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ひとつとは限らない道

欅坂46とともに、若者たちは踊り続ける

昨日会社に向かう途中、信号待ちをしながら、昔通っていた中学校が解体される様子を見ていた。老朽化が進み、新しく建て替えることになったそうだ。青空を背景にどんどん小さくなっていく学び舎を、太陽の光が強く照らしていた。

工事現場を見るたびに思い出すのが、欅坂46のデビュー曲『サイレントマジョリティー』だ。もちろん今朝も頭の中を流れていた。

アイドルとして歩き始める彼女たちが、建設途中の建物の前で踊る。しかも、暗い夜に。

時間をかけて大きくなって1つのものができる。そしてそこに人が集まる。共通点を感じた私の中では、工事現場と『サイレントマジョリティー』はイコールなのだ。

力強く表現する姿や、問いかけながら、訴えかけながら進む歌詞は、ひとりの人間として、縛られずに思いっきり生きてもいいと教えてくれているようだった。女性アイドルグループのイメージだけではなく、若者として今を生きる私の考え方を大きく変えた、いや、変えてくれたのが欅坂46だった。

先日、欅坂46はそれぞれの道を歩き始めた。旅立つ彼女たちも、一旦離れる彼女も。そして、残る彼女たちも。それぞれ新しいスタートだ。

今の私の気持ちを綴りたい。

私は『サイレントマジョリティー』の2番が特に好きだ。

「自分の気持ちがあるのに、まわりがああだとか大人がどうだとかで振り回されていたら、君だけのためにあるはずの未来が誰かに閉ざされ見えなくなってしまう。自分の夢を見失わないように、ただ進みなさい。」

当時高校生だった私は、初めて聴いたときこう受け取った。もちろん様々な捉え方があると思う。しかしその捉え方の分だけ、生き方や進むべき道が用意されているということを、あのとき彼女たちが伝えているような気がして、この捉え方も間違いではないと思えた。

答えも道も1つじゃない。それはとても素敵なことだということ。だから、彼女たちのニュースを見たときは私も、自分が少しでも気になった道があったとしたら歩いてみたい、と思った。だって、

『ここにいる人の数だけ道はある』
(欅坂46『サイレントマジョリティー』より)

のだから。

今朝、小さくなっていく古い校舎を照らしていた太陽は、何を思ってあんなに強く光っていたのだろうか。感謝の思いや労いか、それとも怒りや悲しみだろうか。何か伝えたいことがあったのかもしれない。

何人かが巣立った今の欅坂46がこの校舎だとするならば、今私は太陽として『期待』だけを込めて照らしてあげたい。そしてこれから彼女たちが、新たな若者を受け入れる新校舎となって、これからを担う世代の味方でいてくれること、寄り添ってくれること、そして踊り続けてくれることを願っている。

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