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SPARK!!SOUND!!SHOW!!に魅せられて

『アワーミュージック』との出会い

私は、人生最大の衝撃に出会ってしまったらしい。SPARK!!SOUND!!SHOW!!というバンド。

小さい頃から音楽が好きだった。ミニモニを踊っていたし、ジャニーズが好きだった頃もある。小学生の頃には大好きなORANGE RANGEのライブに両親が連れて行ってくれたことを今でも鮮明に覚えている。私の人生初のライブ体験である。中学生の頃にはYUIと絢香にハマり、高校生の頃はaikoに自分の恋を重ねた。BIGBANGを好きだったこともある。私の人生には常に音楽がある。

大学生になる前に出会ったONE OK ROCKでロックバンドのかっこよさに惹かれ、フェスや対バンで色々なバンドに出会い、今はもっぱらライブハウス通いだ。煙草の匂い、低い天井、プラカップで飲むお酒。数年前まで怖いと思っていたライブハウスは今では大好きな場所である。

そんな私がSPARK!!SOUND!!SHOW!!、通称スサシの名前を知ったのは1年ほど前。スサシは、04 Limited Sazabysの対バンツアーのラインナップに名を連ねていた。完全に、バンド名のビックリマークの多さが目に付いたというだけの理由であったが、「スサシ」でググった結果行き着いた『南無』のライブ映像に目を奪われた。「何だこれは」、一度聴くともう二度と忘れられないメロディと爆音がずっとこびりついていた。

しかしその後、ライブに行きたいと思ってはいたものの色々なタイミングが合わず、長らく観に行けずにいた。そんなこんなで半年ほど経ってしまったある日、ふと立ち寄ったCDショップで「火花音楽匯演」を購入した。そこで私は出会うのだ、『アワーミュージック』に。今度は、心を奪われた。衝撃だった。第一印象が『南無』であっただけに、振り幅の広さに強烈に心惹かれた。彼らのことは何も知らなかったけど、スサシの音楽への思いが私の心のド真ん中に何かを突き刺した。初めて音源を聴いたとき、泣いてしまったあの時から私の生活はスサシに染まり始めた。

そして、私が初めてスサシを観たのは9月に開催されたTOKYO CALLING。受ける衝撃はどんどん大きくなっていく。ライブを観たあの日、もう戻れないなと思った。とにかく楽しい。ハードロックなのに踊れる、中毒に陥るには充分なライブ体験だった。あの日は2枚目のフルアルバム「NU BLACK」のリリース直前であった。そのライブで彼らは、『スサシのマーチ』を演った。ボーカルのユーキさんは「10年前に初めて作った曲」と言っていたが、正直そのとき私はスサシの歴史であるとかバンドの変遷をほとんど知らなかった。ただ、10年前にこんなにかっこいい曲を作っていたんだということにまた衝撃を受けたのを覚えている。そのライブを観た後にはフラゲ日にアルバムを購入したし、ライブにもハイペースで通った。何度観ても底抜けに楽しい。ハイテンポなハードコアナンバー、EDMのようなダンスナンバーもありつつ、打って変わってメロウなラップナンバー、王道ロックナンバーまで、ジャンルレスなスサシの音楽は一瞬たりとも退屈しない。

私がスサシを好きだと思う理由は、ライブの楽しさだけではない。歌詞やMCの端々に散りばめられた音楽への愛、友達へのリスペクト。見た目はイケてるお兄さん達、といった感じであるが、独特なワードセンスと絶妙な冗談を交えながら対バン相手へのリスペクトを語るユーキさんの言葉がとても好きだ。NU BLACKリリースツアーで『ミッドナイトサイダー』を演奏した際に、袖でライブを観る対バン相手の方を一瞬指差してから「皆んな異彩だ」という歌詞を歌ったのを見たときには、とてもグッときた。ライブのMCで度々「俺ら誰とでもは仲良くできないんで」と、本当に仲の良いバンドとしか対バンはしないと明言しているだけあって、どの対バンも演者が誰よりも楽しそうなのが印象的である。スサシとそのバンドであるからこそ作れる雰囲気が伝わるライブだからこそ、生まれる感動があるのだ。その日、そのときにしか歌えない歌。

そういう意味で最も印象深かったのは、NU BLACKリリースツアー仙台、ハルカミライとENTHとの3マンである。 この日の『アワーミュージック』は格別であった。スサシのツアーであったとは言え幕張でのワンマンを行った後であったハルカミライでさえややアウェイな雰囲気。これだからライブハウスは面白い。ボーカルの学さんは「ENTHとスサシのお客さんに舐められちまうから!」と言いバラードを封印し、アストロビスタではなくPEAK’D YELLOWでライブを締めくくった。ENTHのライブも最高にかっこよかった。そしてトリのスサシ。「ハルカミライ、バラードやってほしかったな」とユーキさんが言い、ギターだけを鳴らし始まった『アワーミュージック』、これがいつものそれとは違った。ハルカミライの『ウルトラマリン』とENTHの『ムーンレイカー』の歌詞を織り交ぜながらのオリジナルのリリックで歌い始めたのである。ーー「月に目隠しして」に始まり、「この3バンドなら”遥か未来”までぶっ飛べそうだ」、「”死に場所”は決まってる」と次々に聴き慣れた大好きなフレーズが『アワーミュージック』に織り込まれるその瞬間には、何にも変えがたい感動を覚えた。まさに最高の瞬間であった。この日のことはきっと一生忘れないと思う。ありきたりな言葉ではあるが、人生最高のライブ体験であった。本気でそう思っている。

NU BLACKリリースツアーはソールドアウト公演続出、大型フェスへの出演も増えている。私と同様にここ数ヶ月で「スサシ」を知った人は多いのではないかと思う。とあるメディアの「バズる」ランキングにランクインしたのも、知名度の上昇ゆえだろう。当の本人達もライブのMCでそのことを話題に挙げ、「皆さんのおかげです。2020年、スサシ、バズるってよ!」とおどけていたが、オリジナルメンバーのユーキさんとチヨさんが高校生のときに始めたバンドは10年モノ。メンバーが移り変わったり、様々な困難があったであろうことは容易に想像できる。ただ私は今、スサシがスサシとして存在していることに本当に感謝している。出会えてよかったと心から思う。そんなバンドとの出会いはなかなか無い。バズろうがそうでなかろうが、そんなことは大きな問題ではない。ただ、自分達の信じたかっこいいことをやり続ける、そんなバンドの姿はただひたすらに魅力的だ。

3月にはENTHとのスプリット音源のリリース、2マンツアーも控えている。期待しかできないこの音源であるが、本人達も「ハードル上げまくってて下さい」と自信と確信しかない様子であったから、さらに期待は高まるばかりだ。「2020年、俺らの時代です」と高らかに言い放つ。その姿がとてもかっこいい。テレビに出れば、YouTubeで再生回数が伸びれば、TikTokで話題になれば良い音楽なのか。それは違う。真実はライブハウスにあると私は思う。スサシの音楽は時代を変えると、私は本気で信じている。『アワーミュージック』と、遠くまで一緒に。

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