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どこかの誰かに届くなら。

UNISON SQUARE GARDENがいた場所へ

 今から、ここに書くことは、ライブのレポートとは少し違うと思います。
私の主観で語るので、もしかしたら読んで不快に思う人もいるかと思います。
 
だから、選んでもらいたいです、これからここに書くのは、私になんか興味もない人に、「だから何?」って言われたら終わっちゃうような話で。「なんか自慢してんの?」と捉えられても仕方がなくて。「何はしゃいでんの?」って言われたらそうですねって言わなきゃいけない。周りの人に迷惑がかかる恐れもある、もしかしたら、だれかの思いを奪ってしまう可能性だってある、けど自分の思ったことを生きているうちに自分で伝えることは、間違ってはいないと思っています。だから、書きます。
 
高校生の頃、私は、どこにでもいる普通の女の子だったと思う、普通に日本で産まれて、友達もいて、音楽が好きで、普通な人生を生きていた、ただ、どこにでもいなかったのは、「自分と同じ音楽を好きな人」位だった。
 
私が好きで疑わないものが、私の周りの、身近にいる人にとってはそうでないことが
「何でなんだろうな、こんなに良いのに」ってずっと思っていた。
 
 布教だとか言われても良いからススメるだけすすめたり話題に出した、けど、反応してくれる人はあまりいなかった、そんなものなのかって正直思った、仕方がないとも思っていた、人には好みがあり、それは私がどうこうできるものでもないとわかっていた。私は「好きな音楽がそうでも別にいいや、わかってもらいたいし、一緒にライブに行きたい、話がしたい、けど、一人でも、十分楽しいって思えるバンドだから、いっか」そんな風に思いながら過ごしていた時代が私にはあった。
 
けど、今年は、そんな昔の自分に、タイムスリップして言いに行きたくなるような事がたくさんあった一年だった。
 
2月に「私と一緒に、ユニゾンをお祝いしに行きませんか!」私は、友達とMODE MOOD MODE ENCOREのライブに行った帰り、友達が電車に乗り込み、ドアが閉まりきる寸前に、思い切って、意を決して誘ってみた。なんだかプロポーズの台詞みたいな事を言い終わると同時にドアは閉まり、友達は驚きながら私の脈絡の無さに笑っていた。「返事はまた今度でいいから~~」なんて、私も笑いながら友達を乗せて走り出した電車を見送った。
 
「言ってしまった、少し大胆なことやってしまった」なんて反省しながら私も帰ることにした。けど、ちょっとにやけながら、自転車で海沿いを走って帰った。
 
 後日連絡があり、結局その子は同じ日に別のライブがあるらしく、一緒に行く事は叶わなかった、残念だなって思ったけど、好きなアーティストを観に行くことの大切さは、お互いわかっていたから「そっちも楽しんできてな!」って言葉を交わした。
 
3月に、「SKY-HI、ユニゾンと対バンするよ!」私がまた脈絡のない連絡を突然友達にした。「平日の火曜日に、名古屋まで遊びに行き、その日のうちに帰ってこないとお互い翌日出社に間に合わないけどライブ行きませんか??」と提案した。

お互いに「そんな無茶な…(笑)」と思った行動を私たちは選んだ。
 

その友達はSKY-HIが好きだった、私はユニゾンが好きだ。こんな日を逃す手があるまいと思って旅に出た。

案の定、終演が終電ギリギリになってしまい、終わると同時に会場を飛び出して駅に向かった。

途中、帰路に向かう人の群れで友達を見失ってしまった、後ろを振り返り探すが見当たらない、ヤバいと思いながら前を向きなおした所に、彼女がいた。私たちは何も言わずに手を伸ばした。

”FLYERS”と、”U”のロゴが印されたリストバンドが手をつないだ。はぐれてしまわないように。そのまま走った。電車に乗り遅れないように。

無事電車に間に合い、食パンにエビのしっぽがぶっ刺さったキーホルダーで遊んだり、ライブの感想を話しているうちに私たちの街に着いた。また明日も仕事だ、「お疲れ!またな!」私たちはいつも通りの別れの言葉を交わした。
 
「舞洲の日、タクシー乗って行くんやけど一緒に行かん?終わったら飲みに行こ!」
なんとも至れり尽くせりなお誘いが舞い込んできた。

ユニゾンのライブに行ってるうちに、私はおんなじ物好き達に出会えた。同い年だったり、全く違う場所に住んでたり、全く違う言葉を使ったり、全然違う人生をあゆんでいて、出会うことなんてなかった方が普通で、でも、好きなものがたった一つ同じなだけで、それだけでめぐり会えて、大人になった今も大好きなものが変わらないから、続いてたりする。
 
