2624 件掲載中 月間賞発表 毎月10日
この数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。

ずっとそばにいる、傍にいてくれる歌

BUMP OF CHICKENの歌に寄せて

 BUMPの曲とは…まるでパズルのピースみたいだ。その時、その時の感情や状態にピタリと当てはまる。まさに『流れ星の正体』の歌詞そのもので、彼らの音楽は時を超え、空間を超えて、私の心にやってきた。
 この文章を書くに当たって、いくつか記しておきたいことがある。私は文章を書くことが苦手であり、BUMPと出会ったのも5年前とファン歴も短い。気に障る部分もたくさんあるかもしれないが、どうかお許しくださいませ。

 どれだけ彼らの曲に助けられただろうか。『ギルド』という曲がある。それまで、何の気なしに聞いていたその曲がピタリとハマったのは、今年、新社会人となって、仕事で悩んでいた時のことだ。何だか分からないけれど、生きていくのが辛い、しんどい、仕事に行く途中で涙があふれて止まらない…。そんな状態の私に『ギルド』という曲は寄り添ってくれた。

「人間という仕事を与えられて どれくらいだ 相応しいだけの給料 貰った気は少しもしない」(BUMP OF CHICKEN 『ギルド』より引用 )

 本当に歌詞がそのまんま心に響いてきて、藤くんはもしかして今の私の為に曲を作ってくれたのかなんて、おこがましい考えも浮かんだくらいだ。その時の私にとって、生きることは「仕事」であり、『ギルド』はその気持ちを私の代わりに代弁してくれているようだった。そしてこの曲は最後にこう綴られている。

「望んだんだ 選んだんだ 「仕事ではない」 解っていた」(BUMP OF CHICKEN 『ギルド』より引用)

 昨年のCDJで、ボーカルの藤くんは、この部分(仕事ではない)を首を振って歌っていた。「aurora arc」のアルバムに付属されていたDVDで見た時、私は泣いてしまった。「生きていくことは仕事では無いんだ」と伝えてくれているように感じて。とにかく生き抜かないといけないなと思ったのだ。この歌が無ければ、今ここで私は生きていなかったかもしれないと思う程に、生きる希望をくれたのだ。
 
 「与えられた居場所が 苦しかったら そんなの疑ったって かまわないんだ」(BUMP OF CHICKEN 『望遠のマーチ』より一部抜粋)

 ご存知、『望遠のマーチ』の歌詞である。悩んでいた私にとって、この歌詞は『ギルド』と同様とてつもない救いとなった。BUMPの歌を理由にして、自らを正当化しているだけなのかもしれないが、それでも命を救われたことは確かである。初めて聞いた時は明るい雰囲気の曲だと思っていたのに、歌詞をじっくり読み込んでいくと、また違った部分が出てくる。「BUMPの曲はスルメみたい」という表現はBUMPのファンの間でよく耳にする言葉だが、言い得て妙である。
 

 BUMPの曲は、どの曲も好きではあるものの、どれか一つだけを選べと言われたら、私は『HAPPY』を選ぶ。その名の通りというのか、曲中でも「Happy Birthday」というフレーズが出てくるので、最初は誕生日を祝う歌であると思っていた。だが、聞き込むうちに、単に「お誕生日おめでとう」という歌ではないことに気が付いた。小さい頃はこうだった、成長した今はどうなのかということを、「少年」、「少女」という言葉を用いて書き出されているように私は受け取った。私にとってこの曲は、「色々大変なことはあるけれど、この世界に生まれたのだから、一緒に頑張ろうぜ」とBUMPが言ってくれているように感じる歌なのだ。それも、ただ背中を押してくれているだけではない。肩を支えて、共に歩んでくれているように聞こえてくるのだ。辛い時、しんどい時、この曲を聞くと生きる気力が湧いてくる気がする。もちろん、嬉しい時に聞いたら、その嬉しさも倍増するのだが。

 繰り返すようだが、彼らの曲はこうやって背中を押してくれるだけではなく、一緒に肩を並べて歩いてくれる気がする。辛くてしんどくて、殻の中に閉じこもっていても、彼らの曲は見つけてくれるし、引っ張り上げてくれる。ただ、助けると言っても結局のところ、その殻を突き破ったのは、そして弱い自分を見つけたのは、自分自身なんだよとも彼らは言っている。『ランプ』や『メーデー』を聞いて私はそんな風に感じた。彼らの音楽は優しくも厳しい。ただ甘やかしてくれる訳ではない。そんな部分も私にとっての彼らの魅力なのかもしれない。

 藤くんが7月13日メットライフドーム2日目で話してくれた言葉、「どんな辛い時があっても曲が傍にいるよ」はまさにその通りで、身をもって実感している。これから先、いろんなことが起きたとしても、BUMP OF CHICKENの、彼らの曲と共にいれるようにと願ってやまない。きっと彼らの歌は形を変えても、その時々の心の隙間に入り込むのだろう。曲の受け取り方も変わっていくと思う。それが、とても楽しみでもあり、生きていく理由にもなるのだ。
 

  • 投稿作品の情報を、当該著作者の同意なくして転載する行為は著作権侵害にあたります。著作権侵害は犯罪です。
  • 利用規約を必ずご確認ください。
  • ハートの数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。
音楽について書きたい、読みたい