517 件掲載中 月間賞発表 毎月10日

2017年7月13日

きえ (24歳)
107
この数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。

一年、また一年、年を重ねる毎に違う、それがアジカンなのかな。

悲しいほど綺麗なメロディ

矢井田瞳、ビートルズ、BUMP OF CHICKENが大好きで大音楽ブームが私に訪れていた頃、アジカンのファンクラブが発売され、ラジオから流れてくるブラックアウトに心惹かれた小学生のわたし。

自宅から離れた唯一のショッピングモール。その角すみにある小さなレコードショップに3000円を握りしめて手に入れたASIAN KUNG-FU GENERATIONのファンクラブ。これがアジカン初めてのCDだった。
 

家につくなり畳の上でラジカセの再生ボタンを押す、
「なんだこれ…」と正直困惑した。不規則なリズムと複雑な転調、日本語なのかもわからない歌詞、妙に長い間奏、「これが音楽なのか…?私の3000円が……こんな音楽受け入れられない」と子供ながらにひどく後悔したのを今でも覚えている。

それからファンクラブは棚の奥深くに眠り、数年顔を出すことはなかった。

年を重ねる毎にバンドが大好きになり、アジカンも良く聴くようになっていた。
ある日、畳の上であの日以来久しぶりにファンクラブを流してみる。すると全てが5分に思えるくらいすんなりタイトロープまで聴けている私がいた。
と同時に涙が止まらなかった…。
暗号のワルツの3拍子、ワールドアパートのドラム、ブラックアウトのアウトロコーラス、桜草に重なる学生時代、路地裏のうさぎのイントロ、ブルートレインの間奏、汚れ知らない白い心でいてと突き刺さる真冬のダンス、一番理解できなかったバタフライさえ綺麗で…センスレスで笑顔になって月光、そしてタイトロープ。
この曲全てが1つでファンクラブ、1つの作品でありどれを抜かしてもファンクラブにはならない。
はじめの印象で決まるものもあるけれど、人生でたくさんの経験や人には言えない過去、楽しいこと、悲しいこと、辛いこと、経験を通して見方も変わってまた成長できる。
また違う考え方もうまれてくる。

ひとに寄り添ってくれる音楽。
ゴッチの言葉で大好きな言葉がある。
“10代の頃ぐちゃぐちゃした青春の終わりかけに音楽だけが「お前、あっち行け」って言わなかった。
音楽みたいに、自分が救われた音楽のように、手を差し伸べられたらいいなって…僕はそんなこと思ってます。”

10周年の横浜スタジアムで響いたこの言葉と、離れたけれどあっちいけとは言わず離れずずっと変わらず居てくれていたファンクラブにリンクするものを感じて呟いた「ありがとう」と。
あの日きっと手を差しのべてくれたファンクラブに本当にありがとう。

20周年、30周年、40周年、どこまでも着いていきたいASIAN KUNG-FU GENERATIONの曲達と一緒に。
きっとまた違う景色をみせてくれるから。

これがアジカンの音楽で武器なのだ、私にとってファンクラブは値段もつけられないくらいの宝物で、いつでも手を差しのべてくれる。こんな音楽には2度と出会えない。最初で最後の最高なアルバムです。

  • 投稿作品の情報を、当該著作者の同意なくして転載する行為は著作権侵害にあたります。著作権侵害は犯罪です。
  • 利用規約を必ずご確認ください。
  • ハートの数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。
音楽について書きたい、読みたい