401 件掲載中 月間賞発表 毎月10日

2017年7月19日

ぱちぱちもっち (19歳)

『きっと想像した以上に騒がしい未来が僕を待っている。』

みんなで歌うのが楽しい!とグッバイフジヤマはいつも言う。

 
 

2016.7.2
見放題というサーキットイベントに私はいた。

先ほど配られたタイムテーブルを見ながら、私は15:00〜のバンドが見たい、友達は15:30〜のバンドを見たい、という話をしていた。

三角公園にはバンドTシャツを着た人々が闊歩し、
腕やカバンにつけたラバーバンドが眩しい。

そしてそして、暑い。

リストバンド交換を済ませたと同時に日の光が差し込んで、無風な中じっとりと歩くのがすごく嫌だった。

ーとりあえず、とりあえずライブハウスに入ろう!
ー今いる三角公園から近い…Pangea!

影に入り、暑さをしのぎライブハウスの冷房に当たる。

ここでやるバンドってなんて名前だっけ?
サーキットフェスならではの会話を友達と交わしていた。

ああいう会話って周りのファンの方どう思うんだろう。今更ながら少し恥ずかしい。(笑)

そこからは涼んで、待って、おしゃべりをしていた。
ほんとにたわいないこと、この間進学した大学のこととか、入らなかったサークルのこととか。
お互いの話をぐるぐると

13:00になり、バンドの方々が出てきた。

彼らは、グッバイフジヤマ。

この次の瞬間からわたしは釘付けになった。
 
 

ライブハウスから流されるように出た後、頭の中は彼らのことでいっぱいだった。

みんなで振り付けをつけて歌う曲、拳を突き上げて真剣になる曲、見放題というイベントに捧げる曲。

彼らはトップバッターながら、完璧にこちらをつかんでいた、離さない。

わたしはステージの残像が忘れられないほどその日一日ずっとグッバイフジヤマのことを考えていた。
 

友人は「おもしろかったっちゃ面白かったね(笑)」と興味のないような言い草だったので、
ライブが終わってしばらくしてから、わたしはひとりでコソコソPangeaに舞い戻り、会場限定CDを手にした。
 

驚いたことに、お目当のバンドをみても、その日が終わっても、グッバイフジヤマは私の脳内から離れなかった。
 
 

2017.7.1
一年後の見放題、私はまたそこにいた。

この一年、幾度となくグッバイフジヤマを見に行った。

すごく好きだと何回も気づいたし、
すごく好きだと何周も流した会場限定が教えてくれた。

3日前に驚愕のメジャーデビューもした。
スピッツのカバー「チェリー」はもちろん。
「チェリッシュ!」も彼ららしい最高な曲だった。

エモい話なんかすっ飛ばして、ステージの上からいぇーい!といつものように笑うボーカルの中山さんが、会場の空気をふんわりさせる。

最後にHELLOを歌い上げて、帰っていく。

HELLOは、今は亡きもう1人の見放題代表と縁のある曲、見放題のテーマソング。

普段はにこやかにみているこの曲も
今日だけは私は気持ちが高ぶって、ひとり拳を突き上げた。

そしてこの出来事を
去年よりちゃんと、目に、耳に、心に刻んだ。
 

1年前にあの場所で見たグッバイフジヤマは
想像した以上に騒がしい未来を手に入れた。

私も、新しいことをたくさん始めた。
新しい世界は慌ただしくて、でも楽しい。

グッバイフジヤマにとっても、そうであって欲しいし
そんな彼らをこれからも好きでいたいな、と思う。

  • 投稿作品の情報を、当該著作者の同意なくして転載する行為は著作権侵害にあたります。著作権侵害は犯罪です。
  • 利用規約を必ずご確認ください。
音楽について書きたい、読みたい