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ただいま。またよろしく。

東京スカパラダイスオーケストラ 2019年11月24日

足はダルいし、汗だくだし、涙で顔は崩れてるし、それでもこの幸福感。また戻ってこれた。

20年程前、情報誌の記事とライブツアーの告知を見つけた。
東京スカパラダイスオーケストラ。
見たことない、聞いたこと無い。でも「あ、これ私行かなあかんやつや」と何故か強く感じてすぐにチケットを取った。何かに呼ばれたように。

しかし、ツアーの1週間前にドラムの青木氏が事故死。さすがにツアーは中止だなと思っていたが、BLANKEY JET CITYの中村達也がサポートドラムを引き受けて、ツアーは予定通りに開催。それにも驚いた。

その時の会場の不安感や、モヤモヤした雰囲気。
横の席の人達は「本当にできるん?」「どんなライブになるんやろ?」などと話している。

そんな中、スポットライトの当たったドラムセットに一人でステージに上がった中村達也。腕を上げ、振り下ろし鳴らした、会場の空気を一瞬で蹴散し噛みつくような一打。多分、一生忘れない。

長い長いドラムソロのあと始まった「火の玉ジャイブ」。
会場の不安、期待、全て感情をNARGOのトランペットが高揚へと昇華する。
呼ばれた何かはこれだったのかと、気がついた。
あの日からスカパラは私のカッコいいの基準のひとつになった。
この記憶は20年前。思い違いで実際と違う所があったらごめんなさい。

あれから私も母になり、毎日を全速力で走り抜ける間、すっかり音楽とは縁遠くなってしまっていた。
17年ぶりに観たスカパラは、まさかこんなに泣かせるバンドになっていたなんて。
「メモリーバンド」あたりからダメだと思ったけど、「君と僕」で完全に涙腺が崩壊。
だって沖さんの口笛が優しすぎるから。

スカパラに出会えてから再開するまでの時間、いろんな景色を見てきたし、感情も知った。そしてこのワクワクする空間に戻ってこれた。ああ、良かった。また音楽で幸せになれる。

谷中さんの描く歌詞は心に向かってくるし、「美しく燃える森」のようにエロスを秘めた世界観も好きだ。
しかし敢えて言おう。スカパラの真骨頂はインストゥルメタルであると。

昔、歌詞がないからつまらないと言われた事がある。
今なら堂々と言える。
体を動かす音が、背中を押すグルーブが、言葉より雄弁なメロディが、ここにあるんだ。
わからない?感じなよ!

スカパラは全部を飲み込んで受け入れる。ロックもジャズもR&Bもパンクもラテンも歌謡曲も。

そして伝えてくれる。

「よし、進もう」

うん、わかった。

下を向いて止まりそうになっていたけど、とりあえず歩いてみるよ。

どんな景色が見えるのかわからない、でも進んでみるよ。
だって彼らの音楽と並走する未来は「楽しい」のスパイスがかかってて、笑顔が3割り増しぐらいで進めそうでしょ?

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