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平凡な毎日の中で

ハルカミライと出会えた人生

24時間ある一日の中で楽しいと感じる時間はどれくらいの時間あるのだろうか。365日ある一年の中で幸せだと心から思えるような日はどれくらいあるのか。

望んでもない朝がやって来て、考えるだけで気分が悪くなる満員電車に乗って、想像するだけでため息が出るような仕事や上司、課題や先輩に愛想を振りまいて、クタクタな身体で迎える明日に希望を持っている人なんて、実はあまりいないのではないか。
そんな疑いまでが頭をよぎるような日々を変えてくれるのではなく、「一緒に明日を迎えようぜ」と肩を組んで前を向かせてくれるバンドに出会えた自分はどれだけ幸せ者だろうか。

八王子出身の4人組バンド、ハルカミライ。
12月8日は幕張メッセでのワンマン公演を控えておりそのライブチケットはソールドアウトと、その勢いはとどまることを知らず、今やロックバンド界ではその名を耳にしたことがないと言っても過言ではないほどの人気バンドになった。
彼らの魅力を語る人の多くが、ライブについての話をする。
ボーカル、ギター、ベース、ドラムの4名で構成されている彼らのライブはライブという概念を壊している。
そもそもロックバンドのライブに概念など存在していないのかもしれないが、彼らのそれは明らかに人を惹きつける何かがある。
楽器を持たないボーカルはマイク一本でステージ上はもちろん、オーディエンスの頭上、フロアの中心、2階席とライブ中は足を止めることなく、誰よりもオーディエンスとの距離を大事にしている。
楽器隊3人は全身で音を奏で、自由にライブすることを誰よりも楽しんでいる。
オーディエンスをステージに上げたり、話題にしてみたり、一緒に歌ったり、と会場内にいるすべての観客を誰一人として置いていかないライブに誰が感動しないのだろうか。
そんな彼らのライブだからこそ、ヤジが飛ぶことや酒に酔った客が暴れることもある。そんな観客さえも絶対に置いていかない。笑いに変えたり、「今日くらいいいじゃねえか」と誰も傷つけない。優しい言葉と力強いライブで私たちは前に進むんだ。
思わず拳をあげてしまうようなことや、気持ちが抑えきれずにダイブしてしまうこと、気づいたら涙が溢れていたこと。
そんな瞬間が訪れる人生のどこが退屈なんだろう。クソみたいなんだろう。

幸せだと思う。

彼らの音楽、彼らのライブは確かにかっこいい。正真正銘のロックバンドだ。でも他のバンドと何が違うって、優しいのだ。
変わりばえのない退屈な毎日、そんな日々が続くクソみたいな人生。もしかしたらその中でそんな日々が嫌で投げ出そうとしたことがあるかもしれない。いつかの私のように。
そんな毎日、人生をガラッと変えたり救ってくれるのではなく、「毎日しんどいよな、分かるぜ。じゃあ一緒に明日を迎えようぜ。頑張ろうぜ」と肩を組んで前を向かせてくれる力強さと優しさを与えてくれるのがハルカミライだ。
これから頑張ろうと意気込んだときに、今までを振り返って何をやっていたんだろうかと落ち込んだり、憤りを感じることがよくある。
でも彼らは違う。新曲『PEAK’D YELLOW』の歌詞「消えねえ傷さえ意味を持つんだな」と教えてくれた。
そう、「分かり合えぬ日々も意味を持つ」んだと。
自分の今までの人生、後悔や反省ばかりの平凡だと思っていたものが、彼らのおかげで「意味を持つ」ものとなった。

12月8日。幕張メッセ ワンマン。
あの巨大な会場をパンパンに埋めつくすのは、紛れもなく彼らと前を向いてきたファン。
そしてそのど真ん中で歌うのが、ハルカミライ。
初めて彼らのバンド名を耳にしたとき、何て素敵な名前なのだろうと思った。
ずっと先まで照らすような明るさと透明感、それでいて力強さも兼ね備えたようなバンド名を背負った彼らについてきたことだけで、私の今までが「意味を持つ」んだ。
8888人それぞれがそれぞれの毎日を送っている。その毎日の中で12月8日という1日がどれだけの重みを持つものかはわからない。
だけど確実に言えることは、8888人全員の毎日の中でその日が希望であり、その日に向かってみんな進んできた。
さあ 間もなく迎える伝説の夜。
強くて優しいライブでまた一歩前に進めるんだろう。

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