563 件掲載中 月間賞発表 毎月10日

2017年7月24日

しょうこ.M (35歳)
24
この数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。

音楽って何だろう

Cocco 20周年記念 Special Live at 日本武道館 二の巻で感じたこと

Coccoのライブで体を動かしたのは初めてだった。私の彼女のライブの印象は、聴かせる、聴き入る要素が強かった。ライブに行くたび私はいつも涙を流していた。
少し遅れて会場に到着し、Coccoは『強く儚い者たち』を歌っていた。私はその歌声の力強さに鳥肌が立った。
私は席に着き、そわそわした。どんなライブになるんだろう。
『カウントダウン』が始まった。歌うCoccoを見て私はわくわくした。過激な歌詞の多いこの曲で私はわくわくしていたのだ。そして体を揺らしていた。楽しくてしょうがなかった。次に『音速パンチ』と続き、私はライブを楽しんでいた。私はCoccoと一緒に歌うのが楽しかった。
白い衣装とふわふわ踊っていたCoccoは海を泳いでいるようだった。人魚のようにも見えた。「踊ると楽しくて笑っちゃう」歌い終わったCoccoは言った。
「この曲、リハーサルでぜんぜんうまくできなかった」突然Coccoは話し始めた。
「みんな八つ当たりされて大変だったね」「次に進むために。考えたい。口に出すと解決することあるさ、こんな大勢の前で話すわけだけど」Coccoは笑いながら言葉を続けた。
「こーの歌には力があるって思ってた。ディレクターが持ってきた手紙にもこーの歌に救われたって書いてあって、こーの歌は人を治せる、山も動かせるって思ってた。でもどんなに強く願っても人は治らない。自分は無力で。だからこわいんだろうね。そんな風にするつもりなくても遺された人たちはもっとこうしてあげればよかったって後悔を背負うさ。でもそうなってしまった。それを受け入れる時期なんだと思う。あなたが悪いんじゃない。私が悪いんじゃない。みんなこーの歌に救われたっていうけど、こーの歌に力があるんじゃない。受け取るみんなに力がある。だからこーは身から出たさびでみんなは自業自得なわけ、意味わかる?誰かのためとか何かのためじゃなくて、歌えばいいんだ。みんな立ち会ってくれてありがとう」
 Never ending journey。Coccoはただこの曲を歌っているように見えた。泣かせるために作られた歌がある。楽しむために作られた歌がある。吐き出すために作られた歌がある。そういうのをすべてとっぱらって歌う音楽って、何なのだろう。受け取る私たちに委ねられている。何かのため、誰かのため、親のため、自分のため、幸せに生きるため。もういいや。私もただ生きよう。
 Coccoも私もこの会場にいるすべての人が幸せに生きてくれ。私は強く願った。生と激しさを感じさせる赤と深海を思わせる藍色の照明はCoccoの歌詞の世界と美しさを際立たせていた。
『樹海の糸』すべての想いを星空に向かってほうり上げたCoccoが浮かんだ。
ラストの『有終の美』。20年間歌い続けたCocco。「私は大丈夫」これから大丈夫かもしれない。大丈夫じゃないかもしれない。それでもいいんだ。Coccoを聴き始めた時、中学生だった私は35歳になった。大人のようなまだまだ感情も身体も不安定で未熟な年齢。20年Cocco を聴き続けて本当によかった。私は今日も日常を生きる。
 Coccoへの質問。武道館のステージから見た客席はどんな世界でしたか?

  • 投稿作品の情報を、当該著作者の同意なくして転載する行為は著作権侵害にあたります。著作権侵害は犯罪です。
  • 利用規約を必ずご確認ください。
  • ハートの数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。
音楽について書きたい、読みたい