2968 件掲載中 月間賞発表 毎月10日
この数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。

また僕に火をつけてくれ

DOES再始動に思うこと

2020年元旦
CDJを終え帰宅すると、自分はお節を食して仮眠をした
毎年、元旦は親戚の家に足を運ぶ習慣がついており、体力を少しでも蓄えるためである

目を覚ますと4時間近く寝ていた
思った以上に疲労がたまっていたのだろう
目が覚めて音楽メディアを見る
東京事変の再始動に音楽リスナーは激震していたが、それ以上の衝撃が訪れた
DOESの再始動である

DOESの名前を知ったのは「修羅」
音楽チャンネルのランキングを見ていたら「カッコいいバンドがいるなー」と思っていた程度
後に「曇天」がリリースされても「また、カッコいい曲作ってるなー」という感じだった
しかしその認識は「バクチ・ダンサー」で一転する

「なんだ…これは…!!」

ミュージックステーションに出演して、この曲を演奏した時に衝撃が走った
10年前の音楽シーンは今のようにバンドが決して強いとは言えない時代
チャートにいるのはアイドルだらけ…
そんななかで目を覚ませるかのようにこの曲が世に放たれたのだ
オンエア後の翌日、自分はこの曲をMP3プレイヤーに入れた
ここからDOESとの付き合いが始まった

DOESの音楽性はシンプルなギターロック
難しいことはやらずにストレートにロックを鳴らす
それはコピーしやすいということであるが、楽器を始めたばかり右も左も分からないという方にとってDOESは希望であり憧れだった
実際、自分も軽音楽部に入っていた頃はDOESの曲をカバーしていたけど、それは「シンプルでもこんなにカッコいいロックを鳴らせるんだ!!」とDOESのかっこよさに惚れたからである
「修羅」、「曇天」、「バクチ・ダンサー」…
時に「ジャック・ナイフ」や「明日は来るのか」、「陽はまた昇る」、「紅蓮」…
ベースをしながらボーカルをする初心者にはハードな状況であったが、そんな自分でもロックを鳴らすことが出来る
DOESは希望の存在だった

しかし大学を卒業しながらも速攻で退職に追い込まれ、心を痛めていた2016年夏
突然DOESの活動停止が発表された

元々参加する予定だったとはいえチケットが残っていたラストライブ赤坂BLITZのチケットは発表後、すぐに完売
その日の天気はDOESに合わせたように曇天模様だった

「早くも泣いている人がいるね。泣くにはまだ早い」

と序盤にワタルは話したもののインディーズ時代の名曲「ステンレス」から始まりセルフアルバム「DOES」までを振り返る第1部、最後のアルバムになってしまった「INNOCENCE」を軸にしつつもヒット曲を連発する第2部…
DOESへの愛情が深ければ深いほど、涙を我慢できないのは無理もないこと
特にライブラストでワタルが話した

「10年間、より良い未来を目指して音楽を続けてきました。これから10年間、またより未来を目指して新しいバンドを組みます。ケーサクやヤスとも別の未来を歩みます」

この言葉を信じたくなかった
なんでこのタイミングで…
まるで再結成はないという宣言にも聞こえてしまった

最後の「明日は来るのか」を終えると、会場には終演のアナウンスが響いてもピタリと動かない人が多々いた
赤坂BLITZを出た瞬間、DOESとの物語が終わってしまう
そう思って少しでも長くその場に居たかったのだろう

「悲しくても受け入れなければ」

そう思って自分は赤坂BLITZを出たが、あのライブは事実上の解散ライブとあるインタビューで聞いた
もう絶望しかなかった
DOESの喪失は自分の心に穴を開けてしまった

それからDOESの曲を聞いたことはあっただろうか
カラオケで「バクチ・ダンサー」を歌うことは毎回のようにあっても、軽音楽部OBとしてDOESの曲をカバーしても、DOESの音源を聞いたことはなかった気がする
DOESがいない悲しみからドアを閉じてしまったのだろうか
サブスクでもMP3でもDOESを聞いた記憶が自分にはない
活動を終えた悲しみは深く刻みこまれていた

しかしながら2年半近く経過した昨年、状況は一変する
銀魂のイベントやa flood of circleの自主企画に参加するために一時的に復活したのだ
でもそれは一時的なものですぐに動くとは明言されてない

「このまま活動再開しないかな…」

そう思いながら自分は仕事をしていた

それは2020年、現実になった

予定を確認するとすぐに復活ライブのチケットを申し込んだ
DOESがいなければ自分はロックを聞くことはなかった
自分をロックの道に引きずり込んだのは紛れもなくDOES
DOESと出会わなければ今みたく沢山のバンドを聞いてない
DOESと出会わなければ楽器を弾くこともなかった
DOESに出会わなければ、カラオケで毎回のように「バクチ・ダンサー」を歌うこともなかった

DOESがいない世界なんて自分には考えられない

まだライブに参加できると決まったわけではない
けどDOESを再び生で目にしたとき、止まっていた何かが動き出す予感がするのだ
やっとDOESの曲を再び聞ける日がやってきた
ロックの世界に引きずり込んでくれたDOES

また僕に火をつけてくれ

  • 投稿作品の情報を、当該著作者の同意なくして転載する行為は著作権侵害にあたります。著作権侵害は犯罪です。
  • 利用規約を必ずご確認ください。
  • ハートの数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。
音楽について書きたい、読みたい