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L’Arc〜en〜Cielと日常

大人になって分かってきたこと

L’Arc〜en〜Cielの楽曲がサブスクで解禁されて以降、SNSには青春をラルクと共に過ごした人たちの声が溢れている。
私もその一人だ。
大規模な野外ライブや同時リリース、斬新な広告戦略などで、もはや社会現象と化していた頃は小学生だった。
田舎を出てからは開放されたように、小学生の頃から夢だったライブにも沢山行った。今や社会人となり、家族を持っている。そんなファンも多いだろう。
ずっと聴き続けているし、曲はいつまでも色褪せないけれど、それぞれの曲に強く結びついた記憶や思い出がある。

ラルクの音楽は、非日常の世界観の中に入り込んで聴けるのも魅力のひとつ。特に初期の曲には、神話のようなストーリー性があったりもする。
一方で、どこにでもある日常の情景や、共感を覚えるような気持ちが散りばめられている曲もある。
特に、大人になってから気がついたこと。

「HEART」収録の「Singin’in the Rain」
雨の朝に、よく聴きたくなる。
「あぁいつもの道は 傘にゆれる 色とりどりに 華やいで」
いつもの朝の風景。雨の日でいつもより急ぎ足の人混みの中、少し憂鬱でも、このフレーズを思い出すと何だか美しく見えてくる。
「あいも変わらず僕は 山積みの問題を 抱え込んだままで駆け回ってるよ」
「君の好きだった雨に優しく包まれて」
もがきながらも日々を頑張って、時々あの人はどうしてるかな?なんて思ったこともあったなぁ。
昔は、お洒落な曲だなぁと好きで聴いていた。自分に落とし込んで聴けるようになったのは、大人になってからのこと。

「瞳の住人」
「急ぎ足の明日へと抵抗するように 駆け回っていても不思議なくらい… この胸は君を描くよ」
毎日毎日を精一杯に過ごす中でも、心に浮かぶ存在がある。それが気持ちをあたたかくしてくれる。

「Pieces」
「たくさんの光がいつの日にもありますように
 あなたがいるからこの命は永遠に続いてゆく」
特に子どもが生まれてから、共感をおぼえた。
2015年のライブ・ラルカジノで演奏された時に「私のかけらよ」という歌詞が「私のすべてよ」と歌われた意味も分かる。何にも代えられない存在があることに気が付いた。

「heavenly」収録の「C’est La Vie」にも、何度元気付けられたことか。
フランス語で「人生なんてそんなもんさ」という意味だが、ちょっと今日はうまくいかなかったなぁとか、失敗しちゃったなぁとか、そんな日の帰り道の足どりと気持ちを軽くしてくれる。
「どうやら配役はうつろな通行人のきざし
それならひっそり彩り添えるよ」
自分が置かれている状況を悲観せずに、出来ることを精一杯やっていこう、と思える。

いつ聴いても情景が鮮明に浮かんだり、
どこか共感を覚えるのは、多くの人が感じたことのある気持ちが散りばめられているからだろう。

時代とともに、世のヒット曲に出てくる歌詞は変わってきた。電話は携帯になり、手紙はメールになり‥ポケベルなんて時代もあったなぁ。留守電も、もう昔ほどは使われていないんじゃないか。メッセージアプリの既読なんて言葉も出てきた。
そんな中で、時代を感じさせるような名詞を使わずに日常の情景が表現されているのも、美学だと思う。だから、いつ聴いても新しい。

自分の経験が、曲の解釈を広げてくれる。
聴くたびに、新しいものが見えてくる。
だから、L’Arc〜en〜Cielを聴くことはやめられない。

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