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#衝撃を受けたBUMPの歌詞

BUMP OF CHICKENがくれた光の始まり

Twitterで「#衝撃を受けたBUMPの歌詞」といったタグがトレンド入りしていた。
そして少し考える。
私が衝撃を受けたBUMPの歌詞は何だろう。
すぐに思いつき、思い出した。
初めて「ギルド」と出会った時のことを。
 

私がBUMPと出会ったのは15年前の2004年。
誰かがラジオにリクエストした「ダイヤモンド」。
いい曲だなぁと思わず聴き入ったが、曲名と一緒に紹介されたバンド名は聞き覚えのあるものだった。
BUMP OF CHICKEN。
数年前に、「天体観測」が大ヒットして一時期何度も聞いた名前だ。
少し調べて、「ダイヤモンド」がその大ヒットした「天体観測」よりも先に発売されていた事を知った。
この人たちは、他にどんな曲を歌っているんだろう。

そのすぐ後に発売されたアルバム「ユグドラシル」を、私は少しドキドキしながら手に取った。

「asgard」で「ユグドラシル」の幕が開く。
「オンリーロンリーグローリー」の軽快なテンポにワクワクして、「乗車権」の世界観に圧倒された。
その時点で、すごいバンドだ、こんな凄い歌詞を書く人がいるんだともう夢中だった。
きっとあの時の私はCDコンポの前で、目を輝かせていたと思う。
しかしその直後に、思わず息を飲んだ。
 

『美しくなんかなくて 優しくも出来なくて
それでも呼吸が続く事は 許されるだろうか
その場しのぎで笑って 鏡の前で泣いて
当たり前だろう 隠してるから 気付かれないんだよ』
 

歌詞カードに目を落とす。
「ギルド」という曲だった。
胸の奥が熱くなった。

言いたいことがあったのに、わかってほしい気持ちがあったのに、自分の気持ちを伝えるのが怖くて、『どうせわかってもらえないから』と諦めたふりをして強がって、だけど寂しくて『どうしてわかってくれないの』と憤っていた、当時高校生だった自分。
自分に自信なんか無くて、何も無い自分が嫌で仕方なかったから無気力を装うことを覚えていた。

曲の中で、私は鏡の前で泣いていた。
 

その衝撃をきっかけに、私は15年後の今もBUMP OF CHICKENの音楽に支えられている。
今でこそBUMPの音楽は、優しく寄り添ってくれるあたたかい光だ。
だけど私は「ギルド」を作ったBUMPが、当時は少し怖くもあった。
「ギルド」を聴く度に心がヒリヒリした。
本音を覆った『諦めたふり』をバリバリと引き剥がされる痛みだった。

反抗期の10代、そんな存在から逃げてもおかしくはない。
それでも私は毎日聴いた。
きっと私はあの時、「ギルド」というBUMPの音楽を信じたのだと思う。
そして、おそらく私がおそるおそる差し出した手(いや指1本程度だったかもしれない)を「ギルド」とBUMPはしっかり掴んでくれたのだろう。

厳しく聴こえ、怖くも思えた。
だけどきっと、「ギルド」という曲はあの時の私の一番の味方だった。
 

その証拠に、当時は鉄のような色をして見えた「ギルド」は、今ではあたたかい光となって私に寄り添ってくれている。
 

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