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リアド偉武の脱退に思うこと

せめて僕らは綺麗事を並べよう

「外国人?かっこいい」
 
 

それが初めてBIGMAMAのリアド偉武を見た第一印象だった。
 

私は当時、友達に「これ良いから聞いてみて」と言われるがままYoutubeで『Paper-craft』のMVを見せられた。
その場所がマクドナルドだった事もあり「変な名前だな、ビッグマックかよ」と心の中でツッコんだのを今でも覚えている。
その後、私は気が付くと家に帰ってテイクアウトしたビッグマックを頬張りながらYoutubeでひたすらBIGMAMAのMVを見ていた。
 

そんな日が今日の自分に繋がっているのかと思うと不思議な感覚だ。
 
 
 
 

2019年12月26日14時13分
リアド偉武の突然の脱退が発表された。
 

その前日、12月25日にはBIGMAMA恒例のクリスマスライブが行われ、幸せな空間に包まれていた反動もあり、このタイミングでの突然の発表には衝撃を受けたし仕事の休憩中にそれを知った私は激しく動揺した。
今でもテレビ番組のように「ドッキリでしたー!」なんて看板を持った人が現れるんじゃないか、どこかで監視しているロンドンブーツが現れるんじゃないかとすら思っている。
 
 
 
 

BIGMAMAで好きなエピソードがある。
 

曲を作るためにメンバーの家に集まったのに、気が付くとウイイレ(サッカーゲーム)を7、8時間くらいやっていたというものだ。(このエピソード自体はかなり昔のものかもしれませんが)
私自身も学生時代に友達の家に集まってそんな事をしていた覚えがあるため親近感を覚えた。
 

普段あまり口にはしないが、それくらいプライベートでも仲が良いと彼らは認めているし、
BIGMAMAの始まりは高校時代にまで遡る。
そんな、恐らく家族よりも長く、人生の半分以上を過ごしてきたBIGMAMAを離れるという決断はリアド自身、相当の覚悟を持ってのものだと推測出来る。
 
 
 

リアドが脱退後どのような活動をするのかはまだ分からないが、
 

「ドラマーとして、新しい冒険を始めたい。自分の可能性をもっと試したい」
 

私はそれを応援したい。
いや、それしか出来ないのだ。
 
 
 
 

2020年5月10日の母の日のライブを最後にリアド偉武は脱退する。

脱退後、正直どのような気持ちになるのか、今は未だ想像出来ない。
名前の付けれない、何とも言えない感情が頭の中を今もぐるぐるしている最中だ。
 

楽しそうにドラムを叩く姿
『No.9』の曲間に叫ぶ声
金井さんの背中を支える身体
 

当たり前のようにそこにあったものがなくなる。
それを受け入れるのにどれだけ時間がかかるのか。
想像出来ない。
 
 
 
 

しかしそれまでは金井さんも言っているようにBIGMAMAのリアド偉武だ。
 

それまでに今自分に出来る事は、ツアーに遊びに行く事。
1秒でも長くBIGMAMAのリアド偉武を見届ける事。
最後の最後の瞬間まで。
悔いのないように。
 
 
 

金井さんは以前、メンバーを人間の身体に例えていた。
 

金井政人-バンドの頭脳
柿沼広也-血を巡らせる心臓
安井英人-ボトムを支える両足
東出真緒-色々なものを掴み取る両手
リアド偉武-ブレる事のない、姿勢を正す体幹
 

もし体幹がなくなると人間はどうなってしまうのだろうか。
恐らくそれは立ち上がれないほど身体が傷つき弱っている状態なのかもしれない。
もしかすると寿命が残り僅かな状態なのかもしれない。
 

それでも金井さんはきっと

≪一番容易く騙せる相手は 世界中の他人よりも自分自身だろう?≫
-I’m Standing on the Scaffold

そうやって自分を奮い立たせるし、口癖のようにいつも言っている「期待だけして待っていてください」と私たちに伝えてくれるだろう。
 

私はその言葉通り、不安を持たず期待だけして待つという選択をいつもしてきた。
そしてそれはこれからも変わらない普遍的なものであると自分を信じている。
 

≪信じる者は皆救われるとは限らない≫
-Sweet Dreams

けれど「信じ“ぬ”者は救われ”ぬ”」
 

私は人生において何事にも期待しすぎない、という事を頭の片隅に置きながら生きてきた。
期待すればした分だけ、失敗した時の絶望感は大きくなるからだ。

しかし金井さんの言葉にはパワーがある。
私はその言葉にいつも引っ張られてきた。
「死ぬまで醒めない夢」を一緒に見ていたいと思えた。
 
 
 
 

金井さんは「あの曲が聴きたいって言わないで」と言っていたので失礼に当たるかもしれないが、願わくば最後に、一ファンの我儘として言わせてもらえるなら、武道館で見せたような、会場全体に広がるタオルの海で埋め尽くされた『until the blouse is buttoned up』が聞きたい。
 
 

恐らくそれがBIGMAMAで作れる一番美しい景色だから。
リアドの船出にはきっと似合うと思うから。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

なんて綺麗事をここまでは書いたが、この期に及んでも私はまだ恐らくリアドが脱退するという現実から逃げている。
 

きっと綺麗事だけで終わらせられていない。
そんな自分に腹が立つ。悔しい。
 

本当はもっと美しい景色を見せてあげたかった。
一緒にもっと高いところまで登って行きたかった。
 

もう残されている時間は少ない。
 

それでも時間が残されている事に、バンドが続く事に、音楽を中心に待ち合わせ出来る場所が続く事に感謝をしつつ、せめて僕らは綺麗事を並べよう。
 

≪またひとつ集めて
手放しては見惚れて
いつのまにか胸の奥で輝いてる
せめて僕らは綺麗事を並べよう≫
-ILLUSION
 
 

最果ての果ての果てでも、月の裏側であろうとも、私はきっとこれからも勝手に付いていく。
誰にも邪魔はさせない。
 
 
 
 

そして最後にリアドへ
 

BIGMAMAをやめて良かったと思えるような、素晴らしい冒険に成る事を、素晴らしい活躍をしてくれる事を心から祈っている。

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