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京都の『風』を感じて

10-FEETが思い出させてくれた母への思い

僕が10-FEETと出会ったのはのは高校生の頃だったと思う。
当時買いたての2GBのウォークマンに友達の家のパソコンでいれてもらった。

特に好きだった曲は王道ではあるが、2%、RIVER、nil ?などなどであった。
自分自身いじめにあうことが多く、同じ境遇を経験したTAKUMAさんの歌詞に常に励まされていた。

他にも10–FEETが好きな理由は大好きだった母が同郷の京都出身であり、その影響もあってよく聞いていた。

その頃、僕には一つの夢があった。看護師という夢だ。人にやさしくできる人でありたい。そして人の役に立ちたいという思いがあった。
そこから大学受験を志し、必死に勉強に取り組んだ。大好きな10-FEETを聴きながら。
だが、成績は思うように伸びず、苦しい日々が続いた。
それと同時に3年生になると母は双極性障害を発症した。抑うつとそう状態が交互に来る病気だ。
僕が受験勉強しているとそう状態の母が部屋に来て、父の悪口を話したり、まとまりのない話をしてきてとても苛立ったことを覚えている。当時の僕には余裕がなく、母に冷たく当たったこともしばしばあったと思う。
しばらくすると母は抑うつ状態へと変わり、ずっと寝ている状態が続き、会話をすることもできなかった。
そんな中センター試験を迎えたが、結果は大失敗。
経済的に困窮していた我が家では私立大や浪人する余裕はないため専門学校の受験も検討した。現実を突きつけられて母は急激に落ち込み、寝込む日々が続いた。自分は一か八かで公立大学の受験を決め、そこでの二次対策に集中していた。

忘れもしない2月10日。
面接の練習で学校に行き、帰ろうと思うと父からの電話があった。
母が自殺を図り、救急車で運ばれたと。
すぐに病院に向かったが二度と母と話すことはできなかった。

そこからはとにかく泣いた。
10-FEETもたくさん聴いた。
だけどもすぐに悲しみや後悔、寂しさがこみ上げてきた。
とても苦しかった。大好きだった母がこの世からいなくなったという事実を受け入れたくなかった。
だが、すべての大学に落ち、そこから僕の浪人生活が始まった。

そこでも10–FEETはいつも僕の背中を押してくれた。
母のおかげで送ることができる浪人生活を決して無駄にしてはいけないと必死で勉強した。
それでも成績は上がらず、とても苦しんだ記憶がある。だが、そこから成績がぐっと上がり、現役の時は遠く遠く遥か彼方にあった第一志望校も射程圏内となった。

そして迎えた2度目のセンター。
結果は大成功で、念願の第一志望校に合格できた。

それからは楽しい大学生活を送っていたが、どうしても悲しくなる日がある。
2月10日だ。
記念日反応が僕を襲ってきた。大学2年生の2月10日はとても苦しかった。
その時YouTubeで久々に10-FEETを聴いた。そうすると『風』のアコースティックVer.をTAKUMAさんが歌っている動画がヒットした。
その動画を聴きながらたくさん泣いた。どこからそんなに悲しみが襲ってくるのか分からないほど泣いた。同時に母が近くにいるような気がして徐々に落ち着いて行った。

もしかしたらそれは母も感じていた京都の『風』だったのかもしれない。

母を亡くして来年で10年になる。
まだまだ寂しいと感じることもあるが、自分にも家族が増えた。
そして今でも10-FEETを聴きながら、笑顔で過ごすことができている。

僕の人生を支えてくれて、ありがとう10-FEET。
これからも陰ながら応援し続けます!!

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