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「JOKER」と呼ばれる男、復活に次いで響かせる「進化」

気鋭のラッパー・RAU DEF、待望のカムバックから1年

「ラップが上手い」この一言に尽きるスキルに
絶対憎めない、口下手で愛らしいキャラクターのギャップ。
ある時は「ルーキー」、ある時は「問題児」、
そしてシーンはこう呼ぶ。

「シーンきってのJOKER」

彼が魅せるあらゆる表情が尚更それを引き立たせているのではないだろうか。

2017年9月にリリースしたアルバム「UNISEX」に収録されている「HYPATECH – Introduced by Zeebra」が界隈で大きく話題になったのは記憶に新しい。
時は遡り、一躍名を馳せた彼が「問題児」と呼ばれる大きな所以となる出来事があった。そこでビーフとなった、言わば「因縁」の相手である”J-HIPHOPの盟主”Zeebra の名が、「UNISEX」にあることに筆者を含めシーンはグッときたことだろう。それを含めた全12曲を以てシーンに帰還、たちまちこの「和解作」は広まり、更に彼のスキルをシーンに知らしめることとなった。
翌年2018年9月、アルバム「DELICACY」でもスキルは明確。限定アルバム「ICEAGE」を挟んだリリースだったことは、活動に対する凄まじい意欲がうかがえた。

2019年9月にリリースしたニューアルバム「ESCALATE Ⅲ」は、「ESCALATE」「ESCALATE Ⅱ」と並べるとファンはきっと生唾を飲むだろう。4〜5年間隔でリリースした3作、今作は特に彼の伏せた目に意志を感じられる。本作もレーベル主宰のSKY-HIを始め、前作に引き続きPUNPEEや、ティーンのルーキー・Novel Coreらが参加している。

これを提げて12月20日、渋谷はWWW Xにてリリースパーティーが開催された。

今回のアルバム収録曲を中心にアクト、約2時間、スキルに浸るとにかく良い時間だった。
19:00、彼の登場を知らせる「E-volution(Fiance) – INTRO」が響く。これを皮切りに開演、前半は「少ない」と語る1人で歌う楽曲を立て続けにパフォーマンスした。
後半はフィーチャーした数多くのアーティストとともにパフォーマンス。「誰かに頼りすぎ」とRAU DEFは言うが、それは「誰からも愛されすぎ」でもある。強くも温かい彼ならではのヒップホップが響いた。

オーディエンスは男子も女子も多く、年齢層もやや広めな印象を受けた。彼の放つ言葉を受けたハッピーバイブスには、彼の徳すら感じる。終わってから「楽しかった」「たくさん笑った」とほっこりした空気がフロアには充満していた。

MC中に放った「成長を見届けて」は、口下手すぎる彼のトーク力のことであろう。ただ、私はここに少なからず、RAU DEFというラッパーの進化と、彼が率いる今後の日本のヒップホップカルチャーの更なる発展への約束を感じた。

2020年はデビュー10周年となる節目の年。
日本ではオリンピックやパラリンピックが開催されたり、それに伴い一線で戦うアスリートたちの進退や、音楽シーンでも大御所アーティストの進退で、世間が大きく変わる年になるだろう。
ここでまた、RAU DEFがヒップホップシーンでどう「暴れる」か…今後の活動にも期待したい。

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