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あまねく私を、私たちの「生」を照らす歌

敬愛するバンド――a flood of circleによせて

こんなにも純粋で、呆れるほどにまっすぐに胸を打つ「生への肯定」があるか。

力強くひたむきに鳴る轟音を身体の中に反響させるたび、その飾らないメッセージに胸がカッと赤く熱くなる。a flood of circleの音楽を聞いているとき、私は自分が自分という存在のまま生きていくことを力いっぱい許されるような、そんな救いにも似た感情を覚える。

生まれ変わるのさ 今日ここで変わるのさ
不可能の壁を 壊し続けて
生まれ変わるのさ 今日ここで変わるのさ
君を連れてく 約束の地へ
さあ 行こう New Tribe

「New Tribe」作詞・作曲 佐々木亮介

生き急げ 暗黙の了解を破って
Hello, hello new world, hello new world
歌え でかい夢が叶う日のイメージで

「The Key」作詞・作曲 佐々木亮介

ひとつの迷いも戸惑いもなく、ストレートに背中を押してくれるリリック。生命のエネルギーに音を与えるとこんな風になるのかもしれない、と思わせるようなフロントマン・佐々木の歌声。
心の一番やわらかいところを直接揺り動かすその歌は、「うまく生きられない」ともがいてもがいて、それでも息ができなくなるほどに深さを増していた私の「生きづらさ」の海の水面を照らした。

心配ないぜ 俺は確かに 君を知ってるから
ありのまま 愛しているよ

「Wink Song」作詞・作曲 佐々木亮介

涙が出た。
誰かと滞りなく話すことや、自分の感情を正しく伝えること。やらなきゃいけないことや探し物を、不注意で取りこぼさないこと。誰かを、心から好きになること。
そんな、他の人たちがただただ「普通」にできていることが上手にできない自分でも、そんな自分のままでいいんだと、そう思えた。

ものごころついた頃から抱えてきた、漠然とした薄暗い不安や生きづらさのようなもの。自分自身ですらなかなか受け入れきれずにいたそれを、a flood of circleの楽曲たちが受容してくれたような気がした。

月まで届くように叫んでる Honey Moon Song
君を縛る場所から 奪い去ってやる
月まで届くように叫んでる Honey Moon Song
君を縛るやつから 奪い去ってやる

「Honey Moon Song」作詞・作曲 佐々木亮介

音楽に救いを求めるのは、滑稽なことだろうか。詮無いことだろうか。
けれど、人混みの喧騒から耳を塞ぎたくなったとき、自分の世界に閉じこもりたくなった時、私を安らがせてくれたのは、ヘッドフォンから流れる音楽だった。
聞きたくないものは聞きたくていい、見たくないものは見なくていい。自分の外側にあるあらゆる刺激に対して敏感なところがある私に、音楽は他の何にも代えがたい自由を与えてくれる。

もう二度と離さないぜ 足跡が途切れないように
もう二度と離れないで 向こうまで一緒に歩こう
スノードームの夜
透き通っていられなくても

「スノードームの夜」作詞・作曲 佐々木亮介

どうやったって私は私以外のものにはなれなくて、それでも毎日時計の針は止まらない。足跡が途切れてはいけない。私は私のまま、たとえ透き通っていられなくても、生き抜いて、生き抜いて、生き抜いていくしかない。

サンキューベイビー 最後まで笑ってくれ
まともじゃなくても 大好きだよ
サンキューベイビー バイバイは言わないぜ
白い光の中で

「Center Of The Earth」作詞・作曲 佐々木亮介

まともに生きられなくても、一生懸命なんだよ。
そんな声なき声を、メロディーにのせて届けてくれてありがとう。この歌を口ずさめることで、どれだけ救われたか分からない。

敬愛するa flood of circleへ、愛をこめて。

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