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OAUという花

OAUに出会って知ったアコースティックの魅力

OAUとの出会いは2017年、WOWOWで放送したROCK IN JAPAN FESTIVAL。
当時のバンド名はOVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND。
この長いバンド名をメモったのを覚えている。
まっすぐ歌うトシロウの『朝焼けの歌』が心に残った。
その後、掘り下げて音源を聴くこともなく時が過ぎたが、並行して気になる存在だったBRAHMANに徐々にハマるうち、OAUにも興味が出てきた。

初めてOAUのライブを観たのはポルノ超特急2018。
アルバムいくつかをざっとサブスクリプションで聴いた程度で臨んだライブ。
そこで聴いた『Bamboo leaf boat』に衝撃を受ける。
アコースティックって……なんか、しっとり静かに音数少なく……とかじゃないの?!めちゃめちゃ激しいしアツいじゃないか!!
※この時まだミニアルバム『all the way』の存在を知らなかったため、『Bamboo leaf boat』初聴きだったのだ。ライブでやる『Bamboo leaf boat』は音源よりずっと速くてアツイ。

で、OAUの次のライブの予定を調べた。
2019年1月にビルボードライブ大阪で開催されるライブのチケットを発売日に確保した。
当初は1stのみ確保していたが数日経ってやっぱり2ndも観たくなり追加で確保。
しかし、その後ライブの日が近づいてもチケットがソールドしない……なんで?と思った。
OAUいいのになんでみんな聴かないんだろ……と。
この時のライブはギターのKOHKIさんが、ウイルス性疾患の疑いにより出演キャンセルになった。
複雑な思いで迎えたライブ、予定されていた新曲などはお披露目されないままになったが、MARTINバイオリンでのBRAHMAN『鼎の問』など、逆にレアなセットリストになり、グッとくるライブになった。

その後、WILD ROVER(3/24)で初めて『帰り道』を聴く。
当時はドラマ『きのう何食べた?』放送前。
いい曲だなーとは思ったが、ドラマ共々その後のヒットはまだ想像もできなかった。

そして、夏びらき MUSIC FESTIVAL 2019(6/22)で、おそらく3度目に聴いた曲、タイトルもまだ記憶できていなかったその曲がとても好きになり、アルバムのリリースが待ち遠しかった。
それが『Again』。

KOHKIさん病欠のリベンジとして開催が決まったビルボードライブ東京(7/4)、ビルボードライブ大阪(7/18)は、『帰り道』のヒットを受けていずれもソールドアウト。
以前より客層が拡がり、多くの人にOAUの音が届くようになったことを感じたライブだった。
ビルボードライブ東京でのライブ中、これは祝福されるべき音楽だ、と思った。
私達がこの音楽を祝福しているのか、この音楽に私達が祝福されているのか、そのどちらもか……なんて考えた。

アルバム『OAU』リリース後開催されたOAU Tour 2019 -A Better Life-はどこの会場もソールドアウト。
ファイナルライブ、東京国際フォーラム(12/5)で『こころの花』を聴いた時、OAUの音が花開いたな、と思った。
大輪の花というよりは、白いちいさな花が無数に咲き続けているようなイメージ。
終演後、父と娘と思われるお二人の会話が耳に入ってきた。
お父さんらしき方がライブ後の高揚感を漂わせながら「来てよかった。リズム隊がいい」と。
「そう?もうひとつのバンドはねー」とBRAHMANの方もお好きな様子の娘さんはうれしそうで、その会話にこちらもほっこりさせられた。
 

OAUに出会ってから、アコースティックというものの魅力が少しずつわかってきた。
OAUというバンドの特性。
きめ細かく丁寧に音を紡ぎ、重ねる。
真摯に音楽を追求し、それぞれが技術を磨くことで到達したOAUというスタイル。
こころにまっすぐ届くOAUの楽曲の力強さは、『帰り道』のヒットすら必然だったと思えるものだ。

各地のライブハウスソールドアウトを経て、OAUは2020年2月には全国6都市でのホール追加公演が決定している。

いまのOAUを頼もしく思いつつ、私は過去の楽曲にも惹かれている。
2011年リリースの『夢の跡』を書いた頃、TOSHI-LOWは音楽をやめようとしていたという。
そのような背景を知ると、この曲がまた違った響きを持ってくる。
同ミニアルバムに収録されている『gross time ~街の灯~』が私はとても好きだ。
いまOAUが獲得した力強さとはまた違ったおもむきのある歌だ。
ときには、消え入りそうな歌がひとのこころに寄り添ってくれることもある。
これからのOAUにも歌っていってほしい曲のひとつだ。

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