楽しみが増えた。
 
7月27日。私は時計を何度も確認した、もうすぐ始まる。
15年前からある、大好きな名前が見下ろす入口をくぐり、チケットを引き換えた。
雨が降っていたせいで、地面の泥が靴に浸みるのも気にせず、足を進める所まで進めた。時計の針が17:30を示すのを待つ間、雲が陰って少し過ごしやすかった。
 
大きなスクリーンに、この街で流れているラジオから聞こえる声が次々と祝報を送っていった。最後に、目元のほくろが特徴的な男性がライブが始まるのがもうすぐだと告げた、私は時計を気にするのをやめた。ステージから明かりが消え、ピアノの音が空まで響いた。

ここに来るときに見た、箱舟に乗った見覚えのあるキャラクター達が見下ろす四角い旗の下で、三角形の形を作るように、いつも通りが現れた。
 
私は、まだ音が鳴っていないのに、心臓に衝撃を受けた。

私が見たのは、自分たちの大事なものを譲らずに、捨てたり、失わずに大切に持って、ずっとここまで進んできた人たちが、まっすぐにステージの上に立っている。そんな景色を私の目はとらえた。

よく知った声が、誰もライブで聴いたことがない歌を歌いだした。私の心臓はもう一度衝撃を受けた。
 
ドラムソロ、スクリーンに月が映し出され、私たちは月の客になった。耳が折り曲がった、愛らしいウサギの影が入ったラバーバンドを付けた私の腕が、雷に匹敵する程のドラムを鳴らす人へ拍手を送った。
 
 最後の曲が終わり、花火が上がった。誕生日ケーキのローソクを一つずつ数えるように、私は周りにいる全く知らない人たちと、一緒にカウントしていった。

『Thank you 15th Anniversary! See you Next Live!』

これが、夢なんかじゃなくて、私の現実であることを誇りに思う。
 
 「自分が絶対にかっこいいと、信じたロックバンドがやっぱり、どうしても大好きだ」。そんなことを強く思いながら、ドロドロの道を進み、来たときにチケットを引き換えた出口を出て、太陽の広場を後にした。 
 
5か月前の私へ。
7/27の大阪府の天気は、とんでもない嵐のあと、雨は止んで、ステージから一番遠い場所から太陽が見ていた。夜には月と、見えない星座と、見慣れた虹がかかっていた。
無事、プログラム15thは開催されたよ。
 
それから、時間が経って今度は、私の街に彼らがやってきた。ダーツが当たったから東京からやって来たわけではないらしい。
ライブをしに、やってきた。

FC会員限定の、カップリング曲しかやらないツアー。別にみんなが知ってる曲をやんなくても良い、バラードだって、楽しめる自信があるから、選択肢は「遊びに行く」の、1つだけでいいや。

 めちゃくちゃ楽しかったから「B面だけじゃ楽しめない」なんて思ってる人がいるのならホントにそうなのか、一億人くらいに質問していきたい気分。
 
ここに書いたことは、今年私が感じた事、思ったことです、冒頭にも書いたけど、レポートとは違うと思うし、この文を読んで嫌な思いをする人がいても不思議じゃないと今も思っています。もしかしたらなんて思いだしたらきりがないし、正直こわかったり、だから選んでもらいました。

その上で、何か思うことがあるなら、このサイトにはコメント機能があるはずなので、そこまで寄せてください。ちゃんと読みます。
 
そして私は、あまり記憶力がよくないので、忘れたくなかったから、もしかしたら間違っているのかもしれないけれど、ここに書いて残そうと思いました。
 
でも、そんな私でも、もう一度、いや、おとといCD ショップまで迎えに行ってきたから何度でも思い出せるし、間違っていたかどうか確かめられるし、新しく見つけることもできる方法を私は知っています。
 

ページを開けば、私が行く事ができなかったライブは、少しだけ、時間が止まった状態で、何が起こっていたのか知ることができる。

私、写真も本も好きだから、宝物が増えた。
お裾分けしてくれて、ありがとう。
 
 

円盤を取り込んで、再生ボタンを押したら時計の針を巻き戻せると思っている。

何度でも戻れる、あの夏の、あの日、UNISON SQUARE GARDENがいた、あの海の側まで。
 
  

今、私の側には、”自由”と”楽しい”がちゃんと届いているよ。

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