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綺麗事を伝え続けるということ

メジャー落ちのバンド、SUPER BEAVERがアリーナに立てる理由

開演まで5時間。
誰のライブか?今日は東京出身のメジャー落ちバンドが、初めて自分たちが生まれた東京で、初めて自分たちだけで、アリーナのステージに立つ。

2020年1月12日(日) SUPER BEAVERによる代々木第一体育館でのワンマン。

この日をどれだけ待ちわびたか。

私がこのバンドを知ったのは、大学2年生の時。
ツイッターで何人かの友達がそのバンド名を挙げていた。

見た目はお世辞にも親しみやすいとは言えない。ポップミュージックから音楽を好きになった私にとって、ルックスだけの印象ではその良さはどうも分からない。
しかし、その印象はある曲を聴いたことで覆される。

「自分らしさってなんだろう 変えられない 大切があるから 変わりゆく 生活が正しい」(らしさ)

なんだこの曲は。初見のイメージと違うじゃないか。めちゃめちゃ好みの歌詞、リズム。この曲を聴いてから、見事にその魅力の虜になり、ライブにも足を運ぶようになった。

ハマってから2年後、2019年。この年は私にとって勝負の年だった。所属する学生団体で350人を超える学生のリーダーになった。その時、今年団体で大事にしたいテーマを決めることになり、私は大好きな音楽からヒントをもらうことにした。この年1番聴いた曲。

「二人といない 前例もない 比較できない 対象がないから 
 独りが怖い 当て嵌めてたい 比べるでしか 価値が見えない人へ」(証明)

ひとりひとりが自分の価値観を大切にしてほしい。
350人もいるならば個性も、魅力も、強みも違う。
それならば、自分のここが好き!をそれぞれに貫けば素敵な集団になるんじゃないか。その想いで、この曲を聴き続けた。

どんな歌の歌詞をとっても、彼らが歌うことはぶれない。
自分が生きたいように生きていいということを教えてくれる。
それこそがあなたらしさだよって、伝えてくれる。

そんなことは分かってる。聴いていてそう思うこともある。
でも、分かっていることを実行に移すことは案外難しい。
 

クリスマスの数日前、付き合っていた彼女から「もう終わりにしよう」と言われた。
学生団体のことや内定先のことでいっぱいいっぱいになっていた私は、その子と会ってもいつも素っ気ない態度。
正直、余裕がなさすぎて自分の気持ちも離れていたが、それでも後悔は拭えなかった。

もっとあの時好きだと伝えていれば、名前を呼んであげれば、悩んでいるって知っているのに、声をかけてあげられなかった。声をかけるべきだと思っていたのに…

フラれた1週間後、この年のCDJでビーバーを見た。
ボーカルのぶーやんは、「ありがとう」という曲の前に必ず同じような言葉でMCをする。この日もそうだった。

「ありがとうもごめんねも、伝えたいと思った人に、伝えられる時に伝えてあげてください。僕らから伝えることはできないから、あなたから伝えてあげるんだよ」

そんな感じのことを言っていた。

この日の私には、いつもとは少し違う届き方。
あの時、もっと好きと言っていれば。ありがとうもごめんねも、直接伝えられなかった。

「受け入れてくれて ありがとう 大切をくれて ありがとう」(ありがとう)

何度も聴いたこの曲。今自分が思ってることは直接伝えなきゃいけないのに、私は、分かっていながらそれを拒んだ。悔いてもしょうがない。そう思えるようになったのはある程度時間が経ったからかな。

ぶーやんはこの日、こうも言っていた。
「人生なんてあっという間。新年でキリがいいから新しいことにチャレンジするとか、そんなこと言ってる場合じゃない。やりたいと思ったら、今から始めてください」

2019年はいろんな面でふがいなかった。
自分でわかっている課題から目を背け続けて、今に至る。

ようやく、自分を変えたいと思えるようになった。
今やらずにいつやるんだ。
 
 

SUPER BEAVERというバンドが、メジャー落ちを経験し、小さな小さなライブハウスからフェスのメインステージに立ち、ワンマンでアリーナ公演をできるまでになった理由。
それは、現実と向き合わせてくれる綺麗事を、15年目に突入する今年までぶらさずに続けてきたからなんじゃないだろうか。

困難に直面した時、大事な人を失った時、新しい挑戦をする時。
ターニングポイントで心を揺さぶるのはいつだって綺麗事だ。
頭では分かってはいても、実行に移すのは難しいこと。
それを実行に移して、習慣にできた時、自分「らしさ」が身に付けられるんじゃないかと思う。

今年からの私は、思ってること、特にポジティブなことは直接誰かに伝えていく。その人のためになると思ったら、行動に移す。お節介かな?なんて考えてるうちに、その人は離れていってしまうから。

この文章を書いていたら、ライブまであと4時間。
どんなセトリでも、なりたい自分になるために背中を押してくれる曲を聴かせてくれるに違いない。

今日のライブを終えた頃、私はまた自分を省みて、こんなんじゃダメだってへこむんだろうなあ。でも、いつも現実と向き合わせてくれるあなたたちが、いや、SUPER BEAVERのメンバーである「あなた」が大好きです。

なりたい自分になるために。
今日も全力でレスポンスする!!

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