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2017年7月18日

みな (20歳)

あなたの、心に響け

響心SoundsorChestrA セミファイナルによせて

2017年7月4日火曜日、出会った彼らのことをきっと忘れられない。
 午後18時過ぎ、さよならポエジーを聴きたくて渋谷eggmanに向かっていた。週1回は来ている渋谷なのに、迷子になったので遅刻で入場。この日は響心SoundsorChestrAのセミファイナルで、6バンドの出演だった。始まっていたバンドはYUMEGIWA GIRL FRIEND。もうユメギワールドに飲まれそうになったというか、初めて会ったのにそれを感じさせないバンドの包容感が凄い。もっとずっと浸っていたいと思った頃にChapter lineのステージへ。〝めんどくせえな人生はつまんねえ感情と戦争だ″(『大言壮語の逆襲』より)この一瞬にしてごっそり持ってくような強引さに惚れ惚れしてしまう。それだけ引き込まれるような声とグルーブ感がたまらない。
 見るからに優しそうなお兄さん達だと思ったのも束の間、PONDLOWというバンドは音が鳴ればもう別人、目が離せない。特に『FIAR』は気付けば病みつきになってしまう一曲だ。是非とも一度PVを見てもっと病みつきになって欲しい。
 「Half time Oldです。よろしくお願いします。」とステージに現れた彼らを見て、私と同い年くらいかな?と親近感が湧いていた。若さが存分に散りばめられた『シューティングスター』というこの曲は、本当にキラキラしていて眩しかった。何より音楽が好きだと言ったボーカルの笑顔が素敵で、その正直さや真っすぐな気持ちがちゃんと音楽に込められていた。
 そしていよいよ、さよならポエジーのステージへ。目の前30センチもない距離にいて胸の高まりに震えて、想像以上のアツいライブに鳥肌が止まらなかった。CDとは全く違った淡々としていながらも、強烈に鳴らす迫力に負けそうだった。なぜこんなにもかっこいいのだ彼らは。どうして?それを『二足三文』が教えてくれる。

でもそれなりの才能で
俺は俺を救ってやろう

 優しくて自分を見つめているようなフレーズ、でも違う。ボーカルのオサキアユが力強く、言葉に重みを置いて想いを乗せ歌いあげる。その姿にどうしても私は涙してしまう。

苦悩の割に実りのない
そんな普通を愛している

 この矛盾が、その素直さが好きだ。なんでも一瞬で通り過ぎてしまうこの時代に、大事にしたいものに想いを馳せる。今日のバンドたちは、私はどこまで行けるのだろう。就職活動という人生の岐路に立たされてる私。この日、この瞬間にこんなにも素敵なバンドに出会えたことはかけがえがないと確実に言い切れる。
 そしてツアーのセミファイナルを迎える、響心SoundsorChestrAのステージ。実は初めて出会う、このバンドこそ最強に猛烈な印象だっだのは間違いない。ベースは亀の甲羅をまとって、ボーカルは上半身裸でもう意味不明だしわけが分からなかった第一印象。でも『18years old Chinese』の破壊力が凄まじ忘れられなくてあっという間に虜になってしまった。実話であるこの曲は、ボーカル総理が付き合っていた中国人の彼女の話。国は違っても同じ人間なわけで、偏見を持ってはだめなんだよと教えてくれたと話す。歌詞の「チャイニーズチャイニーズ!」と叫ぶ彼の言葉の先にその情景が見えるようだった。

国と国とは分かり合えないけど、
僕とあなたなら分かり合えると思うんだ

 18歳にして感じた彼の心の中が目に浮かぶ。もう戻らない18歳、戻れない今。こんなにも誰かに聴いてほしい、生のライブで見てほしいと思ったことはない。18歳の私に一番出会わせたかったバンドかもしれない、彼らは。
私はあなたにシンプルに伝えたい。この全てのバンドに、沢山の人が出会いその目で見てきてほしい、そう強く願う。

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