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2017年7月26日

ごはんぢゃワン (21歳)

逃げ出したくなる音楽

MOROHAのライブで感じる本当の自分

21歳。定職には着かず、
なんとなくでも熟せる仕事と、なんとなくでもうまく築きあげれる人間関係。
誰よりも汚く、そして弱く。
人の目ばかり気にして生きる日々、

いつの日か、もう自分には必要がないと決めた
『全力』『一生懸命』『真剣』
という言葉
それを必死で成し遂げようとしてる人たちを見るたび、ダサいと思った

いや、違う。
ダサいと思わないといけなかった。
そんな言葉をありのまま、表現できる人たちには到底勝つことなんてできなかった、

2017年7月16日

仕事をサボった。サボったというのか、いつも通りというのか、もうどうでもよくなった。
私には『辞める』という最強の武器がある。
別にいい、なんでもいい、明日辞めても、今日辞めても、未来は変わらないと思っている
 

この日もベッドの上で
いつも通りぼーっとしていたら時間が経った
Twitterを開いたら目に入ったBAYCAMP神戸のツイート

あれ、MOROHA出てる。知らなかったな。行こう。
そんな感じでなんとなく、行くことにした。

私は音楽が好きだ。
音楽は忘れていた大事な何かをいつも思い出させてくれる。
腐った心、冷めきった気持ち、もうどうにもならないようなこの感情を、どうにかしてくれていたのは熱い音楽だった。
心のどこかで、自分の可能性や未来を諦めたくない
そう感じているからこそ、
好きな音楽にだけは嘘をつきたくないと、
何もなくなって、どうでもよくなった今、本当の自分を表せるのは触れている音楽なんだと、そう思う。

色々考えてるうちに、18:20ぐらいに
元町駅に着いた。MOROHAの出順は18:55〜
まだ時間はある。
そういえばハーバースタジオって行ったことないな。まあ、なんとかなるだろうって思ってたらしっかり迷って10分前に着いた初めてのライブハウス。
迷ってる途中、いつもこうだな。ってまた自分が嫌いになった。

たくさん歩いたから何か飲み物がのみたくて、水が飲みたかったはずなのに、なぜか頼んだシャンディガフ。ここプラスチックのコップなんだな、そんなことを考えながら口にしたシャンディガフ、適度な炭酸とビールが汗だくの体に染みた。

そろそろライブがはじまる。見えるとこに移動しよう。

前から2列目の右端。
ここからだとアフロさんとUKさん
どっちもしっかり見える。あ、知り合いが最前列にいてる、なんだか嬉しくなった。

リハが始まった。UKさんがギターを弾いた瞬間、緊張した。ここから始まる真剣勝負。
歩き疲れた身体がさっき飲んだシャンディガフのせいでより怠くなってた、これもいつも通り。

ライブが始まった。
アフロさんが叫んだ。その瞬間、身体にまとわりついてた緊張のヒモみたいなものが緩くなって、涙が溢れた。
別に辛いことがあったわけでも、泣きたかったわけでもない。なんの涙かはわからない涙を流しながら、わたしの目はしっかり2人を捉えていて、アフロさんの声がより響く。一音一音、一文字ずつ、心にそのまま入ってくる。その音は現実を突きつけられてる音、重たくて、逃げたくなる。
自分にとって自分を表せる唯一の音楽から
わたしは今、逃げようとしてる。
いつしかのライブでアフロさんが言ったことを思い出した。
自分も全力でやるから、おまえも全力でかかってこいって。
全力ってなんだろうなってフロアの後ろでふとそんなことを感じていたあの日。
わたしなりの全力。真剣に、逃げずその言葉を見つめてみよう。
あれ、なんだかわたしダサいな
なんて感じて、ちょっと恥ずかしくなって、嬉しくなった
ライブが終わる。この日はいつも以上どっと疲れた。
だからMOROHAだけをみて帰宅した。

少しだけ空いてた心の隙間、今自分に必要だったピースをみつけた。
ぴったりはまったそれは自分と現実を向き合わせてくれる音楽だった。

2016年6月26日

初めてMOROHAを観たときのことを思い出してみる。
大好きなバンドの対バンツアーに出てたので観ることになった。ユーチューブで聴いてみた三文銭、やるのかな。あれ、どんな曲だっけ。そんな感じだった。
あの日、偶然最前列にいて、偶然アフロさんの真ん前にいた。
そのときに受けた衝撃は今でも忘れられない。
どれだけ圧が強くても、ダイバーがたくさんいても我慢していた最前列。
この時は特に圧がつよいわけでも、ダイバーがでてるわけではないのにわたしは最前列から出たいと思った。突きつけられた現実から、逃げないといけない。いつもそうしてきたんだから、こんなとこで向き合うなんて、絶対にダメだ。そう思った。
でも出れなかった、捉えたアフロさんの姿勢、汗の量、すべてから目が離せなかった、
MOROHAの次が観たかったバンドなのに
余韻がすごすぎてSEが流れても、脳裏から離れないあの姿、
あの2人が作る空間にはわたしが逃げてきたものが全部あった。
その日はライブが終わってからもずっとフワフワしていて、
あれはなんだったんだろう。
あの時に感じた感情はなんだったんだろう。
そんなことばかり考えていた。

あれからよくライブを観るようになった。
毎回突きつけられる現実に必死で食らいつく。真剣に、ただ2人を見つめるだけで精一杯で、
ライブが終わればクタクタに疲れてしまう。こうゆうの久々だな。何かに真剣になること。
凄い音楽に出逢えたと心から思う。
別に変わる予定もなければ変えることもしない、
明るくなる予定もない現実と、唯一向き合える音楽
 

2017年、7月17日、9時17分
今日もいつもと同じ電車に乗る。
いつも大体一緒の人が乗ってるこの車両。
みんな耳にはイヤホンをしてる。ゲームかな?音楽かな?まあどうでもいいや。
今日もなんとなく仕事をしよう。考えることは同じ。いつもと同じペース。
わたしもイヤホンをつける、ウォークマンを触る、これもいつも通り
何を聴こうかな。なんとなく目に入ったMOROHAの6文字。押すか迷った真ん中の決定ボタン。
押すと始まる 革命

わたしとMOROHAの真剣勝負の時間がまた始まる

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