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本物のパンクヒーロー

ハルカミライ 幕張メッセ 「A CRATER」

2019年7月16日。「ハルカミライからのお知らせ」という文章とともに1本の動画がツイートされた。動画を再生すると新曲が流れて始めたので新譜の発表だろうと軽い気持ちでその動画を視聴した。いい意味で期待を裏切られた。いきなり「2019年12月8日 ハルカミライ 幕張メッセ ワンマンライブ決定」という文字が出てきて、度肝を抜かれた。私が初めてハルカミライのライブを見たのは偶然にも幕張メッセだった。COUNTDOWN JAPAN 18/19の初日、12/28のMOON STAGEだ。こんなライブをする人達がいるのかとかなりの衝撃を受けたのを覚えており、間違いなく僕が見た中でこの日のベストアクトだった。今までは正直、なぜライブ中に泣く人がいるのか分からなかった。しかし、初めてライブを見たのにも関わらず気づいたら涙が出てきていた。色々なアーティストのライブに行ってきたが初めての体験だった。こんなにも力をもらえるバンドがあるのかと思いハルカミライの曲を普段から聞くようになった。その体験から約1年後にあの幕張メッセでワンマンをやると聞いてチケットを取らずにはいられなかった。あっさりと当選してしまったため、ソールドアウトするのか心配にもなったが、一般発売も即日ソールドアウトしており、本当にこのバンドのすごさを感じた。直近のツアーでキャパが1000もないライブハウスを回っていたバンドとは思えない。前日から本当に楽しみで何回もチケットを見ては忘れないようにカバンに入れるという作業を繰り返していた。先行物販が12時からあるので10時には家を出て、11時50分ごろに物販待機列に到着した。そこには長蛇の列がすでにできており、買うまでに2時間ほどかかった。欲しかったパーカーも自分の購入する5分前くらいに売り切れてしまった。開場まで時間があったので色々なところから送られてきたスタンド花を見ていた。今までライブをやってきたライブハウスや事務所が同じバンド、対バンしたバンドなどから数多くのお祝いの花が届いていた。中でも印象深かったのが名古屋の04 Limited Sazabysから送られてきたものだ。花の札にはその日の2日前くらいに開催決定が発表されたばかりのYON FESへのお誘いが書かれていた。「来年もYON FES出て欲しいんだけど忙しい?」と。こんなブッキングの方法は初めて見た。
そして、ついに開場。幕張メッセ1ホールに入るとセンターステージがあり、観客は四つ角から入っていく。壁にはものすごく大きな垂れ幕があり、ハルカミライはいつもライブハウスにいると英語で書かれていた。17時開演予定だが少し押している。5分過ぎても始まる気配がない。ずっとドキドキしている。そしていきなり会場BGMの音量が上がり歓声が湧く。そしてSEが流れ一人一人会場のど真ん中のステージに上がってくる。手汗が止まらない。最後にボーカルの学さんがステージに上がり、体を動かしながらSEの止まるタイミングを待つ。SEが終わると間を空けず、すぐに「君にしか」の前奏が始まる。背筋がブワッとなり鳥肌がたった。かっこいい。それしか似合わない。そしてメンバー紹介に入る。ギターがステージにいない。「ギターダイチ!」と学さんがいうと観客席の方が照らされる。1曲目からステージから飛び出しフロアの方へ行ってしまう「ハルカミライらしさ」が幕張メッセという大舞台でも変わっていなかった。私はステージから少し遠かったが、メンバーがあちこち走り回り近づいてきてくれる。ステージだけじゃなく、フロアにも果敢に飛び込んできてくれる。いつも通りかっこいいし、いつにも増してかっこいい。学さんのマイクケーブルどこまで伸びるんだろうとワクワクしていたら、なんと、ワイヤレスマイクになっていた。そんな話を曲間でしており、思わず笑ってしまった。まだボーカルマイクだけならわかるがギター、ベースの所のマイクもワイヤレスに。ドラムの所だけワイヤレスじゃなくて小松さんが落ち込んでいたのも面白かった。そしていきなりステージの真ん中に集まる。アンプの上に立ったりして出来るだけみんな中心に集まる。「僕ら世界の真ん中〜」と会場中のみんなが大声でシンガロングする。春のテーマが本当に染みる。この歌詞、この歌がとても似合うセンターステージだった。ここでも鳥肌が立ってしまった。
MCで「俺たちよく怪物みたいなバンドだって言われる。嬉しいけどよ、嬉しいんだけど違うんだ。俺たちが本物なだけなんだ。」と学さんが言い切る。本当にそう思う。そしてまたそれを証明するように演奏を自由にやりたいように奏でる。私の一番好きな歌、「幸せになろうよ」もやってくれた。「幸せになろうよ たった一度だけ」本当に力をもらえる歌で、聞いた瞬間泣けてきてしまった。
なぜこんなにも学さんの発する言葉、歌というものは心に突き刺さるんだろうか。本当に他のライブでは味わえない、胸がキューっと苦しくなって涙が出てくるのだ。何も飾らず等身大の学さんの気持ちをストレートに表現してくれているからだろう。本当に「心に突き刺さる」という言葉が似合うのだ。そしてもう1つ大切な歌がある。「アストロビスタ」だ。「眠れない夜に私 ブルーハーツを聴くのさ 独り占め出来るドキドキがあるんだ」「眠れない夜に私 涙は流さない 誰にも見られてないそういう事さ」夜に1人で音楽を聞いて独り占めしている感覚になるのがとても共感できる。また、夜に1人で泣いていても誰にも見られてないから、泣いていないということにする切なさが本当に伝わってくるし、ライブで聴くとまたさらに歌詞とその歌唱力に圧倒されてしまい涙が欠かせない曲となっている。私は眠れない夜にはとりあえず1曲目はこの歌を絶対に聴く。本当にいい歌で何回聴いても飽きない。
ライブは周りのお客さんも私も一緒に行った彼女もみんな幸せそうな顔をしていた。良い1日だった。胸を張って言える。
ぜひライブを見たことがない人は1回足を運んで欲しいと思う。幕張メッセの規模の会場で、スタッフさんも大勢いるのにも関わらず、チケット代は破格の4444円である。MCでも今日のライブ赤字ということを笑いながら語っていた。安いからといって出し惜しみすることなく、アンコールも7回くらいやってくれた気がする。アンコール1曲やってメンバーが帰ろうとすると、またアンコールの声が。そして「アンコールありがとう」とベースの須藤さんがいうのがお決まりになっていて面白かった。ライブの後半ではではボーカルが「ドラムのコマツさん」、ギター「ベースの須藤さん」、ベース「ボーカルの学さん」、ドラムに「ギターのダイチさん」というまさかのパートチェンジをして演奏をするという自由な姿を見せてくれた。伝説のライブを目撃している気分になった。本当にこのライブは伝説になると思う。一昨年渋谷のクアトロでワンマンをやり、去年はZepp Tokyoで今年が幕張メッセである。もう来年にはさいたまスーパーアリーナ、再来年には東京ドームまで行ってしまうのではないか、ハルカミライなら本当に実現しそうなので、どこまでもついて行きたい。
私はハルカミライのツイッターの通知をオンにしており、ツイートされると通知が携帯に飛んでくる。家に帰っている途中に1本の動画がツイートされた。「ハルカミライ、忙しいけどYON FES出まーす」とみんなニコニコしながら言っていた。スタンド花へのアンサー動画である。来年の予定がまた1つ決まってしまった。

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