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ただいまからはじまる夏休み

ケセンロックフェスという名のふるさと

わたしは音楽がすきだ。
特定のバンドのライブに足を運ぶことが多いが、前はあちこちのフェスにもよく行っていた。
ここ数年でフェスの数が膨大になってきて、夏だけでなく一年を通してフェスがあり、このフェス文化が若者の遊び場のようになってきている気がして、年を重ねるにつれ居づらいように感じることも多くなってきたフェスからは足が遠のいている。
それでも、これだけはぜったい行く!と毎年心待ちにしているだいすきなフェスが、毎年7月に開催されるケセンロックフェスだ。
 

ケセンロックフェスは岩手県気仙郡の種山高原で行われる3000人規模の小さなフェスで、いつも年明けにツイートされる開催発表、3月の2日通しチケット発売(即完でかなりの争奪戦!)、出演者発表から当日にいたるまで、ずっと楽しくて楽しくて楽しいしかないフェスなのだ。
会場はへんぴなところにあり周りにコンビニやガソリンスタンドもない、携帯の電波は届かない、毎年雨(しかも小雨レベルではない)で、まれに天気がよくなれば大量のぶよが発生する。
そんな環境の中でも最高だと言いきれるのは、出演者の豪華さ、フェス飯の美味しさ、会場のキャパ、トイレの快適さ、ひっつみのおばちゃんたち、あちこちにある遊びごころ、言い出したらきりがないが、スタッフさんたちの優しさや、思いやりはもちろんのこと、あの場にいる全員がケセンロックフェスがだいすきだという気持ちが溢れていて、とにかく雰囲気や居心地がいいからだろう。
 

開場時間になると拍手が聞こえて、入口で出迎えてくれるスタッフさんたち、ゆるキャラのおおふなとんやゆめちゃんたちと交わす言葉は「ただいま」と「おかえり」
そう言いながら会場入りするたび、毎年涙がでそうになるほどうれしかったし、2日間終わって会場をあとにするときにも、スタッフさんたちが「おつかれさまでした、また来年帰ってきてね!」と言ってみんなでお見送りしてくれる。。そんなあったかい場所がだいすきで、ケセンにくると帰ってきたなぁと思っていたし、夏のはじまりをここで感じていた。
 

年末年始、友だちと過ごしていたなかでケセンの話になり、開催の発表そろそろあるよねという話をしていたところだったが、今年は開催しないというお知らせがツイートされた。いつもなら開催発表のお知らせがある時期だ。東京オリンピック開催の影響やその他もろもろの事情で2020年は開催しないかも、という噂は耳にしたことがあったが、本当に開催されないという公式ツイートを見た瞬間ものすごくさみしかった。今年の夏は種山に帰れないなんて。。
ただ、ケセンさんからのメッセージはあくまで前向きなものであり、2021年は必ず笑顔で「おかえりなさい」とお迎えしますと約束してくれていた。
さみしいけど、でもこのメッセージを伝えてくれただけで十分だ。
 

またわたしも「ただいま」を言いたい。笑顔で種山に帰って、みんなに会うんだ。
毎年帰りたいと思えるあったかい場所を準備して待っててくれてありがとう。
テントと長靴とレインコートのお手入れをしながらケセンロックに想いを馳せ、実行委員の方々たちの健康を願います。

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