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かけがえのない友人のような

BUMP OF CHICKEN aurora arkツアーに参加して

 今回のaurora arkツアーには初日のメットライフドーム7/12と最終日の東京ドーム11/4に参加した。
私にとってBUMPは中高校生時代の懐かしい友達のような感覚がある。それはどうしてなのだろうかと今回参加したツアーを元に振り返ってみた。
 

 初日のメットライフドームは夜勤明けの身体で、早朝の飛行機に乗り込んだところから始まった。身体はクタクタだが、ワクワク感が止まらずに飛行機の中でもほぼ眠れなかった。

 午前中に東京に着くと、少し観光をした後にメットライフドームに向かった。メットライフドームに行くまでに電車の中はBUMPのツアーTシャツを着たリスナーたちがちらほら見え始めた。いよいよ始まるのだという高揚感が抑えられない。

 駅に着くと、目の前にはメットライフドームがある。そこに吸い込まれて行くようにツアーグッズに身を固めた人々が流れて行く。私の中でも早くグッズを買って、あの波に入りたいという思いが溢れた。グッズを手に入れ、会場の中に入った。メットライフドームではスタンド席の端が私の指定席だった。ライブを俯瞰的に見るには最高の場所だった。

 ライトが暗転した瞬間、会場内は一つになった。皆が日常の生活からBUMPの音楽を求め、ここに居る瞬間に繋がった気がした。
 

 今回のツアーで1番記憶に残った曲についてまずは紹介したい。それは「アリア」だ。
 STADIUM TOUR2016 BFLYの日産スタジアムで初めて演奏された曲でもある。日産スタジアムでは初めての曲を聞ける嬉しさに感動した。今回はBUMPの演奏とステンドグラスの映像と観客の声とが融合して教会での賛美歌のように感じた。曲が3年という月日を経て、私たちリスナーとBUMPを確かに結びつけているのだと感じた。
 

「言葉は上手に使ったら 気持ちの側まで 近付けるけれど
 同じものにはなれない 抱えているうちに 迷子になったよ 
 僕らはお揃いの服を着た 別々の呼吸 違う生き物」
                  ―――「アリア」

 この歌詞の中にBUMPが、私たちリスナーとの絆を深めたいという気持ちが吐露されているように感じる。続く歌詞にはリスナーへの愛と感謝が綴られているように感じる。
 

「見つけたら 鏡のように 見つけてくれた事
 触ったら 応えるように 触ってくれた事

  何も言えなかった 何を言えなかった」
              ―――「アリア」

 この言葉に応えるためにツアーという場所に私は居るのだと思った。
 月刊カット7月号(2019)で、藤くんは
「(前略)リスナーの方が『この曲に助けられた』と言ったとして、それはこの曲がすごいんじゃなくって、そこに自分が助かったと思える言葉やメロディや演奏や音の質感を発掘した、リスナーのあなた自身の能力なんだと、僕はずっと思っているんです。(後略)」
と言っている。

 確かに受け取り手側の素養が無ければ、それは成立しないのだと思う。だが、そもそもBUMPの音楽という素材が無ければ、受け取る事さえできない。その素材に、BUMPの音楽に、出会えた事自体が私は幸運なのだと思う。そして、その思いにBUMPの音楽は応えてくれていると感じる。
 メットライフドームでのアンコール後の言葉に心が震えた人は私だけではないだろう。藤くんの音楽への愛とリスナーへの愛の深さに心の中は、吹き荒ぶ嵐の中にそっと手を差し伸べてくれたような温かさを感じた。
 

 それから約4ヶ月後、運良く東京ドームの最終講演に参加する事ができた。今回は前日からお休みを貰い、体調も万全だった。BUMPから受け取れる物は全て受け取って、またそれをBUMPに返したいと思った。
 

 今回の席はアリーナ前方で、演出の炎の熱さを感じる場所だった。BUMPのメンバーは小さいながらもメットライフドームの時より確かな存在感と共にそこにある感じを受け取った。そして、大型スクリーンでメンバーが映し出された場面では毛穴が確認出来そうな鮮明度で驚いた。
 オープニングでは暗転と共に「Aurora」のイントロが流れ、LIVE中継でBUMPのメンバーが映し出された。ゾワゾワッとした期待感が身体の中を駆け巡った。
 
 今回のライブの中で1番印象に残ったのは「花の名」だ。アンコールのアンコールで、すごいオマケを貰ったような気持ちになった。
 
 アンコール後、リスナーへの熱い想いを藤くんが、話してくれた。そして、藤くんが
「こんなにしゃべってるなら、もう1曲ぐらい歌えばいいよな。」
と言い、「スノースマイル」の演奏が始まり、「花の名」へ続いた。出だしは藤くんのアカペラで始まり、途中から各メンバーの音が入って来た。アカペラ部分が長く、藤くんの歌声の美しさが際立った。

 演奏後、藤くんが
「ヒロ、2番目から思い出した。」
少し、笑いながらリスナーにその事を伝える姿が可愛らしく、BUMPらしいなと感じた。

 藤くんのアカペラは、ほとんどの人は演出だと思っていたと思う。でも、それをあえて違ったんだよと伝えてくれる姿に、ここにいる皆がBUMPの仲間なんだと言ってくれているような気がした。
 

 BUMPのツアーは回数を重ねる毎に進化しているように思う。それは演出の方法だったり、チャマのグッズ制作だったりも含めるが、1番はBUMPのリスナーへの愛だと感じる。私自身もそのリスナーである事が、とても嬉しい。親友を見つけたような誇らしい気持ちが満ちてくるのだ。だから、私は懐かしい友達のような感覚がBUMPの曲からするのだと思う。
 

 これからも、BUMPを素直に愛していけるような自分自身でいれたらいいなと思う。

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