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King Gnuを聴いて思わず笑ってしまった

CEREMONYは衝撃とかのレベルじゃない

ヘッドホンをつけて再生ボタンを押した。聴こえてくるのは歓声だった。そして、しばらくたったとき思った。

いや、ちょっと待て、と。
カッコよすぎるだろ、と。

自分は、ファンからすればただのにわかだ。私からすれば、「白日」を作った凄い人達というのがKing Gnuのイメージ。
「白日」は今までに聴いたことのない、心臓が勝手に踊り出すような、とんでもない曲。そんな曲を作った彼らがアルバムを出す。
「白日」と「飛行艇」と「傘」しか知らない私でさえ、少し気になってしまった。

買うか、買わないか。
そんな、今思えば即決してしまうであろう悩みを決定づけたのは、車のcmで流れてきた「小さな惑星」。
不意に流れてきたその曲のサウンドに、心の全てを持っていかれてしまった。
たった何秒かのcmの間に流れたあの曲は、どうしてこんなにも心が勝手に動いていくのだろうか。

ワクワクした。
ちょっとこれは、面白いんじゃないか、と。
King Gnuのアルバムを買ったら、とんでもないことが起きるんじゃないか、と。

そして今に至る。
たった何秒かで心を奪われた「小さな惑星」が気になりながら、「開会式」を再生した。

そして次々に耳に入り込んでくる音たち。
その音たちは、私の耳に土足で踏み入れてくるようだった。
全くの素人な自分にとって、聴こえてくる音が、どんな楽器で、はたまた機械で、どんな風に構成されているのか、さっぱり分からない。

でもとにかく、
規格外のカッコよさだ。
そしてまた思う。

いや、ちょっと待て、と。
カッコよすぎるだろ、と。

その全てに圧倒され、力なく笑ってしまった。
アルバム全体の構成も素晴らしい。
1つのライブのセットリストを聴いているように、一つ一つの曲の個性を違和感なく受け止められる。

「幕間」からの「飛行艇」の流れなんて、高揚感しかない。そこに高揚感以外の感情が入る余地は無い。

全てを持っていかれてしまった「小さな惑星」が回ってきた。
思ったよりも爽やかな滑り出し。
ああ、こんな唄も作ってしまうのか。
風に吹かれながら、全てを見下ろして、これまた力なく笑いたくなった。つまり、映画のワンシーンみたいな、垢抜けた俳優が長い前髪にフッと息をかけるみたいな、そんな憧れのようなことをしたくなった。
なのに、急に音は鳴り止んだ。
でも、その憧れは消えない。ずっと心の中に影のように残っている。そして私はそのあやふやになった憧れをなぞる。

そんな作業を一通り終えると、また力なく笑った。

井口理の声もなんと心地いいものか。
真っ直ぐ心臓へ向かってくるその声は、そのまま突進してくるかと思ったら、心の手前で急に止まって、優しく包み込んでくるようだ。

アルバムもそろそろ終盤に入ってきた。
「壇上」
今度は常田大希の声が主の曲らしい。
これはこれでまた違うカッコよさが襲ってきた。洋楽をたくさん聴くわけではないが、外国の曲を聴いているようだった。
思い浮かぶのは夜のバー。薄暗いけど妙に大人っぽい雰囲気に包まれた、子供が踏み入れたらいけないような世界。
そこで、孤独に大切な人を思う1人の影。
この曲は、高揚感とは違う、でも心が動くようなものが、常田大希の声と一緒に鳴っていた。

そして最後。
「閉会式」
正直びっくりした。

いや、ちょっと待て、と。

急にバイオリン(確かではない)の力強い音が飛び込んできたのだ。
確かにその前の「壇上」にも、バイオリンのような音は聴こえていたが、ちょっと不意打ちされたような気分になった。

自分の中のカッコいいは、ほとんどロックサウンドによって形成されていたのだが、ここでまさかバイオリンとは。
その曲は人々の声と共に終わった。

「CEREMONY」が終わった。

衝撃以上の衝撃としか言えない。
衝撃という言葉以上の言葉を私は残念ながら知らなかった。

まだ心臓の高鳴りは止まない。何かがずっと心の中に残っている。心臓をつついたり、揺すったり、撫でたりしている。

まさに彗星のごとくだろう。
でも、彼らにはその言葉は似合わない気がする。

とんでもない時代に生きてるな。
そう思った。

だって、考えてくれ。

今の若手と呼ばれるミュージシャンを思い浮かべてみようか。
米津玄師。あいみょん。Official髭男dism。
そしてKing Gnu。
他にも素晴らしいミュージシャンはたくさんいるが、今挙げた4組だけでもとんでもない人達だ。

面白くなってきたな。
これからの音楽シーンはどうなっていくんだろうか。想像するだけで口角が勝手に上がってくる。

そして、King Gnuの曲はちょっとしか知らないけど、アルバムを買おうかどうか迷っている人。

絶対に聴いたほうがいいです。

そして、これから聴こうとしている人。

覚悟しておいてください。
あと、余計なお世話だが、時間の余裕がある時に。今、勉強していたが、聴いていたら完全に手が止まってしまった。勉強のときに聴く音楽には不向きだろう。
ぜひ、時間を作って聴いてください。

どうやって停止ボタンを押そうか困っている、
23時28分を今通り越した。

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