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amazarashi 未来になれなかったあの夜に

いまだ未来になれない夜にいる僕の感想を聞いてほしい

僕はamazarashiの楽曲がすきだ。
社会での生きづらさを自己嫌悪、自暴自棄で終わらせることなく、リリックがある種の優しさをもっていて、それを二面性、二律背反的に歌っている(ような気がする)ところが好きだ。
例えば絶対死んでやるもんかと歌いながら陰で待ち構える希死念慮とか、死ぬ死ぬ嘯きつつ生きる理由を母の声を探すところとか。
 

amazarashi愛を語りだすと終わりが見えないので、今回は新曲「未来になれなかったあの夜に」について書こうと思う。

2019年11月20日にYouTubeにてMVが公開された。僕がこの曲を初めて聴いたのはツアーライブの時なので、約半年ぶりに聴くことができた。ライブで1、2回聴いただけでは細部のメロディーや精確な歌詞などはもちろん覚えられないので、やっとちゃんと聴くことができて嬉しかった。
今回のMVは、amazarashiのファンクラブ会員がエキストラとして出演しており、何人か知った顔がちらほら映っていた。

僕はライブの時から薄々感じていたこの歌の素晴らしさ、いわば神曲感に確信を持った。
この歌は、amazarashiの歌だし、僕らの歌だ。紡がれる物語は彼らの集大成のようで、僕らの行く道だし、来た道だ。そんなふうに漠然と、かつ決定的に感じた。

ハッピーエンド的に終わるこの歌は、人間の青春期から、年齢的には大人と呼ばれる年齢になった人の「子供」に近い部分の複雑な感情をシンプルに伝える。あえてハッピーエンド「的」としたのには理由がある。MVを登場人物毎の観点からみてほしい。
 

求人誌が積まれた六畳のアパートで社会に怯えていた青年は遥か遠い存在になってしまったけれど、彼があの時あの場所にいた過去は消えない。僕が未だに人生に絶望してるダサいやつで、腕に傷があって、この先幾多の後悔をもってしてもそれが消えないみたいに。

だけど、僕らは目撃した。彼らが死に物狂いで歌ってきたものが形になり、未来になったところを。
そしてこれから目撃する。未来になれなかった全ての夜にざまあみろと歌った彼らが次に何を歌うのかを。

amazarashiは売れた。もはや負け犬の歌なんていうやつはいない。それが僕は誇らしい。

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