戦え、エレファントカシマシ。
「自分らしく」生きることを教えてくれた四人の男たち。
私が、「彼ら」を知ったのは一年くらい前のこと…
中学生になったばかりの私は、これから始まる中学校生活になんとなく不安な気持ちを抱いていた。
もともと、私は小学生の頃も進んで自己主張していた訳じゃないし、(むしろ苦手だ(笑))
そんな奴が中学校に行くとなればなおさら「自分らしく」生活なんて出来ないだろ…と。
そんなある日、無性に音楽が聴きたくなった。何故かはわからないけど、そういう日ってたまにある。
私はとある動画サイトを開いた。
すると、突然おすすめの動画に名前も知らないバンドの曲が出てきた。
この時、私の目に留まらなかったら今の私は「彼ら」と出会えなかった。吸い寄せられるように、その曲を聴いた。
『今宵の月のように/エレファントカシマシ』
まだ聴いたことのない曲のはずなのに、何処か懐かしかった。歌の中で生きる「一人の男」は、力強く教えてくれた。
私にだって、いつの日か輝ける時が来ると。
ココロを大きく揺さぶられた。このバンドが与えてくれる力に驚いた。メンバー四人が作り出す音に感動して、気付いたら五回もリピートしてた。
後にこの曲が私の人生と、ココロを変えた思い出の曲となるだろう。
そして、中学校生活にも慣れてもう一年半も経ち、中学二年生の夏。私は浴びるようにエレファントカシマシの曲を片っ端から聴いていた。
自分でもわからないけど、宮本さんの声と彼の仲間たちが作り出す音が何度も聴きたくて仕方がなかった。
この頃、エレファントカシマシが毎年行っているライブ「野音」というものを知った。
「行きたい」と思ったが、このライブ、なかなか抽選に当たるのが難しいようだ…ちょっとめげそうになったけど、一応抽選してみた。
結果は…なんと当たった。
七月六日の野音ライブ。部活動も勉強も死ぬ気で頑張ろうと思った。だって、憧れであり沢山のことを学ばせてもらったエレファントカシマシと
会え、名曲の数々を聴けるのだから。
ライブは初めてではない。二回目だ。一回目に行ったライブは、また別の歌手だったのだがステージと距離がある席であまりライブの一体感を感じられず、あまり座席のことで良いと思えたことはない。
それがどうだ。「野音」当日。ステージがとても近い。びっくりした本当に。
こんな近くで四人を見つめたらヤバいんじゃないかとも思った(笑)
それに、お隣に座っていた女性のファンの方も優しく私に接してくれた。エレファントカシマシファンの方は誰にでも優しくていい人ばかりだった。
是非、見習いたいなぁと思う。
―開演―
エレファントカシマシの三十年にもわたった歴史のある、「野音ライブ」が今、私の目の前で始まる。
私に、「自分らしく」生きることを教えてくれたエレファントカシマシ。
「ドーンと行け!」と背中を押して、一歩踏み出させてくれた。
今日は、そんなエレファントカシマシの四人が主役だ。「やってくれる」彼らはきっと。東京の夜空を輝かせてくれる。
「さあ、ドーンと行け!エレファントカシマシ!」
私は、ココロの中で叫んだ。
エレファントカシマシは立ち止まることを知らない。きっと、この先も。
そう、だって彼らは『ファイティングマン』だから。
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