライブだった。

感想を一言で表すなら ” 最高 ” だった。ただただ心地いい音楽に身を任せて、手を挙げて揺れて叫んで歌って、最高の夜だった。初めて聴く新曲も、全部が全部新しくてでもThe Floorらしい音楽で、なんだか嬉しくなった。

サポートギターのタナカさんは、本当に驚くぐらいギターがうまくて、そこにもまたびっくりした。私の中の2人目のギターヒーローはタナカさんだ、なんて思ったりもした。またタナカさんのギタープレイが近くで見たいなあ。

ハヤトさんはMCで、” 今まで曲を作っていた永田が脱退することになって、これからどうなるんだろうって不安だった。ファンの人も不安にさせちゃったと思う。” というようなことを言っていたけれど、そんな私のちっぽけな不安をすぐに全部吹っ飛ばしてどんどん前に進んでいっているThe Floorに勇気をもらった。

ハヤトさんが言った、” これからの話をしようぜ ” という言葉に、私は救われた気がする。改めてこのバンドがだいすきだと思った。これからも全力でついていこうと心に決めた。本当にありがとう。私のだいすきな音楽を止ませないでいてくれて、ありがとう。

最高のライブの後は、なんだか走り出したくなる癖があって。私は夜の名古屋の街を走った。冷たい風を切りながら階段を駆け下りると、今までのもやもやが嘘だったんじゃないかってくらい気持ちが良かった。

まとまりがない文章で申し訳ないけれど、これがわたしとThe Floorというバンドと、スーパーギターヒーローとの出会いから今現在の話。私はこれからも彼らの音楽を愛していくし、彼らの音楽に救われていくし、彼らの音楽を信じ続けて追いかけていくのだと思う。

ありがとう、The Floor。
そしてありがとう、私のギターヒーロー。
これからもどこまでも応援し続けます。

  • 投稿作品の情報を、当該著作者の同意なくして転載する行為は著作権侵害にあたります。著作権侵害は犯罪です。
  • 利用規約を必ずご確認ください。
  • ハートの数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。
音楽について書きたい、読みたい